2010年度最優秀作品
赤レビュー  WHITE ALBUM 2 -introductory chapter-(Leaf)

軽音楽を通じて知り合ったかずさ&雪菜との三角関係。友情と愛情の板挟みの中で繰り広げられる恋愛劇は、胸がきつく締め付けられるような切なさに溢れていました。君が望む永遠をも彷彿とさせるこの究極の三角関係に、果たして決着は付くんでしょうか? 衝撃的なエンディングを経て、今からclosing chapterへの興味が抑えきれません。そのためにも、一刻も早い後編のリリースが待たれるのですが、未だ音沙汰なし。最低でも、2011年中にはリリースしてくれなきゃ、せっかくの感動がどんどん冷めてしまいますよ。まさかリアルに「3 years later…」ってことはありませんよね!?

青レビュー  巨乳魔女(Waffle)

飽くなき巨乳への執着心と、凄まじきパイズリアディクション。癖の強い鏡裕之さんのテキストに対して、原画家が良き理解者となり、そのフェティッシュで特異な世界観を余すことなく描けていました。テキストとグラフィックのイメージ共有が完璧だったことが巨乳魔女の傑作たる所以。乳ゲーの開祖として燦然と輝いているMILKジャンキーをも超えた鏡裕之さんの代表作に仕上がっているのではないかと思います。

“Favorite” of the year 選考中

 

 

 

年間総合順位

第1位 第2位 第3位 第4位 第5位
WHITE ALBUM2 巨乳魔女 リアル妹がいる大泉くんのばあい クラ☆クラ 霧谷伯爵家の六姉妹

第6位 第7位 第8位 第9位 第10位
GREATER HEAL SCHOOL DAYS HQ 少交女 最終痴漢電車3 すくぅ~るメイト2

番外 番外 番外 番外
うみねこのなく頃に散 うみねこのなく頃に 魔女と推理の輪舞曲 黄金夢想曲 Steins;Gate

 

珠玉のミドルプライス
2010年、躍進目覚ましかったAlcotハニカム。その功績がおるごぅるさん・保住圭さんといった優秀なライターのおかげであることは言うまでもございませんが、もう1点注目すべきはミドルプライス作品であったこと。通常よりコンパクトにまとめられている分、作者の主張が明確となり、冗漫さを感じさせないスッキリした作品に仕上がっていたと思います。

ロープライスでは制限が強すぎますし、フルプライスではクリアまでの時間が長すぎてしんどい。私としては、これぐらいのサイズが肌に合っているなと。余程の大作でもない限り、各ブランドは6000円前後のミドルプライスを基本軸にして欲しいものですよ。アクティベーション採用ゲームが一気に増えたせいで、今まで通りフルプライスに何本もお金をかける余裕がなくなったのも本音だったりしますけど。

うみねこの完結
エロが絡まない純粋なデジタルノベルは、本来、エロゲレビューサイトとして管轄外。ですが、そんな形式的な建前を吹き飛ばしてしまうほど、うみねこのなく頃には自分にとって最高の作品でした。ミステリーの概念を超えた壮大な仕掛けと、魅力的なキャラクターとの熱いディベートバトル。絶対真実の赤文字というアイディアも素晴らしく、何もかもが手放しで絶賛できます。

しかし、真に感心すべきは、作品の高い完成度よりも、ひぐらしという大作を書き終えた直後に、インターバルなしですぐに毛色の違う大作を発表し、そこから夏冬のコミックマーケットに合わせて、定期的に作品をリリースし続けた竜騎士07さん自身かもしれません。毎年毎年ファンの期待を裏切らないんですから、本当に偉大な人です。

最初の一歩
なでしこやまとで美しいトップ絵を長年描き続けてくださっているユキさんが、この度Purple Software delightさんのPrimary Stepにて原画家デビューを果たすことに相成りました。公式発表でお披露目されるのを今か今かと待ち続け、ようやく日の目を見ることとなって感無量。まだ発売は先ですけど、徐々に「ユキさんが原画のエロゲが出るんだ」という実感が沸いてきております。これがユキさんにとっての華々しい“PrimaryStep”になることを願わずにいられません。

今年のelf
昨年沈黙していたelfさんが、遂に復活! ……というと大袈裟なんで、起床!

とりあえず、人間デブリは無事発売されました。中身は残念ながら私向けではなかったんですが、園部空(25)が超お気に入りのヒロインでしてね。エロゲのヒロインは少女か熟女かで二極化されがちですけど、一般的に最も女性が美しいとされるAround25の出番をもっと増やして欲しいものです。

2010年の総括そして、2011年の展望
例年よりレビュー数自体は増加したのですが、満足できた作品はほんの一握り。独創的なパラダイムシフトなど起こる気配すら感じ取ることなく、順調に右肩下がりで衰退していく寂しい1年でした。

2011年は、大帝国sisters恋ではなくといった注目作に加え、RewriteSTARLESS魔法使いの夜といった留年組も合わせてそうそうたるラインナップ。その中で、大帝国・Rewrite・恋ではなくの3本が4月28日に集中しているのでとんでもない激戦が予想されます。4月下旬発売予定のPrimary Stepが、この戦場に割り込んでいくのは大変厳しいと思うのですが~!!

さて、毎年恒例である新年の願掛け、今回のキーワードは「童貞」です。皆さんは処女が大層お好きなようなので、私は逆に童貞を求めたい。今の純愛エロゲの主人公も大半は童貞なんですけど、全然“童貞っぽさ”を感じられないのがダメなんですよね。どいつもこいつも変に余裕があったり達観している奴ばかり。もっと彼女と一緒にいることに緊張したり、幸せを噛み締めるような、初々しい反応を見せる男子はいないのかと!

初めて異性と付き合うことで見えてくる新たな世界があります。その肌触りでさえも、男女の身体付きの違いを実感する重大な瞬間であるはずで、どんなに知識を詰め込もうともわからない、新鮮な感動がありましょう。多少大袈裟でも構わないんで、そういった感情を主人公はもっと露わにして欲しい。無感動・無関心のアパシー主人公はもう勘弁! 「優しくされて気があると錯覚する」「会話が途切れるのを恐れる」「なかなか下の名前で呼べない」「自分から電話が切れない」といった微笑ましい童貞エピソードも大歓迎ですよ! 童貞なら童貞らしく無様な恋愛してくれなきゃ。今のオッサンみたいな老け込んだ男子を出すぐらいなら、いっそオッサンを主人公にしてくれって話です。

それでは、最後に…
2011年こそは童貞臭い童貞男子が童貞らしさを見せてくれますように!