2009年度最優秀作品
赤レビュー  真剣で私に恋しなさい!!(みなとそふと)

学園生活を送る上で、自然と仲良しグループは生まれるもの。気の合う仲間たちと、くだらないことで日々を盛り上がれる。他のエロゲでなかなか見られない、そんな「当たり前」がまじこいにはありました。大所帯のキャラクターを用いながら、それぞれに存在意義を持たせて、決して無駄を感じさせることのなかった絶妙な配置。学園青春ドラマとして見るのなら、これほど優れた作品は稀少ですよ。一方で、恋愛に関しては不満な点が多々あり、バトルの拙さやサブルートのひどさ等、短所も長所と同じぐらい目立ちましたが、総合すれば、やはり話題性に見合うだけの内容であったと帰結します。

青レビュー  SOUL FOUNDATION 2(LOST RARITIES)

フェラチオという行為に対して、ここまで愛を注げるものかと唸らされざるを得ません。テキストにおけるフェラへの偏愛は何度か目にしているものの、CGにおいてここまで偏執的なものを見せられたのは初めて。それほど多種多様なフェラが描かれており、その1つ1つに他の作品で見るフェラシーンとはまったく異質な、ねっとりとしたいやらしさが詰まっています。まさに極上のフェラチオエロゲ。安価な同人作品でありながら、CG70枚越えという大ボリュームも実に素晴らしいです。

“Favorite” of the year 西園愛歌 【シスタ×シスタ】

本当はアマガミから選びたかったのですけど、一応エロゲレビューサイトですからね。愛歌の良さは、なかなか靡かないというところ。「フッ、落ちたな!」という手応えが何度もありながら、ことごとくこちらの思惑が空振りし、ちっとも好意を持ってくれません。そんなブラック微糖な彼女。苦味ある薫り高いツンはまさに大人の味です。無糖になるとさすがに私も飲めなくなるので、ここがギリギリ。

年間総合順位

第1位 第2位 第3位 第4位 第5位

真剣で私に恋しなさい!! SOUL FOUNDATION II 彼女×彼女×彼女 ドキドキフルスロットル アリス2010 シスタ×シスタ

第6位 第7位 第8位 第9位 第10位

シークレットゲーム ぱいタッチ! 微少女 素直くーる イベントへ行こう! その1

番外 番外
うみねこのなく頃に散 アマガミ

 

陵辱規制の惹起
外圧を契機に、急遽風当たりが強まった陵辱作品。あくまで自衛行為であるとは言え、大した議論もないままあっけなく規制の方向で落着してしまったことは大きなショックでした。犯罪性の因果関係も示さず、架空の人間の人権を掲げ、起きてもいない事件を根拠に責を問うなんて、悪質極まるパターナリズムです。

当サイトは超和姦推奨エロゲレビューサイトを標榜し、陵辱行為に対して幾度となく批判をぶつけて参りましたが、それとこれとは別の話。巨人嫌いな阪神ファンだって、巨人がいなくなったら寂しくなるように、なでしこやまとにとっても、憎き敵である陵辱作品がいなくなってもらっては困るんです…。陵辱作品は必 要悪。陵辱を忌み嫌う私でも、それぐらいわかります。

FFDの行方
Littlewitchさんがまさかの無期限活動休止。かつてFFD(フローティングフレームディレクター)という画期的な演出法に心を鷲掴みにされた者としては、とても残念で悲しいニュースとなりました。とはいえ、自らFFDを封印してからのLittlewitchさんには正直愛着もなくなり、心が離れてしまっていたのも事実。

ブランド消滅を招いた理由は、FFDが予算を圧迫したからなのか、FFDを捨てて魅力を失ったからなのか、素人の私には判断が難しいところですけど、やっぱりFFDは最後まで捨てて欲しくなかったというのが率直な気持ち。このままFFDが歴史から消えていくのは忍びない。どこかFFDの意志を継いでくれるブランドが現れてくれれば…。

最高の片想い
「2009年こそはたくさん片想いさせてくれますように!」今まで的中した試しがなかった新年の願掛けが、ようやく叶ってくれました。あまり傑作に恵まれなかった2009年でも、片想いゲーは豊作。アマガミまじこいシスタ×シスタ恋文ロマンチカと、私が求めていた“片想いを実らせるための求愛”を、思う存分味わわせてくれましたので。

特に“一度振られても諦めない”ものが多かったのは僥倖。振られることは恋の終わりではなく、恋の始まり。本気で好きだからこそ、簡単に諦められるものじゃない。今の自分がダメというなら、もっと自分を高めて認めさせるだけ。失敗に挫くことなく、一途に自分の気持ちを貫き通す、まさにこれこそ純愛ですよ! 英語ではストーカーと訳すらしいですけど!

しかし、得難い何かを得るために一生懸命努力を重ねることの美しさは、裁判所以外誰にも否定できません。これからも自分が好きなものはハッキリ好きだと口にして、まっすぐ求愛できる主人公が生まれて欲しいものですね。振られてもうじうじ落ち込むのではなく、それを糧として前に進んで欲しい。振られてしまったその地点が、恋の一里塚。

今年のelf
……。

2009年の総括そして、2010年の展望
アマガミラブプラスドリームクラブときメモ4など、2009年はコンシューマーのいわゆるギャルゲーの方が元気があったように思えます。共通しているのは、いずれもただのテキストAVGじゃないということ。ギャルゲー以外のAVGでは、銃声とダイヤモンド有罪×無罪THE裁判員428といった作品に強い感銘を受けましたが、これらもそれぞれに創意工夫が施され、既存のAVGとは違った趣向がありました。

一方で、エロゲは未だに時間が静止したままの紙芝居。新しいアイディアはなく、シナリオとヒロインというミクロの部分でちまちま競い合っている現状に、少なからず失望感はあります。それは下着を履き替えていても、服は毎日同じものを着ているのと同じ。いい加減、シナリオとヒロインの挿げ替えだけではなく、紙芝居AVGからの脱皮を望めないものでしょうか?

ただでさえ、ものすご~く狭い範囲でパターンが限られているわけですからね。いつも学園が舞台のシナリオと、いつも恋愛経験なしの処女ヒロイン。この厳しい条件を踏まえつつ、必死に新しいものを模索しても、それは無理がありますよ。逆に言うなら、システムとしてのオリジナリティさえあれば、既存のベタな素材でも新鮮さは感じられるはず。求めるのはゲーム性の高さというより、独自の着想。ほんの些細なことでも構いませんので、シナリオとヒロイン以外の部分で差別化を図ってみてください。洗濯したいので、早くその汚い服を着替えてください。

それでは、最後に…
2010年こそは独創的なエロゲによるパラダイムシフトが起きますように!