Steins;Gate第20話「怨嗟断絶のアポトーシス」雑感

最悪

19話は最高の回だったと褒めちぎったばかりなのに、20話は急転直下で最低最悪な回。……なんでブラウンが萌郁を殺すわけ? アニメを見ていて、「はぁ?」って感じでした。萌郁を思って自らの命を絶ったブラウンの犠牲が、これじゃまったく逆の意味になる。どうしてこんなつまらない改変をするのやら。このバカげた脚本を手掛けた人間に、納得の行く説明をして欲しいです。

綯の復讐を丸々カットしたことも理解不能でしたけど、「それを長々やるには尺が足りなかった」というなら、百歩譲って納得しますよ。ですが、それでブラウンが萌郁を殺していい理由には一切ならない。今までの改悪はあくまで「カット」でしたけど、これは「捏造」ですからね。政治家の発言を恣意的に切り抜いてニュースに流すのと、言ってもいない発言をニュースにするのはまるっきり罪の重さが違うように、事実を不当に捻じ曲げた脚本は断罪されるべき。

萌郁が銃で撃たれて死んで、そのあとブラウンが死んで、すると萌郁はまだ息があって、でもやっぱりすぐに死んでと、何がやりたいのかわからないグダグダっぷりにも冷める。そして、萌郁は最後まで“赦されなかった”。本来なら、萌郁が死ぬ間際、岡部は彼女を「赦す」と言った。まゆりを殺めた憎むべき相手なのに、岡部はそれでも「赦す」と言った。それは本心なのか一時の憐憫なのか、岡部自身にもわからない深い言葉。何故、アニメではその大切な言葉を萌郁にかけなかったのか?

結局、このアニメが熱心なのは紅莉栖推しだけなのね。今回はブラウン宅に紅莉栖が同行するというムリヤリな出番まで追加され、ごり押しも露骨になってきました。スタッフは「紅莉栖萌え~」とさえ言ってもらえればそれで満足なんでしょう。

 

アニメにはすっかり失望させられましたが、Steins;Gateという作品はまさにここからが佳境。「まゆりを救いたい」ただその一念で数々の犠牲を払って来た岡部が、ようやくゴールが見えかけてきた矢先、とんでもない事実に気付いてしまう。まゆりが救われるβ世界線は、紅莉栖が死ぬ世界線だったことを。

まゆりを救うために紅莉栖の死をも受け入れるのか? 最後の最後に、究極の選択が待ち受けていたSteins;Gate。鳥肌必至の熱い展開は、是非、原作をプレイしてお楽しみください

 

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なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
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