セイレン第7話「ブラコン」雑感

「透先輩といると、仲間割れどころじゃ済まないから」という発言の真意を常木さんに確かめてみると、どうやら宮前先輩は中学時代、ゲーム好きで男子とも隔たりなく仲良かったため、本人が望むと望まざるにかかわらず、オタサーの姫(女王)として君臨していたみたい。結果、多くのグループを瓦解に導いた無自覚サークルクラッシャーだったと。前回の私の予想は概ね当たっていた格好になりますね。

正一・郁夫・荒木先輩のグループも、直接的ではないにせよ、宮前先輩がきっかけで今はバラバラとなってしまっているため、彼女はその責任の重さを感じながら、もうこれ以上正一たちに近付きすぎないよう、自制し始める。

ここで正一君は、宮前先輩の責任じゃないことを懸命に説明し、それでもシリアスに重く受け止める彼女には、ややおどけながら説得するなど、対応の仕方がすごく良かった。いくら頑なに拒まれようとも、「絶対先輩から離れません!」と宣言して食い下がり、決して彼女を1人にはさせなかったのが偉い。ネガティブ思考に陥る人間を孤独にさせないことは大事ですよね。あまりのヘタレ具合に愛想が尽き、「一生ガソってろ!」と彼のことは見放したつもりでいましたけど、ちゃんとカッコイイ一面も持っているんじゃない!? なんなのもう!

宮前先輩の気分転換も兼ねて、正一君は“とっておきの場所”へと彼女を案内する。そこはレトロゲームの揃うしなびたゲームセンター。前回までの無機質なゲームセンターデートは“ひどく退屈”なものでしたが、ここでゲームに興じる2人は無邪気に笑顔を見せながら盛り上がっていて、ものすごく楽しそう。初めて「ゲーマーの彼女っていいなぁ」と感じられましたね。正一君、羨ましいじゃないか!

宮前先輩への気の利かせ方、優しさが随所に見られて、まったくモテ要素のなかった正一君が急にいい男に変貌したことに驚いています。心なしか、今日の正一君は顔までイケていた気が(笑) くるっと手の平返したようで悪いですけど、明らかに先週までの子分めいた情けない正一君とはキャラが違いましたからねぇ…。どうやら私の説教で心を入れ替えてくれたみたい!(二度目)

(つけっぱなしのゲーム機と、徹夜した宮前先輩の匂いでどうにかなりそうだ!)

最初に宮前先輩の部屋に足を踏み入れたときの、正一君の感想も好きでした。女子の部屋に立ち入ったときの感動を、気持ちそのままに表現できているところがいい。こういったピュアさとエロさが同居した高校生らしい反応を、私は求めていたんですよ! しかし、(ここが絢辻さんの部屋か…いい匂いがするぞ。今のうちに嗅ぎだめしておこう!)の橘さんと比べると、やはりまだまだパンチの弱さは否めませんが(笑)

部屋に飾ってある手作りらしき人形を見かけて、「これも宮前先輩が作ったんですか?」と問いかけながら、流れるようにスカートをめくっていたくだりは爆笑しました。気持ちはわからなくもないけど、躊躇なくパンツを確認するんじゃない!(笑) そのあとの「荒木先輩だったら、スカートめくりじゃ済まないぞ~」というセリフも笑えたっていうか、狂気を感じましたね。荒木先輩は、スカートめくり以上のどんなことをやらかすのか、想像したくないです(笑)

正一君に“お持ち帰り”された人形は、抱きつかれると嫌そうな顔したり、宮前先輩の前では嬉しそうな顔したり、まるで生きているかのように表情をころころ変えていたのが可愛すぎました。こういう遊び心はいいよね。ありとあらゆる要素がつまらなく感じていた宮前透編なのに、今回は一転して、ラブ・エロ・ギャグ・ヒロインと何もかもが好意的に感じられるように。

総ての印象が見違えて好転したのは、やはり主人公の印象が改善したおかげ。ラブコメは、如何に主人公の善し悪しが作品全体に影響を及ぼすかってことですよ。あとは「あっ、あはは…」という愛想笑いさえなくなれば、私からは何も文句はありません。うっとうしい溜息がなくなったのはいい傾向ですけど、このうっとうしい愛想笑いが連発されると、ぴりっとしちゃうんで。

★今週の声優ピックアップ・浅川悠★


浅川さんはクールビューティーな大人っぽい女性役のイメージしかなかったので、今回の永沢栞みたいに可愛らしい声が出せるとは知らなかったです(失礼)。でもやっぱり、アマガミでの塚原響のような、浅川さん独特のクールボイスも恋しくなりますね~。

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  1. セイレン 第7話 宮前透 第3章 『ブラコン』 男殺しの天然女王再び。

    森島ラブリーはるかの後継者。そんな気無いのに男が集まり、そんな気ないから去っていく。本人はただゲームがしたいだけ、彼氏とか興味なし。でも傍目には男をとっかえひっかえに…

  1. ゲーム描写が減ったら一気にラブコメっぽくなりましたね。
    やっぱり諸悪の根源は『ガソガル』だったんだ!

    予告だと季節が飛んでるのがちょっと不安です。
    このままラブラブで終わってほしい。 常木さんの再現は勘弁。

    • ラブコメっぽくなってくれたのはありがたいですけど、火付きが遅すぎますよね~。そもそもラブコメなのに、ラブコメっぽくなったことに何故感謝しないといけないのか(笑)

      >予告だと季節が飛んでるのがちょっと不安
      えっ! また5年後!? ……それはないと信じたいですが、ちゃんとハッピーエンドに持って行けるのか心配。どうか常木さんの時のような攻略失敗にならないよう。

  2. 意外な高評価ですね~。
    個人的には、前回に続きかなり退屈してしまいました。

    >宮前先輩への気の利かせ方、優しさが随所に見られて、まったくモテ要素のなかった正一君が急にいい男に変貌したことに驚いています。
    積極的になったのはいいんですが、常木さん編や前回までから考えて急な変化すぎるだろうと。
    何か内面で葛藤があって変貌したとかなら共感も出来るんですが、いつもの赤面やウジウジすらせず、ひょいっと結構な事をやっちゃうんで私には彼がよく分からないですよ…。
    彼の中の恥ずかしがる所と、平然な所のバランスが理解出来ない。

    あとコミケに誘われたのに、これまた平然と断り続けるのも分からない。
    好きだったらあんな平然と断れないだろうし、未だに宮前先輩に恋してないのかお前はと。

    個人的に正一君を好きや共感出来ないまま、宮前先輩編も終わりそうです。

    • 変化が急すぎるというのは、ぐうの音も出ない正論です(笑) 前回の終わりを見ていたら、一生ラブコメにならなそうな空気だったのに、3章になっていきなりテコ入れされたかのごとく、ラブコメにバイアスがかかりましたもんね。あまりに不自然すぎ。

      かといって、ずっと主人公が置物のままじゃ見ていられませんので、これぐらい急な変化でも私は受け入れたいと思います。いきなり積極的になった理由は不問。最初の2話は忘れてあげるから、最後ビシッと決めてもらいたいです!

      >コミケに誘われたのに、これまた平然と断り続けるのも分からない
      これもねぇ…。「もしかして手伝ってほしいんですか?」というデリカシーゼロの返答はイラッとしましたね。今回は全体的に褒める方向だったので感想内では敢えて言及しませんでしたけど、本来ならアウト案件ですよ…。そう思うと、今回はかなり甘めの採点だったと思います。

  3. いつもアニメレビューを拝見させてもらってます
    今までの回はほぼ正一君のへたれさに閉口して低評価つけていたのに、この回で8点つけてることにビックリしました。

    アマガミが好きなだけに今回は最初の常木耀編での展開でがっくりきてしまったので後のキャラクターの話は大丈夫なんだろうかと個人的に心配です

    アマガミのように後日談として話を追加して補填するということも考慮にいれてほしい

    ところで今期アニメのレビューはセイレンとクズの本懐の二作品ですが、他のアニメも視聴されているんですか?

    • どうもありがとうございます!

      今回、点数が甘めになっているのは、“不良が捨て猫を拾った理論”ですよ! 元々の印象が悪い奴がちょっと善行を働けば、必要以上に褒められるという。このまま正一君が改悛してくれたらいいのですが、次回またヘタレ野郎に戻ったら容赦なく叩きます(笑) やっぱり腐ったミカンに更正は無理だと!

      >他のアニメも視聴されているんですか?
      今期他に視聴継続しているのは、リトルウィッチアカデミア、アイドル事変 あいまいみーだけですね~。あとは、アイカツスターズ!とプリパラ(小声)。

      本当はBang Dream!の感想も書く予定でしたが、期待に反してあまりにつまらなさすぎたのでやめました(笑) こんなことなら銀と金(ドラマ)の感想でも書けば良かった。

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なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。