うさぎドロップ第1話「りんどうの女の子」雑感

30歳独身の主人公が、祖父の隠し子という訳ありな6歳の少女を引き取り、同居生活を始めるという物語。これだけだと、単なる幼女萌えアニメだと誤解されそうですが(萌えるけどね)、実体は子育ての大変さと偉大さを描いたイクメン奮闘記です(4巻まではね)。

仕事と養育を両立させながら、りんのために日々一生懸命頑張っているダイキチの姿は本当にカッコイイ。理想的な大人の男として、憧れにも近い気持ちで見てしまいます。TIGER & BUNNYといい、アニメ界にオッサン主人公の波が来ているね! そういえば、JKから恋心を持たれるという共通点もあるな~(アニメでは多分そこまでやらない)。

アニメとしての仕上がりは、完璧だったと言っていいです。人間描写が丁寧すぎるほど1つ1つ綿密に描き込まれていて、取り分け子供の仕草は超リアル。声をあてているのが大人の声優ではなく、本物の子供であるのも大正解ですね。これでヘタクソだったら台無しですけど、りん・れいな役の2人ともすっごく上手で感心。「歯も抜けてないしぃ~!!」の言い方が可愛くて可愛くて、何度もリピート再生しちゃいました。2000年代生まれの子供は優秀だなぁ。

まるでジブリのアニメを見ているような優しい気持ちにさせてくれた、アニメうさぎドロップ。これなら最終話まで安心して見ていられそうです。

うさぎドロップ 【初回限定生産版】 Blu-ray 第1巻

販売元:東宝( 2011-10-28 )

定価:¥ 5,184 ( 中古価格 ¥ 520 より )

Amazon価格:¥ 2,994

時間:45 分

1 枚組 ( Blu-ray )


 

余談

アニメ放送と同時にコミックス9巻が発売され、物語はとうとう完結。最後の展開は波紋を呼びましたが、私的には全然あり。素晴らしい結末だったと、素直に感動しましたよ。でも、アニメの第1話しか知らない人がこの9巻を読んだら茫然自失かも(笑) 途中で一体、何があったんだと。

うさぎドロップがすごいのは、人気に対して保守的にならないところ。普通、人気が出れば作品のテイストの維持を目指すものなのに、5巻で唐突に高校編が始まったことといい、8巻以降の賛否両論の急展開といい、現状の人気に甘んじることなく常に新しい展開を見せてくれる。

作者の宇仁田ゆみさんは、読者の反応が怖くないんでしょうか? このような大胆な改編を行えば、必ず「前の方が良かった」「もう読むのやめました」みたいな意見が届くはず。反感も読者離れも恐れずに、次々と新たな驚きを盛り込んでくるのですから、ホントに男前な作者だと思いますよ~。

賞賛している私も、実は主人公がダイキチからりんにシフトした辺りは一瞬ガッカリしたり…。その後、すぐまたハマリなおしましたけどね。第1部と第2部はまったく別の面白さがある。けれども、両方ともやっぱり「うさぎドロップ」。素敵な作品です。

うさぎドロップ 9 (Feelコミックス)

著者/訳者:宇仁田 ゆみ

出版社:祥伝社( 2011-07-08 )

定価:

Amazon価格:¥ 1,008

コミック ( 213 ページ )

ISBN-10 : 4396765258

ISBN-13 : 9784396765255


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なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
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