WHITE ALBUM2第13話「届かない恋」雑感+総括

GOOOOOOAL!!! GOOOOOOAL!!! GOOOOOOAL!!! アディショナルタイムに入った瞬間、立て続けに3ゴールを決められるという悪夢。ゴールネットに突き刺さり、転々と転がるボールを呆然と見送りながら、失意のまま立ち尽くす雪菜。拮抗していた試合も終わってみれば、2-5のぼろ負け。途中までは完全に雪菜ペースで推移していたのに、どうしてこうなるんだろう…

かずさとのエッチシーンはもっと事後的な描写で誤魔化すと思っていたのに、結構がっつりやっていましたね~。途中、雪菜からかかってきた電話をかずさが払いのけたところは好き。つーか、出ようとすんな(笑)

ウィーンへと出発する冬馬かずさを追い、空港までやってきた雪菜と春希君。かずさの姿を見かけるや否や、「冬馬!!!」と大声で叫ぶと、一瞬の躊躇もなく彼女の元へと駆け寄り、思い切りかずさの身体を抱き締めた

ほんの数分前に雪菜に一方的な別れを切り出して、彼女に対して罪悪感で胸いっぱいだったはずなのに、そんなこと一切お構いなしというこの冷酷さ。雪菜の眼前でかずさを抱擁し、熱い接吻を交わすところをまざまざと見せ付けるなんて、これ以上ない残酷な仕打ちですよ…! 雪菜を深く傷付けておきながら、更にその気持ちを踏み躙る鬼畜の所行!!! お前には血も涙もないのか、この奴畜生がっ!!

と、私は怒っているのではなく、むしろこの春希君の行動は賞賛されるべきもの。この期に及んでまだ「雪菜をこれ以上傷付けたくない…」とかぐだぐだ抜かしているのは、単に自分が責任逃れしたいだけの保身クズ思考に過ぎませんからね。かずさと雪菜を両天秤にかけて一歩も動けなくなる優柔不断さが最悪。春希君は、「雪菜をこれ以上傷付けたくない…」という思いに勝るほど、かずさへの愛が強かったということですから、それはもう誰にも咎められないです。

しかし、頭でそうは理解していたとしても、やっぱりこのシーンは心に刺さりますなぁ…。原作よりアニメの方がえぐい。2人のキス越しに雪菜が立ち尽くしている構図は残酷すぎっ!

雪菜が抜け駆け的に春希君に告白して付き合おうとしたのは、いつまでも春希・雪菜・かずさの3人の関係を維持したかったという思いから。春希君とかずさがお互いに惹かれあっていることに気付いていた雪菜は、2人がくっついてしまうことで自分が1人ぼっちになってしまうことを恐れた。だから、自分と春希が先にくっつくことでバランスを取り、3人の関係の維持を図ろうとしたんです。

彼女のこの言葉は本心であると同時に本心ではないという、極めて複雑な心情。しかし、春希君を手に入れたいにせよ、3人の関係維持を望むにせよ、あのタイミングで雪菜は春希君へ自分の想いを伝えなければならなかった。彼女が望む望まざるに関係なく、その選択肢しかなかったというだけ…。

魏呉蜀の三国が形成されている間に魏を攻め取らねば蜀の未来はないと、半ば無謀に北伐を敢行し続けた諸葛亮のように、雪菜も3人の関係が維持されている間にアクションを起こさなくては未来がないと感じていたわけですねぇ。

最善策を尽くしても尚、彼を繋ぎ止めることはできず、最愛の彼氏と親友の2人が愛し合う姿を間近で見せ付けられ、五丈原に散った小木曽雪菜。そんな彼女の無念さを思うと切なくて切なくて、ただただ涙が流れてきます。あの蒼空、極はいずこであろうのう…。

総括

私はこのアニメを、ずっと雪菜視点で雪菜を応援しながら見ていたのは間違いないですが、元々はかずさのことも大好きですし、雪菜とかずさのどちらを選ぶかと問われれば、答えに窮するほど甲乙付けがたい2人です。

それが雪菜贔屓になっていたのは、単純に世間の皆さんがかずさばかりに肩入れしているから(笑) ただでさえ報われない雪菜なのに、みんながかずさばかりちやほやするんじゃ、雪菜が可哀想すぎるじゃないですか!! そんな判官贔屓な気持ちもあって、私は雪菜派になっていた感じですね。

それに雪菜を嫌う人って、決まって彼女のことを「あざといからイヤ」「計算高いのがイヤ」とか言うじゃないですか? いやいや、雪菜がそうであることに1ミリも反論する気ありませんけど、それを言い出したら、かずさなんてもっとあざとくとて、もっと計算高いじゃないかと! 夜通しの特訓のときも、学祭終わりのときも、温泉旅行のときも、彼の自宅前で電話していたときも、総てが計算尽くのいやらしい女でしたよ!

「真にあざとい女子というのは、積極的に男子に可愛さアピールしてくるタイプではなく、控えめで恥ずかしがり屋を装うタイプ」。本当にたちが悪いのは男受けを意識して黒髪清楚にしている女だというのは常識でしょうに。私はそういうたちが悪いかずさも大好きだからいいですけどね。

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ABOUT

なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
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  1. WA2のレビュー、楽しませていただきました。全員のダメ具合が絶妙でやはり面白いんですよねこのシナリオ。ダメなんだけど全員の芯に見どころがあるというか・・・アニメも最後まで完走してほしいものですが、現状だとやや難しいような気が若干

  2. 感想面白かったです。

    高校生がチュッチュチュッチュしたり男女同衾で温泉旅行に行ったりと、インモラル臭がするアニメでしたね。

    個人的には主人公のリア充っぽさが苦手というか、「浮気はしてるほうもつらい」理論が何となく受け付けつけず原作もアニメも見る気がしなかったのですが、これを機に原作やってみようと思います。ありがとうございました。

  3.  ディグさん
    そうですね。各々短所を持ったキャラクターたちですが、そんなダメ具合が愛らしくもあります。

    第三者の立場から見ていれば、いくらでも偉そうに上から批難できますけど、むしろそんなダメ出しが出ないような恋愛なんてリアルじゃございません。高校生の恋愛なんですから、愚かな失敗を重ねながらも、前のめりで恋愛している方が望ましいですよ。

     ゲストさん
    WHITE ALBUM2は後半の盛り上がりが見どころなアニメなので、私も第7話あたりからはノリノリで感想書いていましたね(笑)

    春希君は紛れもないリア充なので、多少鼻に付く感じはありますが、彼は勉強できて頭がいいですし、ややお節介気味でも積極的に女子にアプローチかけられるなど、モテる要素はちゃんと兼ね備えている。不自然なリア充って感じではないので許せます。