2006年度最優秀作品
赤レビュー  この青空に約束を-(戯画)

春先に先陣切って飛び出した「この青空に約束を-」を後から追う作品がなかなか現れず、ようやく最後の最後に戦国ランスが猛追を見せたものの、一歩届かず結局ポールトゥフィニッシュ。1つぐらい誰かが追い抜いて欲しかった思いはあれど、この“こんにゃく”も、丸戸史明の名に恥じない一級品であったのは万人の認めるところでしょう。序盤こそ印象は最悪でしたが、人に触れ、空気に触れることで見方はすぐさま一変。心温まる青春ストーリーで優しい気持ちに浸らせてくれる、美しい萌えゲーでした。

青レビュー  奥様は○学生(私立さくらんぼ小学校)

このようなタイトルが年間一位に輝いてしまうのは、我がサイトの沽券に関わってくるというか何というか…。しかし、そんなつまらぬ体面にさえこだわらなければ、心から賛辞を贈れる文句なしの傑作。これまで数多のエロゲをこなし、少々のことでは刺激を感じなくなってしまった私を、これだけエキサイトさせてくれたのですから。峰花子との蕩けるような極上のラブラブ和姦は、今後も鮮明に記憶に残り続けることでしょう。私立さくらんぼ小学校さんが、中学生を登場させた“英断”に万雷の拍手を送りたい。

“Favorite” of the year 近衛素奈緒 【みにきす】

キミキスの二見瑛理子や、ペルソナ3の美鶴会長といった強力な候補はいたものの、エロゲでは突出した人材がまったく見当たらなくて…。素奈緒も元はコンシューマー出身ですが、この際仕方ありません。彼女の良さはなんといっても芯の強さ。孤独に押し潰されそうな状況に追い込まれながらも、自らを奮い立たせて気丈であり続けた姿は、性別を越えた人間としての美しさを感じさせました。「可愛い」や「萌え」では語れない、心から「惚れた」ヒロインです。疾風に勁草(けいそう)を知る。

年間総合順位


第1位 第2位 第3位 第4位 第5位

この青空に約束を- 奥さまは○学生 戦国ランス ふぃぎゅ@メイト Sweet Room

第6位 第7位 第8位 第9位 第10位

みにきす 今夜のオカズはレンジdeまりね Littlewitch Fandisk Sweets!! ダンジョンクルセイダーズ

番外
EVE new generation
エロゲアニメ化の波

漫画原作のドラマが持て囃される一方、アニメではエロゲ原作のものが顕著な増加傾向にあり、2006年はエロゲのアニメ化が大変盛んな年でした。私が観た分だけでも、Fate、つよきす、KANON、ひぐらし(非エロゲ)と多数。その他にも、乙女はお姉様に恋してる、夜明け前より瑠璃色な、GIFT、はぴねす!等が続々と放映され、もはやエロゲがアニメ化されることに驚きの声を上げる人はいません。

しかし、原作ファンを満足させられるクォリティに及ばないものがまだまだ大多数。つよきす・瑠璃色はある意味伝説級で、大きなバッシングと失笑を買う羽目になってしまいました。それらの惨状を聞き及ぶ度に、Fateのアニメが如何に恵まれていたものだったのかを思い知らされましたね。

Nailの解散

話題性の大きさから考えれば、ねこねこソフト解散の方を取り上げるべきなのかも知れませんが、私にとっては、Nail解散がその何倍もショッキングだった出来事。

1作目が発売される前からずっと注目し続け、将来を嘱望していたメーカーさんだっただけに、発表を知った後の落胆は途方もないものでした。DEEZさんは、物語とエロの両面において高いポテンシャルを垣間見せる希有なシナリオライターであっただけに、最後まで不完全燃焼のままだったのは、本当に無念の一言。Nailは潰えても、またどこかでDEEZさんの作品をプレイできる機会があればと願っています。

なでしこやまとのオフ会

世間のエロゲ事情とは関係ない私事で恐縮ですが、2006年は初のなでしこやまとオフ会を開催することが出来ました。遠方から駆けつけてくれるなど、大勢の方がわざわざ時間を作って参加していただき、感謝の念に耐えません。私としても、聖地秋葉原に足を踏み入れる念願が叶いましたし、9月17日は忘れえぬ想い出になりましたよ。

後には関東在住の方々による「なでしこやまと関東組暴燃会」も開かれており、このサイトをきっかけに閲覧者同士の交流の輪が広がっていったことは、管理人として望外の喜びでございます。

今年のelf

elf信者、不肖浅生大和が、2006年のelfさんを振り返ってみましょう。

2006年elfさんから発売された新規タイトルは、AVキングと脱衣雀3。別ブランド名義のものも含めると、たまたまと愛姉妹なんかも出ていましたね。量的にはそれなりに豊富な年でしたが、どれも満足と言える出来からは程遠く、AVキングとたまたまに至っては、レビューを書く気すら起きなかったという非常事態。ホント、elfさんは何度失望させてくれれば気が済むのか。最近、私はelfの信者なのかアンチなのかわからなくなってきました…。

2006年の総括そして、2007年の展望

これといったインパクトも、目新しいムーブメントもなく、時たまメガネが流行る兆しすらなかった(チッ!)2006年は、停滞ムード漂う記憶に残りにくい1年となりました。去年、私は「現状維持でいい」とハッキリ言っちゃっているので、表だって批判することは出来ないのですけれど…。

しかし、2007年は一転して、あるブームの兆しが芽生え始めています。今はまだ微弱でも、確かな手応えを感じさせる、その新たな胎動……そう、それは「執事」! RONDO LEAFLET君が主で執事が俺でBullet Butlersと、執事が主人公に据えられた新作が、現時点でなんと3本も連ねている! 特に「きみある」のタカヒロさんは、これまでに「姉」「ツンデレ」と流行を先取りしてきた実績を持つお方だけに、この執事ブーム到来の蓋然性は限りなく高いと言えるはず。エロゲに限らず、他のメディアでも執事の存在が頻繁に取り沙汰されるようになっておりますし、この潮流は間違いなく本物!

この執事ブームを通して、エロゲの主人公が単なる狂言回しではなく、物語の中核を成す重要な登場人物の1人であるという意識変化に繋がっていってもらえれば嬉しいな。個性なし、主体性なし、甲斐性なしのパッシブ主人公の時代の終焉は、もう間近ですよ!

それでは、最後に…

2007年こそは執事年となりますように~!