PSYCHO-PASS2第4話「ヨブの救済」雑感

いくらなんでも今回は胸糞悪すぎる…。見終わったあと、ムカムカした不快感しか残らなかったですよ。こんなアニメを見ていたら、私のサイコパスの色相まで濁りそう

有益なストレスさえも排除する過剰なメンタルケアにより、感覚や刺激そのものが感じられなくなってしまうユーストレス欠乏性。そのような弊害を生むシビュラシステムに警鐘を鳴らすため、心療施設に勤める職員・通院患者を監禁するという最低な手段に及んだ犯人。何の罪もない市民が裸に剥かれた上で一列に並ばされ、次々と暴行を加えられる惨たらしい光景に吐き気がします

外壁にシャッターが下ろされ、監視カメラは破壊。周囲のエリアストレスは急上昇し、潜入した監視官との連絡も途絶えた。もはや明らかな異常事態が起きているというのに、2係の執行官たちの応援要請は遅々としていて、ようやく1係が駆けつけたと思っても、強行突入することもなくただ漫然と立ち尽くしているだけ

そんな使えない奴らに対して、「なんでこいつら全員無能揃いなんだ!」と思われる方も多いでしょうが(特に2から見始めた人は)、PSYCHO-PASSの世界は犯罪係数を測定して潜在犯を割り出し、未然に犯罪の芽を刈り取ってしまうことで、犯罪そのものがほとんど起こり得ない世界。高度な安全性が保証された社会に生きる人間として、危機管理が鈍化するのは仕方のないことなのです。

敷衍すれば、過度に平和ボケした世界ということですね。今の日本人だって、昔の日本人からすれば、危機意識の欠如した間抜けにしか見えないでしょうから、現代に生きる私たちの感覚と同列にして物事を考えるのは間違いです。

そうは言っても、青柳監視官が無残に暴行を受けているのに助けようともしない連中を見ていると、歯軋りするほどの怒りが込み上げてきますがっ! 特に霜月監視官に対してはムカつき度が半端ないですよ! これまではいくら無能を晒そうと「これからゆっくり成長していけばいいよ^^」と温かい目で見守っていた私ですけど、要請は受けてないし…私の責任なるし…みたいな保身に走る彼女の姿を見て、とうとう堪忍袋の緒がブチ切れました

宜野座さんも昔は似たような無能でしたが、彼はちょっと思い込みが激しく、凝り固まった考えに固執する意固地な分からず屋で、見当違いな方向へ突っ走っては、結果他人に迷惑をかけるだけの頑張り屋さんな無能でした(ひどい)。でも、霜月は偉そうなだけで何もしようとしないガチの無能なので、見ていて本当に気分が悪いです。

事件は結局、禾生(かせい)局長の指示で現場に急行した3係の預かりとなり、スナイパーライフル的なドミネーター強襲型を使って、その場にいた執行対象者を射殺。

しかし、そのターゲットは残忍な犯人ではなく、青柳監視官に向けられたという悲劇。更には犯人に監禁されていた人々も、犯罪係数悪化を理由に軒並みエリミネーターで皆殺し。本当に救いがなさ過ぎるシナリオですよ…。

ユーストレス欠乏性という社会問題、監視官もドミネーターの執行対象となり得る事実、犯罪係数でしか裁けないドミネーターの限界。今後の物語の布石としてはいろいろ重要な回でありましたが、それが面白かったかどうかは別問題。ただ悲惨なだけの話を前面に押し出すような脚本なら、いつか私は途中脱落してしまいそう…

★今週の常守朱★


第4話に出てくる登場人物は全員がクズだったよ! そんなクズしかいない世界で、朱ちゃんだけが唯一の希望だよ! 来週も頑張れ朱ちゃん!

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  1. どんな凄惨な状況でも朱さんのオバケメンタルは揺るがないのが救いです
    霜月ちゃんも今回の事件をきっかけに改心しそう
    個人的には霜月ちゃんは朱の味方になるも相変わらず無能キャラでいてほしい

    1期ではコウガミさんがイケメン行動に出る度にギノさんにドヤ顔をみせる朱ちゃんでしたが
    今期は朱さんのイケメン行動の度に東金さんがドヤ顔をギノさんに振りまいてて笑えます
    ギノさんは有能になっても煽られるんですべ

    • 無能→有能のパターンだけでは芸がないですから、無能なままだけど心は入れ替えるという方法があってもいいかもしれないですね。正直、今更有能さを見せたとしても、霜月監視官を見直すことって難しそうですから…。

      >朱さんのイケメン行動の度に東金さんがドヤ顔をギノさんに振りまいてて笑えます
      宜野座さんはすっかり朱ちゃんに信頼を置くようになりましたね。昔の2人の関係を思うと、万感胸に迫るものがあります。

      東金は、朱ちゃんに対して今のところ忠実でいますが、いずれ裏切りそうで怖い。

  2. なんか1作目で受けた凄惨さばかりを強調する作りなのはイカンですよね。ムカデ人間とムカデ人間2みたい。
    このままの路線でいくと客離れを引き起こしかねないと思います。
    スタッフには再考を求めたいところです。

    私は凄惨なのは平気なんですが霜月監視官がもうダメで心が折れそうです。

    • 1期も序盤はグロい話が多かったのでこれもPSYCHO-PASSだと受け止めていますが、「これ止まり」にならないようにお願いしたいものですね。視覚的な刺激はインパクトこそ強いものの、それが続くと飽きやすいものですから。

      霜月監視官は、今はあからさまに“嫌な奴”を演出しているのは分かっていますが、これも度が過ぎると良くないです。デレ前提でツンデレのツンを必要以上に強調しているようなもの。例えデレがなかったとしても、そのヒロインは魅力的だと感じられるのが、正しいツンデレだと思いますよ。

  3. どうもこんにちは、毎度楽しみにレビューをチラ見させてもらってます。

    楽しみにしていた2期なんですが、どうにも1期に比べて雑というかいびつというか…
    1クールしかないから仕方ないのかもしれませんが、脚本の方が「残響のテロル」の脚本も担当されていた方みたいなので、後半になったら色々放り投げて強引に締めに入るような形になってしまわないか、回を追うごとにハラハラドキドキです。
    結局、続きは劇場で!て形で逃げるんでしょうけど、キレイな形で劇場に連れて行って欲しいです。

    霜月監視官のキャラもなんだかブレとるというか、保身に走る台詞に違和感を感じました。
    何かの思い込みで頑なだけどまっすぐな若さ、青さなのかと思ったら実はヘタレ。1期の事件を経てわざわざ監視官になった人のメンタリティとしてはちょっと不自然な気が…。
    そもそも朱に対する態度自体、ただ考え方の違う相手に対する反発みたいで、「友人が死んだ事件の捜査員だった先輩」に対するものとはちょっと違う気がしました。
    牧島に関わる情報開示に色々な制限があったとしても、自分が理解出来ない考え方の持ち主に友人を殺された人間が霜月監視官のような言動をするとは思えず、なんかもやもやしますね。

    エンディング曲も、1期は各話ラストシーンからエンドロールの流れが凄かった回がいくつもあったのに比べると掴みがだいぶ弱い気が…。

    なんか期待の分だけ不満だらけですね。見続けますけど。

    • 作画を含めて、雑な感じは少し漂っていますね…。私は作画崩れについてはあまり言及しないようにしていますけど、今回はちょっとひどかったです。製作がProduction I.Gからタツノコプロに替わっているので仕方ないのかなぁ。タツノコプロというと、あのWake Up, Girls!やっていたところですもんね(笑) 今後どんなひどい作画が待ち受けているのやら。

      >脚本の方が「残響のテロル」の脚本も担当されていた方
      シリーズ脚本は冲方丁さんなので大丈夫だと信じたいですが、残響のテロルの二の舞になってしまうと大いに困ります。最悪、霜月監視官が三島リサのように、最後までただ無能で邪魔なだけのキャラで終わってしまう可能性も(笑)

      >霜月監視官のキャラもなんだかブレとるというか、保身に走る台詞に違和感
      そうなんですよ。彼女の無能さは若さゆえの思い込みだったり、上の世代への反発心であると思っていたのに。そういった尖った部分が次第に丸みを帯びてくることを期待していたのですが、10代で保身に走るような考えだと見込みがないですよ。

      >「友人が死んだ事件の捜査員だった先輩」に対するものとはちょっと違う
      シンプルに、朱先輩に憧れる後輩キャラで良かったんじゃないかと。何で朱ちゃんを目の敵にしているのかよくわからないです。そのくせ、弥生にはサフィズムを匂わせる懸想があったり、行動原理が理解しにくい。

ABOUTこの記事をかいた人

なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。