残響のテロル第9話「HIGHS & LOWS」雑感

こういうアニメって、設定の粗探しをして「○○なんてありえない!」と偉そうに指摘する視聴者が絶対に沸いてきますね。想像やネットで聞きかじった知識で事情通を気取りながら、「こんなのリアルじゃないリアルじゃない」と悦に入っている輩は、バラエティ番組を見ながら「やらせだやらせだ」と喚いている子供と精神構造が一緒。本当にみっともないと思います。

現実で起きる大きな事故や事件だって、大抵あり得ないような出来事が重なって起きるものですし、絶対安全と謳われるシステムだって、ヒューマンエラー1つで脆くも瓦解してしまったりするもの。それに製作者だって犯罪や警備のプロではないんですから、犯行手口やセキュリティに穴があるのは当たり前。そこをイチイチ揚げ足取りするのではなく、ある程度設定として受け入れた上で物語を楽しむもんでしょうに。

そうはいっても、今回の原子爆弾絡みの話はさすがに苦しかったと思う!! 第1話でスピンクスが強奪した代物はプルトニウムではなく、実は日本が秘密裏に開発していた原子爆弾のプロトタイプだったというツッコミどころ満載の脚本を、このまま揚げ足取りせずに看過するのは無理っ!!

日本が核武装できるかどうかはともかくとして、もし本当にそんなものが開発されていたとすれば、日本の沽券にかけて隠し通すものでしょう。そんな存在を知られることすら許されないトップシークレット中のトップシークレットを、子供2人で乗り込んで簡単に強奪できたなんて、さすがに日本の警備体制を舐めすぎなんじゃないかな~!?

しかも、盗まれたあと半年も放置していたなんてありえない!(あ、言っちゃった) 国内に原子爆弾を強奪した犯人が潜伏しているなら、もっと血眼になって犯人と爆弾の在処を突き止めますって! GPSやら超音波信号やら位置を発信する機能も絶対に付いているはずでしょ? それなのに学校のロッカーに隠していましたって、そんなの納得いかないー!!(笑)

ハイヴがリサを浚ってツエルブを誘い出したのは、この原子爆弾の在処を吐かせるため。観覧車の中で爆弾ぐるぐる巻きにされているリサを見つけたツエルブは、彼女を救出するために必死に爆弾解体に取り掛かる。しかし、制限時間以内に総ての爆弾を解除することは到底不可能。

「ゴメンね…。私が勝手に出ていって…勝手に捕まって…」
「いっつもいっつも二人に迷惑ばっかりかけて…。ゴメンね…」

全部「そうだよ!」としか言いようがない(笑) イケメンなツエルブ君は「リサのせいじゃない」と彼女を慰めていましたが、どう考えても「リサのせい」です。こればかりは私も譲れません! これでリサのせいじゃなかったら、プラズマか天狗の仕業じゃないと説明付かないですよ!

結局、ツエルブはリサの命を助けるために爆弾の隠し場所を自白。準備に何年もかけてきたであろう大掛かりな計画を、1人の小娘に絆されてしまったせいで台無しという愚かさ。ある意味、それは究極の愛だと言えなくもないですが、ツエルブがここまでリサに入れ込む理由がまったく見えてこないので、全然共感できないんですよねー。

こういう展開を予定していたなら、もっと前段階でツエルブとリサの恋愛描写を入れておくべきでしょうに。既に2人が恋仲であれば、ナインを裏切ってリサを優先したツエルブの心情も理解できる。でも実際は、まともな会話すらほとんど交わしていない状態なので、どこのタイミングでツエルブがリサに惚れたのかサッパリわかりません。リサはそこまで男心を惑わす美女ってわけでもないですしねぇ。そりゃ声が種崎敦美っていうのはポイント高いですけど…。

【Amazon.co.jp限定】残響のテロル 1(オリジナルステッカー付き)【完全生産限定版】 [Blu-ray]

販売元:アニプレックス( 2014-09-24 )

定価:

時間:48 分

2 枚組 ( Blu-ray )


この記事のトラックバックURL

ABOUTこの記事をかいた人

なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。