残響のテロル第4話「BREAK THROUGH」雑感

アニメ好きのロリコンにアニメ好きの猟奇殺人者と、アニメ好きの異常犯罪者が次々現れてアニメオタクの肩身が狭い昨今。その影響を受け、内容が思いきりクリティカルヒットしてしまったPSYCHO-PASS新編集版第4話は放送自粛という悲劇。頼むから残響のテロルが放送されている間、アニメ好きのテロリストは大人しくしていてくれ…!

前回のビル爆破未遂事件で使われたANFO爆薬は、犯人が建設業者を騙って入手した火薬で製造されていた。代金は闇サイトからBitcoin(作中ではKittocoin)で購入した他人名義のクレジットカードで支払われており、カードの使用履歴を調べると、六本木警察署爆破事件で用いられた変装道具一式がAmazon経由で購入されていたことも判明(Amazonはそのまんまなのか)。相変わらず、犯行の手口(爆弾の入手経路)を詳らかに説明してくれますね。

「なぞなぞ解いた王様が怖ーい予言を受けた場所。その入り口に貴方なら誰の名前を刻むでしょーか?」

スピンクスによる犯行予告第4問。なぞなぞが指し示しているのは、冥府に辿り着いたオイディプスが受けたデルポイの神託。「汝自身を知れ」「過剰の中の無」「誓約と破滅は紙一重」この格言に当てはまる人物の名前が“見えない爆弾”の解除キーとなる。

私が気になったのは、解答の入力欄がYoutubeのコメント欄からリンクされていたこと。要するに、問題の解答権は警察のみが有しているのではなく、誰にでもクイズが解けるような仕組みになっているんですね。

しかし、スピンクスが挑んでいる相手はあくまで警察。名もなき一般人に問題を解かれるのは本意ではないはずなので、警察にしか解けない問題でなければ意味がありません。つまり、答えは警察だけが掴んでいる情報、一般名詞ではなく固有名詞。この場合なら個人名。今回その答えは「shibazaki」でした。

一方、捜査本部はクイズの正解を探るのではなく、独自ルートから直接犯人の足取りを追う。大量の人員を使い、防犯カメラ映像にくまなくチェックをかけていくと、やがてスピンクスらしき人物を特定。すぐさま現場に特殊捜査班を急行させ、犯人確保へ動く。

ところが、警察が突き止めた証拠はスピンクスが意図的に仕掛けたレッドヘリング。まんまと偽の情報に釣られてしまったことで、結果“見えない爆弾”の阻止はならず。“見えない爆弾”とは警察の捜査資料の暴露であり、機密情報が漏洩した警察は甚大な損害を被ることに…。

せっかく芝崎がクイズを解いて爆弾は解除されるはずだったのに、「ズルをするな」というスピンクスの警告を無視した警察の失態のせいで、台無しになってしまったという結末。一見すると警察は無能集団であるように思えますが、私はそうではないと思います。警察は爆弾阻止も大事ですが、もっと大事なのは犯人の逮捕。仮に今回の爆弾を阻止できていたところで、犯人確保に近付けたわけではないのですから。

犯行予告だけに固執し、スピンクスの土俵で勝負を続けるのは、まさに犯人の思う壺。犯人がリスクを冒して犯行に及んでいる間は間違いなく逮捕のチャンスでもありますので、捜査方針としてはこれで正しかったと思いますね。まぁ、綺麗に裏目に出ちゃいましたけど。

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  1. 「汝自身を知れ」は分かりやすいし、「過剰の中の無」は考えすぎるな、ということかと思いますが、「誓約と破滅は紙一重」はどういう意味だったんでしょう?
    なんにせよ、警察とスピンクスの対決シーンは面白くていいですね。若い刑事がうるさいですけど。
    私も結果的にはダメージを受けましたが、警察の方針は間違ってなかったと思います。
    スピンクスと柴崎の対決の中で、スピンクスが侮っていた警察が状況を覆す展開が来たら熱いですね。

    ただヒロインの「世界を壊しちゃうの?」はちょっと痛寒かったので不安です。人間ドラマも盛り上がれば満点ですが…。

    それと残響のテロルには関係ないですが、「月刊少女野崎くん」が1話目すごく面白かったので、「あれ?」と思ってたんですが、1話が一番おもしろいパターンだったんですね…。
    おっしゃる千代ちゃんがすごくかわいいのに新キャラ出しすぎだし、新キャラに絡んだギャグがイマイチでキャラが増えるほど面白くなくなっていきました。
    絵はすごく綺麗なのに残念です。

    • 「誓約と破滅は紙一重」は今後のストーリーに絡んでくる要素ではないでしょうか。ナインは柴崎に何かしらの因縁があるのは明白ですので、この「誓約」が指し示すものが2人の因縁に繋がるのかもしれません。

      >スピンクスが侮っていた警察が状況を覆す展開が来たら熱い
      夜神月を射殺したのもあの人でしたし、そういう展開もあり得ると思いますね。だから、今は煩いだけの若手刑事羽村も、きっと最高の見せ場が待っているはず(笑)

      >「月刊少女野崎くん」が1話目すごく面白かったので、「あれ?」と思ってた
      キャラを増やしすぎて面白さが下降線を辿るのは、前クールの「マンガ家さんとアシスタントさんと」と同じ弱点を抱えていると言えますねぇ。漫画家(野崎)とアシスタント(佐倉)が中心のでいいのに。

      まぁでも、アニメはすごくよく出来ていると思いますよ。原作の1.5倍は面白いので、1話以降もちゃんと楽しめています。千代ちゃん可愛すぎ!

  2. さすがにテロならアニメ好き関係なく放送中止にされそうですねw
    頼むからおとなしくしといてくれ。

    あと、現実でもドラマでも警察軽視のされつつあるのが
    確かにお役所仕事とか失態もありますが、事件防げなくて批判はされるけど
    警察官が事件防いでも何のニュースにもなりませんからね。

    • 視聴者よりも、製作者の方が神経尖らせているでしょうねぇ。今の時期にテロが起きたら、確実に放送が危ぶまれる。事件モノと災害モノは時期が悪いと一発でお蔵入り。

      >警察官が事件防いでも何のニュースにもなりません
      マスコミも失態を論うばかりでなく、時にはその活躍を讃えてほしいですね。警察官にせよ、消防士にせよ、自衛隊にせよ、私はちゃんと敬意を示しています。

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なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。