夏雪ランデブー第2話雑感

ヤバイ…名作すぎる…。尋常じゃないストーリー。こんなに笑えて、こんなにキュンと来て、こんなに切ない話がたった1話の中に凝縮されているなんて…。長文です。

告白から一週間。六花さんへの更なるアプローチを試みる亮介に待ち受けていたのは、変顔でムードをぶち壊してくる旦那の妨害

そりゃこんな状態で色気ある話はできないわ(笑) でも、「旦那ウザイ!」と感じるのと同時に、こんな子供染みた抵抗しかできない旦那の立ち位置を思うと不憫になってくる。

意外だったのは、亮介の好意は六花さんにとって満更でもなかったこと。未亡人という立場上、「もう二度と恋愛なんてするつもりない」と頑なな態度だと思っていました。実際そうではあるんですが、旦那を想い続けることにしんどくなったり寂しくなったりもするのも人間。未練を引きずりながらも、亮介のアプローチを積極的に阻もうとしないのはリアルでした。

「私、こうやってぼんやりしてたら、そのうち葉月君とセックスしたりすんのかな」

大原さんのセックス発言に中学生の如く動揺する私! 六花さんはもういい大人ですので、向こうがあれだけ明確な態度を示している以上、カマトトぶって引き延ばすのはイメージダウンなんですけど、まさかこんなにも早く亮介を男として意識するようになるとは完全に予想外。しかも、直後に六花さんの方から不意打ちのキス! ええーーーーっ!!!?

「未亡人が積極的」というのは私の辞書に載っていない事柄だったので、この展開は軽く頭がパニックでした!! 私の昭和的固定観念を見事に粉砕してくれましたね! いやぁ、でもまさかの出来事。

「今付いてきたら絶交!」と言い残して去っておきながら、亮介が追ってくることを期待していた六花さんは可愛らしい。そして、それを察してちゃんと家まで押しかけた亮介は男前。エロゲで散々鈍感主人公を見せられているだけに、これだけ女心を弁えている主人公は新鮮でしょうがないです。

もしエロゲ主人公だったら、「何だったんだ今の…? もしかして…俺のこと…? はは、まさかな」とか寝ぼけたこと抜かして、従順にすごすご帰宅していたんだろうなぁ…(笑)

部屋に押しかけた亮介は土壇場でヘタレることもなく、そのまま一気に六花さんを押し倒す。彼女も嫌がる素振りは見せずよもやの受入れ態勢。おおう……!? い、いいんすか…ホントに!? は、話終わっちゃうよ~~!?

ところが、寸前に漏らした亮介の迂闊な一言のせいで敢えなくご破算! セックスを未遂に食い止めた旦那の必死のディフェンスには思わず大笑いでした。

でも、六花さんは気持ち的には既に亮介を受け入れてしまっているわけで、旦那の心中を察すると余り有るものがありますねぇ。他の男に組み敷かれながら、目を閉じて受け入れようとする妻をどんな思いで見ていたのか…。

生前の旦那が、放射線治療によって子供が作れなくなってしまったことを機に差し出した離婚届。受け取るや否やビリビリに破り捨て「女房舐めんなよ」と事も無げに言う六花。こういう2人の夫婦愛を見せられちゃうと、どうしても亮介が悪者に思えてきてしまう。

愛する妻が目の前で倒れても、旦那は一切手出しすることができない無力感。恋敵の男に頼らざるを得ない屈辱感。一方で、介抱をしながら譫言で旦那の名前を呟き続けられる亮介もいたたまれない。

亮介&篤「泣きたいのはこっちだ」

最後は2人の悲痛な心情がシンクロするという完璧なストーリーライン。たっぷりと余韻を残して終わった第2話は芸術と言っていい最高の回でした。なんて私の心を弄んでくれるアニメなんでしょう。

夏雪ランデブーの素晴らしいところは、感情移入するキャラによって三者三様の楽しみ方があるという点ですね。ぶっちゃけ、亮介・六花・篤(旦那)の3人全員に私は感情移入しています。六花の不意のキスで亮介と一緒にドキドキしたり、亮介が追ってきたことを六花さんと一緒に喜んだり、妻が自分以外の男に靡いていく辛さを旦那と一緒に共感したり、それはもう目まぐるしく感情移入する相手が次々変わるんです。

1つの事象に対して3倍楽しめるので、単純計算で20分のアニメが60分アニメのように感じる。実際、ストーリーは第6話ぐらいまで進んだような展開ですしね~。これからもこの密度を維持して欲しい。

おまけ
待宵草を買いに来たお客さん。なんなのこの人!? なんで意味もなくガン付けてくるんですか! 目つき悪すぎ! 態度悪すぎ! 好きだぁぁあ!!

夏雪ランデブー コミック 全4巻 完結セット (Feelコミックス)

著者/訳者:河内 遥

出版社:祥伝社( 2012-06-18 )

定価:

Amazon価格:¥ 4,031

コミック ( ページ )

ISBN-10 :

ISBN-13 :


ABOUT

なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
この記事のトラックバックURL
  1. 勧めた私が言うのもなんですが予想外すぎる展開で浅生さん同様驚いています(原作未読)。

    大原さんのセックス発言に始まりキス、そのまま押し倒しと怒濤の展開で見ていて手に汗握る展開でしたがラストの男二人のシンクロは思わず私も重なりましたね。

    それにしても斬新というか今までになかったアニメ作品でとても楽しめます。単なる惚れた晴れたのお飯事の恋愛モノではなく割り切ったり打算だったり実に『大人』の恋愛で残り10話位でどういう結末になるか楽しみです。

  2.  草薙静流さん
    第2話の面白さは突き抜けていました。いろんなことが起こりすぎて、頭の整理が付かないほど。ホント良く出来ているストーリーだわ。

    でも、あまりに面白すぎて、このテンションを後半まで維持できるのかどうかチョット心配。女性漫画誌の作家は読み切りサイズに慣れていることもあり、割と序盤にピークを持ってくることが多いので、前半で盛り上がりすぎるとあとが怖いんですよね~。

    >割り切ったり打算だったり実に『大人』の恋愛
    アニメのラブストーリーとしてはセオリーから逸脱しすぎてますね。正しくはアニメのラブストーリーがセオリーから逸脱しているんですけど。

    感想にも書いたように、エロゲ主人公が亮介の立場だったら、絶対こんな展開にはならなかっただろうなぁ(笑) そもそも30歳非処女という時点で攻略対象外!?