セイレン第6話「タイセン」雑感

宮前先輩に相棒として認められ、今日も今日とてゲームセンターで放課後プレイ。ゲーム好きな彼女(まだ付き合っていませんけど)ってかなり需要の高い存在だと思うのですが、なんででしょう、見ていてあまり羨ましさを感じませんでした。対戦台で男女が肩を並べて黙々とゲームに入れ込んでいる様は、ひどく退屈な関係のように思えてしまって。

せっかくの共通の趣味ですから、ゲームを1つのコミュニケーションツールとして、会話を広げてもらいたい思いがこっちはあるんですけど、全然そういう雰囲気にならないのね。宮前先輩がガチゲーマーなら、お互い好きなゲームの話題に興じていても、言葉の端々に意識の違いというか、温度差の違いを感じさせるような会話があったら面白かったのに、会話そのものが乏しかったからなー。

“ゲーマー”という特徴を前面に押し出すなら、もっと「ゲーマーの彼女っていいなぁ」と思える魅力を感じたかったです。対戦後、煽りメッセージが送られてきても、まったく動じることなくあくびしていた彼女のクールさには惚れましたけど…(笑) あまりに強すぎて、普段から煽られ慣れているってことですよね。

話に感情移入しにくかった理由の1つに、「架空のゲームだから」というのもあるでしょうか。ガソガルなどという謎のオリジナルゲームの対戦シーンを見せられても、興味の持ちようがありませんし…。「密着時限定の防御不能バグを実戦で決めた!」と言われても、そのすごさが伝わってきません。現実にあるゲームなら、例え自分の知らないゲームであっても、なんとなく凄みは伝わってくるものですが。こういうのって、ちゃんと許可取って既存のゲームを使わせてもらえばいいのに。

そして、テンションを下げてくれるのが正一君の添え物感。主人公なのに存在感がまったくなく、子分みたいに宮前先輩に付き従っているだけなのが情けなくて…。常木さんが連れてきた小学生の子供と扱いは大して変わらないですよ。ていうか、常木さんもゲーマーだったのね。そうなると、宮前先輩の特徴が薄まってしまう気が。

「透先輩といると、仲間割れどころじゃ済まないから」

何故か宮前先輩を敵視している常木さんが発した意味深な忠告。これはどういう意味でしょうか? 宮前先輩はサークルクラッシャーで、既にコミュニティを1つ壊滅させているとか?(笑) 常木さんと宮前先輩の過去の因縁は気になるところですが、こうなるとますます主人公は存在感を失いそう。何かイベントを起こすなら、常木さんと宮前先輩の間ではなく、正一君と宮前先輩の間に起こしてほしいんですよねぇ。

でも、その直後に「近くで休憩しませんか」と珍しく自分から誘ったのは好プレイ! 添え物どころか置物に思えてきた主人公が、やっとらしさを見せてくれました(笑) 喫茶店で楽しげに談笑する2人は、ちょっぴりいい雰囲気に(正一君のさくらんぼを欲しがったのは、童貞を欲しがっている隠喩?)。鹿ゲーの交配は狙いすぎていた感がありましたが、あの無機質なゲーセンデートよりは、いくらか艶っぽい話でラブコメらしさが出てきましたよ!

宮前先輩のこの笑顔カワイイ。遅まきながらエンジンかかってきたかなーと期待感が上昇してきたところで、大いに私を失望させてくれたセリフがこちら↓

「俺は、宮前先輩をゲーマーとして尊敬しているだけだ!」

郁夫と荒木先輩から「宮前先輩のことどう思ってるんだ?」と水を向けられた正一君のガッカリ返答。なんでここで「俺は宮前先輩が好きだ」とハッキリ言えないのかなぁ…? 直前に郁夫が初恋の女子の存在を打ち明けてくれたのに(ストーカー染みていて気持ち悪かったとはいえ)、自分だけは気持ちをひた隠しにしようとする卑怯さがすごく嫌。男友達なんだから、素直に本音で語ればいいじゃん。そんで応援してもらえばいいじゃん。

「最初から意識してただろ~」と荒木先輩にバレバレの嘘を指摘されても、往生際悪く、頑なに否定し続けるのがみっともない。ホントつまんない男だわー。ここで必死に否定する意味ってあります? 好きだということを認めたら負けなの? 女子と仲良くしていたら陰口叩かれる小学生なの? 恋愛するのが恥ずかしいのなら、ラブコメに出てこないでくれと言いたい! 一生ガソってろ!

★今週の声優ピックアップ・黒木ほの香★


もしかすると、セイレンの中で一番気になる存在はこの三条るいせかも。闇というか病みを感じさせる彼女の危険な匂いに興味を惹き付けられてたまらないのに、1話以来まったく出番がなくて隔靴掻痒でした。有名アニメの主役級が揃う豪華声優陣において、これが初メインキャラとなる声優の黒木ほの香さんも気になるところ。好みな声していますので、もっとセリフを聴かせてほしい!

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ABOUT

なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
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  1. う~ん…前回少しはマシになったかなと思ったんですがねぇ…。

    こっちが観たいものと制作側が観せたいものがズレてるというか…。
    ゲームは取っ掛かり程度で、宮前先輩と主人公のやりとりが観たいんですが、
    なぜかゲームがメインでガソガルをやたら観せてくるんで、そこは興味ないよと。

    恋愛アニメなんですよねこれ?
    主人公がつまらん奴だけに留まらず恋愛する気すらないから、ハァ…みたいなため息しか出ないですよ。
    それなのに制作側はツッコミ待ちみたいなネタばっかぶっこんでくるし、
    そういうネタも本筋がしっかり面白ければこっちもノッて楽しめるんですがね…。
    次回はネタとかそういうのいいから、宮前先輩を好きって自覚して主人公に彼女の攻略をして欲しいものです。
    まず恋愛アニメなんだから恋愛しよう、ネタとかはそれからだって気持ちです。

    • 恋愛の「れ」の字も始まらないうちに、もう残り2話ですから…。1人当たり4話しかないなら、好きになる→口説く→付き合う→いちゃいちゃとテンポ良く展開していかないと! 貴重な1話2話を完全にどぶに捨てやがって!(笑)

      とりあえず、好きになることぐらいは一瞬でできるでしょうに。何をそこでごちゃごちゃ引き延ばす必要があるのでしょうか。勇気がなくて、告白までなかなか持って行けないのは共感できますけど、好きになるのに時間がかかるのは共感できません!

      >ネタも本筋がしっかり面白ければこっちもノッて楽しめる
      塾講師になった宮前先輩とか、バス子の野望とか、ミルクまみれのプリクラとか、鹿の交配とか今回もいろいろネタが豊富でしたが、どれも感想の中で取り上げる気になれずにスルー。面白くない・不必要とかじゃなくて、まず最初に小ネタよりも本ネタを頑張ってくださいよという思いです…。

      サブクエストで雑魚狩りばかりやってないで、さっさとメインクエストのストーリーを進めましょう。

  2. 若い人たちには受け入れられてるんですかね
    我々はターゲットから完全に外されたのか、と思わされるような低調な内容で残念です

    • そもそも「時代設定いつだよ」とツッコミたくなる古臭さなので、ターゲットはむしろ年配なんじゃないでしょうか(笑) ゲームセンターの話という時点で、どれだけの若者がついてこられるのか…。アマガミの10年後という設定らしいですけど、明らかに2000年代中期の世界観ですよね。

  3. 好きだと認めないけど、郁夫と宮前先輩が話してると露骨に機嫌悪くなる主人公の性格がめんどくさい。
    「自分では何の行動もしないけど、俺以外の男が先輩と親しくするのは許さねぇ」
    ラブコメで一番嫌いなタイプの主人公です。 荒木先輩と郁夫はよく仲良くできるなぁ。

    >何かイベントを起こすなら、常木さんと宮前先輩の間ではなく、正一君と宮前先輩の間に起こしてほしい
    宮前先輩のルートでもガッツリ常木さんが出てるけど、他のヒロインの話でも出てくるのだろうか?
    この間の常木さんルートはノーマルエンドで、全キャラクリアしたらトゥルーエンドが解放される
    真ヒロイン=常木さんの伏線だったり。

    • いっちょ前に独占欲が沸いてきたのは、それだけ宮前先輩に惹かれ始めているということですし、正一君が露骨な嫉妬を見せたのは、ラブコメ的には良い傾向だったはず。なのに、宮前先輩への好意を全否定したので台無し。自分から行かないくせに他の男が手を出すと嫉妬するという、まさしく一番鬱陶しいタイプの主人公になってしまいました。

      >全キャラクリアしたらトゥルーエンドが解放される真ヒロイン=常木さんの伏線
      こんなに常木さんを特別扱いするなら、あんな攻略失敗エンディングじゃなくて、正式なトゥルーエンディングを用意して欲しいですね。そのためには“13話”があればいいんですけど。「トゥルーエンドはゲームで確かめろ!」だったら、別にいいやってなっちゃう。

  4. アニメが終わったあとにゲーム発売、はありそうな展開ですね。
    シナリオライターが変われば面白くなりそう……って本末転倒な気もしますが。

    実際、ガソガルのことだけで話は進んでいませんでしたからね。もっと宮前先輩とのやりとりが見たいのに、
    手段が目的になってどうすんだと。

    • ゲーム化されたとしてもどれほどの需要があるのやら。紙芝居AVGではなく、アマガミのような恋愛SLGなら私もプレイしてみたい気持ちはありますが、肝心の内容がこれでは苦しすぎます。嘉味田正一がリストラされて、橘純一さんが主人公のゲーム版なら喜んで買うかな~(笑)

      >手段が目的になってどうすんだ
      放課後プレイみたいに、ゲームそっちのけで彼女といちゃいちゃしているだけでいいのに。恋愛はおろかフェチ度ですら放課後プレイに負けていますよ。

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