Wake Up, Girls!第2話「ステージを踏む少女たち」雑感

第1話の感想は悪口ばっかりだったのに、まさか第2話でいきなり手の平返すことになろうとは…。第1話はむしろ戸惑いの面が大きかったのですが、第2話になってこのアニメの目指したい方向性というものが朧気に見えてきましたので、Wake Up, Girls!の楽しみ方が少しずつ理解できてきた感じです。

作画は相変わらず中国産アニメで擁護しようがないものの、今回は脚本がすごく良い。地方の健康ランドでの営業という屈辱的な仕事を通して、下積み時代のアイドルの苦労がよく描けていました

うら若き乙女が際どい水着姿に着替えさせられ、下品なオッサンたちにサービスを強要されている姿はとても可哀想で、正直見ていて辛かった。けれど、地方アイドルのスタート地点なんてこんなもんだと思います。大して可愛くもなければパフォーマンスに秀でているわけでもない素人の寄せ集めが、トップアイドルとして成り上がりたいなんて分不相応な夢を持つなら、やっぱりこの程度の仕事はこなしていかないと

「マネージャーっていうのは、アイドルを舞台に乗せてやることが仕事なんだ」
「そこまでを1としたら、チャンスを掴むか掴まないかは彼女たち次第。1を5にも10にもするってのは、また次の話なんだよ」
「君は彼女たちをチャンスの舞台にさえ乗せようとしない。いや、そこから降ろすつもりなのか?」

個人的には須藤プロデューサーの言葉は正論だと思いますし、少なくとも何も仕事していない無能マネージャーの松田なんかよりは、何倍もWake Up, Girls!のことを考えていると思う。最後はごろつきプロデューサーとして成敗されていましたけど、須藤さんがそんなに悪人だとは思えなかったですね(出演料着服はダメですが)。

このとき、オッサンにキスを強要されたことに耐えきれず逃げ出してしまったメンバーの1人が脱退を仄めかす。メイド喫茶勤務の未夕ちゃん(この娘だけ名前憶えた)は、単に仕事が嫌になって逃げ出したのかと思いきや、「自分の覚悟の甘さ」を痛感したからアイドルを辞めるんだと言う

「アイドルになるってことは、全然会ったことも話したこともない人たちと向き合って、自分の想像以上のことを乗り越えていかなきゃいけないんだって、なんかがつんと頭叩かれた感じで…」

これは単なるアイドル論ではなく、アマチュアがプロフェッショナルを目指す上で必ず直面する壁ですね。アマチュアとしていくら周りから賞賛を受けようとも、プロの世界は簡単に通用するような甘い世界ではない。「趣味」を「仕事」に変えることは途轍もなく大変で、今まで経験しなかった辛いこともたくさん乗り越えていかなくてはならない。

だから、敢えてしんどいプロの世界に飛び込まず、メイド喫茶のアマチュアアイドルとして、少数ながらも温かいファンたちに囲まれてちやほやされ続けるのも1つの選択肢。別にそれは「逃げ」だとは思わないですし、彼女にとって相応しいステージがそこであったというだけ。

しかし未夕ちゃんは、メイド喫茶のお客さんたちの励ましに支えられて、もう一度プロの舞台に立とうと決意した。アイドルという職業を甘く見ていた彼女が、がつんと現実を叩きつけられた上で、それでも尚アイドルを目指すんだと覚悟を決めた瞬間。本当の意味でアイドルとしての第一歩を踏み出した瞬間に私は心が震えました。応援するならこういう娘を応援したくなりますね~。

というように、どうやら私は少しずつWake Up, Girls!というアイドルに入れ込み始めているようです(笑) この先本当にハマッてしまうのかどうかは私自身わからないですけど、「このアニメ面白くなるかも?」という兆しだけは微かながら見えてきましたね。

7 Girls War[CD+DVD][イベント優先申込券付] / V.A. / CD ( Music )

エイベックス・ピクチャーズ( 2014-02-26 )

定価:¥ 1,944 ( 中古価格 ¥ 232 より )


ABOUT

なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
この記事のトラックバックURL
  1. 浅生さんのレビューで気になったので、「Wake Up,Girls!」見始めました~。

    山本監督の
    >「アイドルの汚い部分はファンは見ないよ」という声もあったんですけど、僕はそこが見たい。
    という言葉に沿った内容で楽しめました。
    『ウィザード・バリスターズ』が完全に合わなそうなので、
    今期の新規アニメは観るものがないなぁと思っていたので嬉しい誤算。

    マイナスポイントは無能マネージャー松田の存在。
    社長は「人がいい」って言ってますけど、
    私には(少なくとも社会人としては)致命的なバカとしか思えない。
    自分の担当のアイドルに「契約書はどうなってるんですか?」と言われ、
    それに対して「須藤さんに任せてたから」と無責任発言。

    最終的には松田の成長も描きたいんでしょうけど、
    無能以前にWake Up,Girls!のメンバーに対する愛情や熱意が
    あまり感じられないからイライラしてしまう。

    あと1/10に公開された劇場版が実質0話のようですね。
    メンバー選定オーディションから第1話で言っていたクリスマスライブまでの話。

    劇場版のおおまかな流れはこちらにありました(頭に’h’付けて下さい)
    ttp://blog.livedoor.jp/buhihisokuhou/archives/36338633.html

    これは劇場版にする必要あったのでしょうか。
    7人のアイドルに感情移入させる重要な内容の間口が狭くなってメリットはあるのか。
    さすがにTV版よりはマシでしょうけど絵は期待できないし、
    声優だって棒なのにお金や手間かけて劇場で観たいと思えないよ……。
    (ちなみに劇場でわざわざ観たいと思わないだけで、
    Wake Up,Girls!の声優が新人ばかりなのは作品内容を考えると肯定派です。)
    ニコニコ動画で7日間視聴権800円もありますけどまだ高い。

    余談ですが劇場版でも無能松田がアイドルにフォローされてて笑えました。

    >(ライブ当日)各々コートを脱ぐがその下は各学校の制服だった
    >衣装を揃えられなかった事を詫びる松田
    >問題はそこじゃなくて(踊るとパンツが見える)スカートの長さだという
    >慌てて見せパンを買いに行こうとする松田
    >そんな松田を最年長の夏夜が止める
    >夏夜「いいじゃん。見えたって。腹括ろうよ。どうせこれが最後かもしれないし」

    あのパンチラにこういう意味があったんですね。
    劇場版観てないとただの視聴者に媚びるためのパンチラにしか見えん!!

  2.  アゴストさん
    アゴストさんも「Wake Up,Girls!」見始めたんですか~。世間のWake Up,Girls!の評判を眺めてみると、既にWake Up,Girls!の感想ではなく、「ヤマカンの感想」になっているんであんまり参考にならないんですよね(笑) なので、アゴストさんのWake Up,Girls!評はとても参考になります。

    >(松田)致命的なバカとしか思えない
    松田マネージャーは想像以上に役立たずでびっくりしました。しかし、タレントに引っ張られるカタチでマネージャーも成長していくというのは嫌いじゃないので、Wake Up,Girls!と共に、いずれ彼も有能なマネージャーに育ってくれることに期待。今はド素人の新入社員だと思って、長い目で見ていくしかないですね~。

    >感情移入させる重要な内容の間口が狭くなってメリットはあるのか
    本当にそう思います。劇場版から入らないとダメなアニメなんて敷居が高すぎますし、そもそもアニメ放送とほぼ同時に0話となる劇場版を公開されても困る。既にこっちは1話を見てしまっていますし、あの1話を見たあとにお金を支払って劇場版を見てみようという気には…。これは戦略ミスだったんじゃないでしょうか。

    とはいえ、今後アニメのWake Up,Girls!を気に入るようになれば、そのうち劇場版は見てみるつもり。800円はお高いですけど。

    >劇場版観てないとただの視聴者に媚びるためのパンチラにしか見えん
    アニメ第2話でもパンチラの件に触れていましたが、あのパンチラは視聴者に媚びるためのパンチラではなく、物語上必要なパンチラであったことが分かったので、もうパンチラに関しては私は納得しましたパンチラ。