人類は衰退しました第12話「妖精さんの、ひみつのおちゃかい」雑感+総括

最終回はたくさんの妖精さんに囲まれての大団円かと思いきや、終わり際申し訳程度に出てきただけ。人類は衰退しましたは、F(妖精)成分が減れば減るほど、H(人間)成分が増えれば増えるほど話としてつまらなく感じてしまいますねぇ…。結論、やっぱり人類は衰退すべき

妖精さんの影なる尽力で「わたし」が楽しい学校生活を送れるようになったのは大変結構なことですが、中身として特に見どころがあるとは感じませんでした。終わりかけに突如現れたのばら会の面々に思い入れなんかあるわけないですし、そんな彼女らの裏の一面に別段興味は…。

暴かれた裏の正体といっても、実は腐女子でした。実は真っ黒でした。実はがさつでした。実は病んでいました……といったように、男が女の裏を想像する上ではどれもありきたりなものばかり。そこからもう1段階何かが欲しいのに、それだけで終始しているから底の浅さを感じるんですよ。う~ん。

それにしても、これで妖精さんは見納めかぁ。こんな可愛い妖精さんが見られるのも今日が最後だなんて超寂しい。それだけが未練です…。

(・ワ・)「そうるてきな」
(・ワ・)「にんげんさんのいうところのたましい」
(・ワ・)「ございませんゆえ」

やっぱり妖精さんはカワイイなぁ!!! カワイイカワイイカワイイカワイイカワイイカワイイ!! 最後だから言い尽くしてしまおう。

次回作は、人間キャラがほとんど出てこない「人類は絶滅しました」でよろしくお願いします

総括

トータルで見るとイマイチな回が多かったかな…。原因は、慢性的な妖精さん不足。妖精さんが物語のキーとなり、その活躍や愛らしさを毎週楽しめるものかと思いきや、本当にたまにひょっこり顔出すぐらいですもん。事前に想像していた5分の1ぐらいしか妖精さんの出番はありませんでした。

作品を通して人間キャラクターに魅力を感じられなかったのは大きなマイナス要因。これだけ様々な登場人物を出しておきながら、誰1人心に残る人物がいないだなんて。“敢えて固有名詞を使わない”というオシャレ気取りな手法は、果たして何か意味があったのでしょうか? 単に人間キャラクターの個性を薄れさせるだけだったのでは?

「あくまで妖精さんが主役だから、人間キャラクターは印象薄くて構わないんだ!」という信念の元であればごもっとも。その主役であるべき妖精さんを押しのけて、脇役の人間キャラクターばかりが出しゃばっていたのは理に適っていませんが。妖精さんの出番の少なさへの苛立ちは、人間キャラクターの不甲斐なさへの苛立ちでもあるんですね…。

時系列をごちゃ混ぜにしていたストーリーも不可解でした。人類が衰退し、代わりに妖精さんが蔓延るという特異な世界観において、何よりもまず気になるのは「妖精さんとは一体何者なんだろう」でしょう? 妖精さんの生態が語られることなく、どうでもいい同類誌の話を優先させていたセンスが私にはついぞ理解できません。普通に原作通り順序よくやって欲しかったです。余計なことしないで。

このまま文句ばかり垂れて感想を終えるのも後味が悪いので、最後は妖精さんの可愛さの理由を考察して終わりましょう。

手の平サイズのちんまい妖精さんは、ペットのような(時に虫のような)存在で小動物的な可愛らしさがあったことは言うまでもありません。ただ、彼らが通常の愛玩動物と決定的に異なるのは「人間に依存しない」ところなんですよね。

ただ“愛くるしい”というだけであれば、犬や猫にも充分人の心を癒す愛くるしさが備わっていますが、それら愛玩動物の愛くるしさは人間に依存するための「媚び」の一種であるとも受け取れてしまう。

その点、あくまで人間よりも上位の知的生命体である妖精さんたちは人間の庇護を必要としません。即ち、“無償の愛くるしさ”なんですよ。そこに愛玩動物ではない妖精さんならではの魅力を私は感じたのです。ああ、妖精さん大好き!

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ABOUT

なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
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  1. 終わってしまいましたねぇ・・・そして、本気でどうでもいい最終回でしたねぇ;;;;
    総括的に見ても妖精さん可愛いだけのアニメと化してしまっていましたからねぇ。
    そしてその妖精さんの出番が少ないのだから手におえない。
    原作で読んだらまた違った感じになるのでしょうけど、アニメ作品としては正直今一でしたねぇ・・・もっとわかりやすい作りにしてほしかったです。
    まあ、人類が衰退しても色んな事を諦めずにやってるってのは分かりましたが、別にそれを見たいわけじゃないですからねぇ。
    妖精さんと言う存在と、人間の在り方とかそういうのが出来れば見たかったわけで・・・ま、消化不良と言うやつですかねぇ。
    妖精さんは欲しいですねぇww

  2.  凪 蒼真さん
    最終回に相応しくない話というわけでもないんですが、純粋に面白味のない最終回でした。11話が最終回でもよかったかもね。

    >妖精さんと言う存在と、人間の在り方とかそういうのが出来れば見たかった
    衰退したはずの人類ばかりにスポットライトを当てていたのは隔靴掻痒です。退廃した人間の生活より、人間と妖精さんが共存するポジティブな世界を描いて欲しかったな。

    でも、小説だと妖精さんの出番を増やしにくいのはわかります。アニメは見た目でまずほっこりさせられますけど、小説はうじゃうじゃいる妖精さんの幸せを表現しにくいと思うので。

  3. レビューお疲れ様でした~。
    原作7巻以外は既読(アニメの範囲は全て読んでます)でのアニメの視聴でした。

    結論から言うと意味不明の時系列シャッフルが1番不満でした。
    アニメは最初の数回で視聴し続けるか切るか決めるという
    見方をしている方が多い(と思う)ので、
    原作では説明っぽいと不評もあった1話を後に回したんでしょうか。
    (自分は斜に構えたわたしのキャラも把握できて不満は感じませんでした。)

    例え少々地味でも1話を飛ばすと、
    原作未読者には『人退』(公式略称)の世界観が分かりにくいと思うのですが……。

    自分は原作時に1話を読んで
    「人類が衰退??妖精さんが支配者??可愛い顔して妖精さんって怖いの?」
    →「確かに旧人類は斜陽。妖精さん可愛い!!
    支配者のくせに旧人類に簡単に丸め込まれる上、能力の無駄遣いっぷりが堪らん!!」
    という感じで世界観にすっと入っていけました。

    アニメで良かったところは、わたし役の中原麻衣さんの好演と、
    動いて喋る妖精さんが想像以上にかわいかったこと。
    原作ではあまり気にならなかった妖精さんの出現頻度の低さが、
    アニメでは可愛すぎて出番が少ないのが気になるという
    思わぬマイナス効果になったのは誤算でしたね。

  4.  アゴストさん
    アゴストさんが人類は衰退しましたの原作をご覧になっていたとは~。田中ロミオ原作なら活字の方が面白いだろうと、アニメが終わったあとに小説を買うつもりでいましたが、アニメが終わった今、何となくそんな気分にはなれなくて。

    >原作では説明っぽいと不評もあった1話を後に回した
    私もそういう事情ゆえだと思い込んでいましたが、実際に原作1話に当たる第10話を見てみたら、普通に1話として興味を惹き付けられるお話でした。説明っぽいという印象も一切なかったです。

    それに“掴み”を考えてどうしても1話を他の話に変えるとしても、1話だけそうすればいい話で、全体の時系列をバラバラにしてしまう理由なんてないはず。本当に時系列シャッフルの意図は未だに理解できません。

    >支配者のくせに旧人類に簡単に丸め込まれる上、能力の無駄遣いっぷりが堪らん
    そうそう。そういう部分を先に見せてもらい、妖精さんの実態を踏まえた上で、妖精さんのお話以外のエピソードを何本か見せてもらえる構成にして欲しかったです。

    >原作ではあまり気にならなかった妖精さんの出現頻度の低さ
    妖精さんの魅力は見た目と舌足らずな喋り方も大なので、それを欠く小説ではそれほど大きなウェイトは占めないでしょうね~。変に原作を弄るなら、アニメ用に妖精さんの出番を増やしてくれれば良かったのに…。