Steins;Gate第23話「境界面上のシュタインズゲート」雑感

オープニングでHacking to the Gateの“2番”を流してくるところから痺れた!! 「“なかったこと”にしてはいけない」2番の歌詞はまさに、Steins;Gate最後の結末を示唆している歌詞なんですよね~。これはやれられたな~。

第1話での伏線が次々と解明されていく怒濤の展開で、とにかくもう脚本が神懸かっている。まさか冒頭に出てきたドクター中松のパロディっぽい小物キャラクターが、Steins;Gateの鍵を握る最重要キャラクターであって、牧瀬紅莉栖の父親でもあったなんてねぇ…。

紅莉栖を殺した犯人は、他ならぬ未来から来た自分であり、あの日、ビル内に轟いた断末魔のような絶叫は自らの絶叫だった。

愛する紅莉栖を救うどころか、あまつさえ自らが彼女の息の根を止めてしまうという受け入れがたい現実に、虚ろに項垂れる岡部。「どんなに足掻こうが結果は変わらない。紅莉栖は死ぬんだ…」ふて腐れるように吐き捨てると、見かねたまゆりが岡部の頬を叩く。「オカリンは途中で諦める人じゃないよ」。

そして、明かされる15年後の自分から送られてきたDメール。「紅莉栖を救うことは可能だ」「なかったことにしてはいけない」「生きている紅莉栖を過去の自分に死んだと観測させろ」「目的の世界線をシュタインズゲートと名付けたのも俺だ」「何故その名なのかもお前ならわかるはずだ」「『特に意味はない』」「最初のお前を騙せ」「世界を騙せ」

未来からの自分のメッセージを受け取った岡部は、自分が今為すべきことを把握した。過去の自分自身を欺く、『未来を司る女神』作戦(オペレーション・スクルド)の遂行。再び鳳凰院凶真として厨二病の仮面を被り、高らかに笑い声を上げながら宣言をすると、バックに流れるは、PC版テーマソングの「スカイクラッドの観測者」! このあまりに素晴らしい演出に、私はエンディングへの入りまでずっと鳥肌全開でした!!

 

アニメではセリフを大幅に端折って大雑把な説明で終わらせていたところもあったので、若干意味がわかりにくい箇所があったかと思われますが(そもそもアニメでは使われなかった“アトラクタフィールド”の語句を、今更になって突然使われてもね)、初見の方でもこの熱い雰囲気だけは充分伝わってきたでしょう。

つまり、岡部がこの地点に至るまでの行動、その総てに意味があったわけです。最初のDメールでα世界線に飛び、生存している紅莉栖との絆を深め、協力してタイムマシンを作り上げ、まゆりの死を経験し、過去改変の末にβ世界線まで戻ったこと。ついでに、今日紅莉栖を殺害してしまったこと。これらは総て「紅莉栖を救い、第3次世界大戦を食い止めるため」のクリアすべき“必要な経験”だったんですね。

もしそれらの経験がなければ、「何が何でも紅莉栖を助けたい!」と現時点の岡部に思わせることはできなかった。逆に言えば、たったそれだけのために、これだけ壮大な下ごしらえが必要だったのです。

まったく、本当によくこんなシナリオを考えつくもんですよ…。すごすぎて言葉がありません。

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2 Responses so far.

  1. ぺそ より:

    個人的にHacking to the Gateの歌詞ってちょっとストレートすぎて、あんまり好きじゃないんですよね…スカイラッドは大好きなんですが
    もうちょっと想像というか妄想の余地を残して欲しかったというか、なんというか

  2. 私としても、歌詞・曲調共にスカイクラッドの観測者の方が好きです。「0が過去で1が未来 今は何処にもない」このサビの歌詞が素晴らしすぎる。でも、Hacking to the Gateはこれはこれで良い。確かにストレートすぎる歌詞ではありますが。