セイレン第8話「モフモフ」雑感

最初に申し上げておきますが、この回で宮前先輩のことは大っ嫌いになりました。生理的に受け付けない気持ち悪さ。メインとなるヒロインに拒絶反応が出てしまったら、そりゃどんなラブコメも楽しめるはずないですよね。

今回、評価を分けるポイントは「恥じらい」。宮前先輩の恥じらいが徹底してアピールされていた8話なので、「この恥じらう姿がたまんない!」って喜べる人は逆に神回だったんじゃないかと思います。しかし、私にとっては完全なる裏目。彼女の恥じらう姿に総じて白々しさしか感じられず、ただただ不快感の伴う薄ら寒さしかなかったのです…。

コミマ(同人即売会)の売り子として“ミリウサ”のコスプレをしてきた宮前先輩は、そのセクシーなコスチュームに終始恥じ入っていました。確かに羞恥心を感じるのも無理はない出で立ちだったと思いますが、既に着替えた上で会場入りしているのに、「こんなつもりじゃなくて…」といつまでも往生際悪く恥ずかしがられても萎えます。そんなに抵抗あるなら着る前に拒否してくださいよと。

宮前先輩のコス姿を撮影しようと大勢のカメコが取り囲んでいたシーンでは、再び「こんなつもりじゃないのに…」と言わんばかりの困惑顔で主人公に助けを求め、「知らない人にカメラ向けられるの怖かった…」と被害者のような口振り。好奇の視線に晒されたくなければ、こんな男性の劣情を煽る下品な格好しちゃいけませんし、撮影を望まなければ「撮影はやめてください」と自分から一言注意すれば済む話。レイヤーさんの意思を無視して、強引に取り囲んで撮影を止めないほどカメコの品位は低くないでしょ? 何故アニメや漫画はわざわざオタクを悪し様に描いて、相対的に主人公やヒロインをよく見せようとするのか。

極めつけは、急にトイレに行きたくなったと言いだして、自分じゃコスチューム脱げないから主人公にファスナーを下ろしてと頼んできたこと。ファスナーが股間まで伸びていて脱がせられないと正一君が返すと、「これならどう?」と壁に手をついて尻を突き出してくる宮前先輩。ここが宮前先輩のことを決定的に嫌いになった瞬間でしたね。「なんなんだこのバカ女は…」と軽蔑の念しかありませんでした。

百歩譲って、この2人が既に彼氏彼女の関係であれば、こういうバカなやりとりもバカップル感として楽しめたと思うんですけど、付き合ってもいない男の前で、平気でお尻つきだせるこの女の神経を疑います。その上で、まだ恥ずかしがろうするのが、心底気持ち悪い! 本当に恥ずかしいのは、アンタじゃなくてこっち! 宮前先輩の恥じらいなんかより、見ている私の方が100倍恥ずかしさを感じていますよ!!

男の歓心を掴もうと、計算で清純ぶっているあざとさはまだ許せるんですが(むしろ好き)、「恥じらい」だけは作為が見えると私はど~してもダメ。恥じらう気持ちだけは、嘘偽りのない、生身の反応であってほしいんですよ。恥ずかしがっている素振りを見せながら、自分から男に尻を突き出したり、男の喉仏にキスをしてくるなんて反吐が出ますっ。“恥知らずな恥ずかしがり屋”なんて、存在自体矛盾してるわ!

「パートナーから恋人になってください。好きです! 宮前先輩!」

正一君は今度はちゃんと自分から勇気出して告白できましたし(今更ですけど)、常木さんの時の煮えきれない終わり方と違って綺麗にハッピーエンドで終わり、その点は一切文句なかったんですけど、とにかくヒロインの好感度が0になったので、何も心に響きません…。最後の最後でなんでヒロインのことを嫌いにならなくちゃいけないのか。ラストでヒロインが嫌いになるラブコメなんて、そうそうないですよ。

悪いのは結局、低俗すぎる脚本。サービスシーンを強引に盛り込もうとするがあまり、ヒロインにバカみたいな真似をさせて、その価値を底辺まで叩き落としてしまう愚かさ。既にラブコメとして佳境を迎えているラスト4話目で、まだこんなラッキースケベみたいなバカなことをやっているのにほとほと呆れ果てました。もっと「恥じらい」を持ってください。

★今週の声優ピックアップ・田丸篤志★


「あっ…はは…」の愛想悪いがうっとうしい主人公嘉味田正一君を演じる田丸篤志さんは、アイカツ!では瀬名翼というイケメンデザイナーを演じており、あかり役の下地紫野さんとは既に恋仲(?)の間柄でした。“瀬名あか”が忘れられない私としては、それに負けないぐらい素敵なカップルの再来を期待していたものですが、結果はご覧の通り。声がまったく一緒の2人でも、こんなに印象の差って出てくるものなんですね…!

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  1. セイレン 第8話 宮前透 第4章 『モフモフ』 十萌最強。

    透以上に露出度の高いコスプレ衣装をノリノリで着こなす。流石ミスサンタ、見られることに慣れている。あの燿だって十萌の前には形無し。ホント最強の姉ですね。  この衣装とん…

  1. 私はこのアニメもうギブアップです。
    退屈で観てて早く終わらないかと苦痛で、時間が勿体無いと判断しました。

    アマガミが大好きだっただけに、全て物足りなかったですね。
    アマガミの残り汁を薄めて飲まされてるような。
    特に正一君がつまんないし、邪魔で仕方ない。
    思い出補正もあるでしょうが、流石橘さんみたいな主人公に感心出来るシーンが一つもないのが期待したのと違ったって感じです。
    とは言え、一つ一つのネタを面白がれる人にとっては恐らく楽しめるアニメなのかもとは思いますが。

    今後はここやネットの感想を見て、面白そうなら観るかもって感じです。

    • え~! ギブアップですか! 正直、私も相当辛くて、今回途中で見る気が失せて、なかなか感想が書けなかったぐらいだったんですが…。でも、次のヒロインの話はもしかすると面白いかもしれませんから、もう1話だけ様子見しましょうよ…!? まぁ、視聴を切っても私の感想は引き続き読んでもらえるなら嬉しいですけど(笑)

      >流石橘さんみたいな主人公に感心出来るシーンが一つもない
      橘さんは変態っぷりがフィーチャーされがちですが、あくまで彼は変態紳士。紳士的な格好良さがあったからこそ、あそこまで愛された主人公だったと思うんですよね。正一君にはその格好良さが欠如していると思います。

      例えば、宮前先輩がカメコに取り囲まれていたシーン。彼女を連れ出して逃げ出すのではなく、正一君もすかさずカメラを構えて始めて、誰よりも熱心に宮前先輩のコスプレ姿を激写してほしかった。結果的に、それが彼女の羞恥心を取り除くことになり、逆にコスプレイヤーとしての自信まで植え付けさせる……そういう方向性での格好良さが見たいんですよね、私は! そう思いません?(笑)

  2. 私も今頃になって気づきましたが、主役二人が瀬名あかの声優さんなんですよね。
    カップル厨の私としては、あれを永遠に見ていたかったです……(笑)

    • 正一君と宮前先輩見ていても、瀬名あか感ゼロでしたからね。声優さんの演じわけってすごい。……でも、瀬名あか感が少しでも感じられたら、もうちょっと2人のことを温かい目で見られたかも。

  3. 常木さんルートでも思ったけど4話もあった割には内容が薄いですね。
    4話もあればラノベ一冊分はアニメ化できるのに。
    前後編でまとめられる内容を無理やり引き伸ばした感があります。

    • 常木さんも最後の4話目で嫌悪感出ちゃいましたし、最後の最後で失望させられるのは勘弁してほしいです。

      内容も4話も使うほど中身があるものじゃないですから、仰る通り、前後編の2話でまとめてヒロイン6人全員をアニメ化した方がマシでした。2話で終われば、1人2人ハズレヒロインがいてもそんなに気にしなかったのに。

  4. この作品って主人公がヘタれたり、ヒロインがウブな感じとかを出すわりにコスプレとかフェチ的エロスとかを入れているせいでなんかちぐはぐなんですよね

    普通の純愛カップル気取っていたくせにエロシーンになった途端ヒロインはAV女優かと言わんばかりのバキュームフェラを繰り出し、主人公はまるでAV男優かのようなねちっこい責めとベッドヤクザぶりを見せつける純愛もの抜きゲを見ている気分です

    アマガミがフェチ要素を入れてウケたので同じ様なつくりをしているのかもしれないですが、劣化アマガミにしかなれていないのごなんとも…

    • ラッキースケベを好むようなエロコメでも、主人公とヒロインの仲がいよいよ佳境に入れば、ちゃんとシリアスな恋愛劇になるはずなんですよ。1,2話目でフェチ要素入れてくるならまだ許せますが、4話目でまだこういうことやっているのは本当に恥ずかしい…。コミマのくだり、全部カットしてほしい…。

      >純愛カップル気取っていたくせにエロシーンになった途端ヒロインはAV女優
      すごく納得です~。本当、エロゲとやっていることが同じ。エロゲの場合は、ラブよりエロを優先させるため、ある程度無茶苦茶でも許せたんですけど、セイレンはエロアニメじゃなくて、一応ラブコメですよね…? だったら、エロのためにラブを犠牲にさせちゃダメだと思うんです。

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なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。