残響のテロル第10話「HELTER SKELTER」雑感

いきなりナインの出頭から始まり、久々に目を瞠る展開。DEATH NOTEでも夜神月が敢えて自ら身柄の拘束を望み、そこから「計画通り」までの一連の流れは、漫画史に残る素晴らしい脚本でした。残響のテロルも、このナイン出頭をきっかけにあっと驚く展開を期待したいところですが…。

警察からの尋問を受けるナインは、マスコミを集めた記者会見を開くことを要求。その要求が通らなければ、時限式の原子爆弾が本日22時に爆発するという。ここまで手の込んだやり方で記者会見を開きたがるナインの真意は何なんでしょうね? 「アテネ計画」「日本の核保有」の真実を白日の下に晒すだけなら、別段記者会見を開く必要はなく、ネットを通して暴露させればいいことですし…。

ナインの逮捕を知った柴崎は、ナインとの接見を求めて上司の倉橋に掛け合うが、依然として職務から外されている柴崎には無理だと取り合ってもらえない。しかし、説得を諦めかけた柴崎に対し、倉橋はさりげなく1枚のメモを差し出す。

柴崎「それは…?」
倉橋「今日の会見場の場所だ。お前は偶然、拾ったんだろう?」
柴崎「フッ…」

いいねぇ! こういうアメリカ映画みたいなウィットに富んだやりとり好きよ(笑) やっぱり私は、この髭面のオッサン(柴崎)と丸坊主のオッサン(倉橋)が好きだわ。スピンクスの敵は最後までこのオッサン2人であって欲しかったなぁ…。

ハイヴはもう訳わかんないですよ。護送中のナインを襲撃して、はた迷惑な銃撃戦を始めたと思ったら、ナインに「あたしの分まで生きて」と意味不明なことを呟き、唐突に目の前で焼身自殺。サブタイトル通りHELTER SKELTER(めちゃくちゃ)にするだけして、一人で勝手にそそくさ退場しやがりました

ホント、彼女は一体何がしたかったのやら。自殺するにしても、首都高で盛大に爆破事故起こして死ぬんじゃなくて、素直に拳銃で頭を撃って死んでくださいよ。最期まで大迷惑な奴。

ライバルが急に出てきたと思ったら急に死んでいなくなるなんて、まるでジャンプの10週打ち切り漫画のような脚本。この夜逃げ同然の急速な風呂敷の畳み方に開いた口も塞がりません。最初から1クールしかないのは分かっているんですから、なんでもうちょっと計画性ある脚本を考えられなかったんですかねぇ。

そんな脚本と構成の稚拙さのせいで、放送開始直後は高かった興趣も今はすっかり薄れてしまっているんですけど、それでもこの一連のテロ騒動をどう“落とし前”付けるかは見物です。スピンクスの犯行動機も気になります。まさか本当にアテネ計画の意趣返しってわけでもないでしょう。それから、ツエルブの共感覚設定をどう回収するのかもね! 忘れていないからね!

【Amazon.co.jp限定】残響のテロル 1(オリジナルステッカー付き)【完全生産限定版】 [Blu-ray]

販売元:アニプレックス( 2014-09-24 )

定価:

時間:48 分

2 枚組 ( Blu-ray )


この記事のトラックバックURL

ABOUTこの記事をかいた人

なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。