Steins;Gate第21話「因果律のメルト」雑感

何を差し置いても紅莉栖の魅力が最優先だったアニメなのに、紅莉栖の本当にカッコイイ場面はバッサリ飛ばしちゃうのだからよくわからない。

まゆりを救うためにβ世界線へ移行すれば代わりに紅莉栖の死を受けれなくてはならないと、本人にその事実を打ち明けるシーンは、本当はもっともっと良いシーンだったんですよ。

衝撃的な死亡宣告を突きつけられながら、怯えるどころか動じる気配すら見せない紅莉栖。彼女はまずアトラクタフィールド理論の信憑性に疑問を投げかけると、脳科学者としての立脚点から現状を分析し、岡部と自分の脳が感知する世界は別物であるという仮説を打ち立てる。必ずしも岡部が考えるようにβ世界線での私の死は約束されていないと、努めて冷静に諭してくるのです。

勿論、紅莉栖は本気で自分が死なないと楽観視しているのではなく、これは悩み苦しんでいる岡部を労ろうとする彼女なりの優しさ。牧瀬紅莉栖の本来の魅力って、血が通わないようなドライな科学者としての一面と、ふと見せる人間としての温かみのギャップだと思うんですよね。なのに、プリン食べられてぷりぷり怒るような幼稚な魅力ばかりをアピールしているアニメは、結果的に紅莉栖の価値を下げているんじゃないかな~と。

一方で、まゆりの岡部への献身は原作より丁寧に描かれていて満足でした。尺が足りそうにない中、こんなにじっくり描いて残り大丈夫かなって心配になるほど…。疎遠になっている寂しさを抱えながらも、岡部が今何か重大な局面に立ち向かっていることを察して、敢えて事情を問い質そうとしないまゆりの優しさが胸に染み入ります。

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なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
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