銀の匙 Silver Spoon(2期)総括

学生主人公とは斯くあるべしといえる理想像。八軒は誰よりもカッコイイ男でした。銀の匙は、主人公八軒の成長と作品の面白さが正比例していますので、常に右肩上がりで面白くなっていく。

自分から厄介ごとにわざわざ首を突っ込んでは、いらぬ心労と傷を負う八軒ですが、この他人のために全力で頑張れるところが彼の人間的魅力。周りもそんな八軒の熱意に呼応してくれるから、全員で一丸となって1つの物事を成し遂げられる。これぞ青春ですね。自分から何もせず勝手にトラブルに巻き込まれて「やれやれ」と抜かしているような奴とは、根っこから違いますよっ!!

友人の両親が多額の借金こさえて離農(倒産)したというシリアスな問題は、本来、学生が口出せるような問題じゃございません。学生の身分でどうこうできる問題であるはずがない。それでも、八軒は関わりを持とうとすることをやめない。どうしたらいいかわからなくても、わかろうとする努力をやめない。達観したり諦観したりすることが大人の振る舞いだと勘違いしている幼稚な主人公が大勢いる中で、八軒はなんと気持ちのいい主人公でしょうか…!

八軒はとても頭がいいですから、現実はちゃんと見えていますし、己の無力さも百も承知。その上で、自分にできることをないかと模索し続けるのは、彼が「理」以上に「心」で動ける主人公だからこそ。感情(心)だけで動くのは単なるバカですが、「理」を踏まえつつ「心」で動けるのって素晴らしい。

そんな八軒の最も愛すべき一面は、恋愛に対しても積極的なところですね~。御影への恋心を隠すことなく、彼女との距離を縮めようと懸命にアプローチをかける八軒。にべもない態度で突き放され、何度も心砕けそうになってもめげることなく、遂には真正面から堂々とデートに誘うまでに!

恋愛に奥手そうに見えて、ここぞでは男らしさを見せる八軒が大好きです! OKの返事をもらって大喜びしていた姿も、実に微笑ましかった! ああ~! もう学園モノに出てくる主人公は全部八軒だったらいいのに!

本音では家業を継がず馬に携わる仕事がしたい御影に、「自分の夢を追いかけろ」とけしかけていましたが、これもただ無責任に唆したのではなく、御影を味方しながら自分も一緒に家族と話し合い、彼女を大学進学させるため自分が勉強を教えるとまで豪語した。口先だけでなく、ちゃんと責任が取れるのがすごい。まだ高校1年生だというに、八軒に対しては尊敬の念しかありません!

それにしても、バカじゃないのに勉強できないヒロイン(御影)ってすごく珍しい気がします。基本的にそこそこ勉強できる娘が多いんで。始めは八軒のことを全然異性として意識していなかったのに、八軒の猛アタックで徐々に意識し始めたのは可愛すぎる~。アニメも責任持って、この2人が結ばれるまで続けてくださいな。

銀の匙 Silver Spoon 秋の巻 Special BOX(完全生産限定版) [Blu-ray]

販売元:アニプレックス( 2014-07-23 )

定価:¥ 37,260 ( 中古価格 ¥ 12,813 より )

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時間:

3 枚組 ( Blu-ray )


2 Responses so far.

  1. ゲスト より:

    全くもって同感です。
    どうして漫画、アニメ等のヒロインってどいつも天才、成績優秀設定なのか。
    成績が悪いのはテンプレのお馬鹿みたいなキャラばっかだし。
    悪しき主人公の鈍感、難聴と同じく不思議です。八軒や御影みたいなキャラ増えないかな。

    いつも感想を楽しんでます。これからもよろしくお願いします。

    •  ゲストさん
      あまりにも勉強ができなさすぎるのもヒロインとして魅力を欠くでしょうが、必ずしも優秀である理由はないですよね。主人公が勉強苦手なヒロインの勉強を見てあげるシチュエーションはドキドキ感あっていい! 下心はありつつ、でも真面目に勉強を見てあげたい。八軒はまさにその板挟みで懊悩していたのが可愛かった(笑)