ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:破
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 EVANGELION:2.22 YOU CAN (NOT) ADVANCE.

 

思った以上に焦らしてくれました、ヱヴァンゲリヲン:破。でも、2年も待たされただけあって、序とは比べものにならないほどの進化を見せてくれていましたね~。

原型は50%と言っていいぐらいの変わりようで、使徒の形状も原形を留めない大胆な変貌を遂げています。幾何学的で、精神がざらざらするような気持ち悪さはクセになりそう。同時に、登場数は尺の都合上か大幅に削減。イスラフェル(ユニゾン)・サンダルフォン(火口)・マトリエル(蜘蛛)・イロウル(MAGI)・レリエル(●)は全カットという有様でした。

「破」では、皆さんお待ちかねのアスカが初登場したわけですけど、中盤の使徒がごっそりカットされた煽りで、彼女の活躍シーンがほとんどなかったのが残念。しかし、限られたシーンの中でも、しっかりアスカの魅力は出ていました。ていうか、アスカってこんなに可愛かったっけ? 私は綾波派でそこまでアスカに入れ込んではいなかったはずなんですが、移り気してしまいそうなほど今回のアスカは可愛かった。好みが変わってきたかな…。ちなみに、寝間着でパンチラ・お風呂上がりに全裸・スケスケエロプラグスーツ(デザインしたの誰だ)と、お色気方面も充実。

魅力が増したという意味では、シンジ君もそう。従来より積極性・社交性が芽生えていて、女性への気配りをそつなくこなしたり、ジゴロな一面すら漂わせていましたよ。見た目も、何か異様に色気を感じるんだよね~。なんせ、あの綾波がデレを見せ始めるぐらいですから! 人間味が出てくるようになった綾波は良いなぁ。ありがとうと微笑みかける自然な笑顔にクラクラ。アスカもシンジも綾波も、みんなTV版より萌える~。

そうそう、新キャラの真希波・マリ・イラストリアスも忘れてはならないですね。事前公開されていたビジュアルがイマイチだったため、私はあまり注目していなかったのですが、それは大きな間違い。これまたメチャクチャ可愛い! 制服姿(私服?)の彼女にはやられました!! 見た目だけでなく、ネアカで飄々とした独特なキャラもツボですし、普通に綾波とアスカと人気を3分してもおかしくないぐらいのレベルですよ。少なくとも、私の中では既に三国志が始まっています!

話題をストーリーの方に戻して、第9使徒バルディエル戦。エヴァ3号機が取り込まれてしまったというアレです。ここでのショッキングな展開に、当時の私は途轍もないインパクトを受け、エヴァンゲリオンの、引いてはアニメそのものの虜になってしまったわけですけど、よもやあのときに受けた衝撃を、10数年経った今、もう一度味わうことになろうとはね…。

えぐい……えぐすぎますよ、この脚本。これはもう、本当にどうコメントすればいいのやら。だって、まさか…まさかですよ!? ううぅ、言えないけど、ありえないですって! 許されて然るべきなのか、反則も反則の展開。「やられた~!」という感銘と同時に、「やりやがったな~!」という悲鳴も出てきます。

続いて、VSゼルエル。こちらも強烈に想い出に残っている1戦。傷心のシンジ君が、義憤から自らを奮い立たせ、エヴァ搭乗を志願する過程はホント大好き。ゼルエルを射出口に叩き付け、「ミサトさん!」と強制的に地上へ連れ出すシーンはエヴァの中でも1,2を争うほど好きなシーンです(勿論、新劇場版にもありましたよ)。内気なシンジ君が闘争心丸出しで戦う姿は、今見てもぞくぞく震えがくるな~。

活動限界に達したエヴァが暴走を始めるまでの展開はTVアニメと同様。しかし、そこからは新劇場版オリジナルなので、是非皆さんが目撃してみてください。1つ言えるのは、シンジ君の男らしさが増している! 私はチョット感動してしまいましたよ。

ラストには、カヲル君が「今度こそシンジ君を幸せにしてみせる」と意味深なセリフ。察するに、この物語は“2週目”ってことなんでしょうね。バッドエンドだった前回の運命を変えるための新劇場版であると。つまり、カヲル君はひぐらしでいう古手梨花のポジションなのですよ。にぱー☆

これは掛け値なしに面白い映画でした。ビジュアルは総てがハイクォリティで、戦闘シーンの迫力は他の追随を許さない。リメイクでありながら怒濤の展開に終始ハラハラしっぱなしで、放映時間中、一度も絶えることなく興奮状態が持続していました。改めて、エヴァンゲリオンって最高です。

ただ、心残りなのはあのショッキングなシーン。度肝を抜いてくれたという意味では評価に値しますが、後味の悪さは拭えない。これじゃ次回観に行くモチベーションにも影響する……と思っていたら、次回予告のラストカットに、なんと「眼帯」が!! 信じていいんだね!? これなら、心置きなくヱヴァンゲリヲン:Qを楽しみに出来ますよ!

そんなわけで、皆さんもまずは心置きなく「破」を観ておきましょう。DVD・BD待ちの人も多いかと思いますが、誰かにネタバレされる前にさっさと劇場に足を運ぶのが吉。7月3日に金曜ロードーショーでヱヴァンゲリヲン:序が放送されますので、それを観てから破を観に行くのもいいかもね。

2009年6月30日