PSYCHO-PASS第22話「完璧な世界」雑感+総括

無理を言ってドミネーターに渋々パラライザー固定を認めさせたというのに、それをあっさり人にあげちゃう朱ちゃん鬼畜! でも、普通の鉄砲の方が役に立つから仕方ないね。まさか最後までドミネーターが使えない武器のままで終わるとは思わなかったですよ。これじゃあ、宜野ネーターは浮かばれない。

脱走を試みる槙島のトラックにしがみついて追跡する朱ちゃんには度肝抜かれました! しかも、片手一本でバランスを取りながら、前輪を銃で撃ち抜いて車を横転させるというブルース・ウィリスばりのハリウッドアクション! な、なんというタフガール。もはや逞しくなったなんてレベルじゃない!!

派手にひっくり返ったトラックと共に吹き飛ばされ、地面に突っ伏す朱ちゃん。怒れる槙島は朱に向けて容赦なく引き金を引くものの、弾切れだったおかげで九死に一生を得る

「そうか、君は…」

朱ちゃんは銃弾が残り1発だと分かっていたはずなので、最初から槙島は殺すつもりなかった。槙島もそれに気付いて、朱ちゃんを殺害する気が失せてしまったんでしょう。

しかし、後を追ってきた狡噛によって追い詰められた槙島は敢えなく最期を遂げる。槙島を狡噛に殺させたくなかった朱ちゃんはこの結末に何を思うのか…。

槙島事件から2ヶ月後、公安局を取り巻く環境は様変わり。犯罪係数が140に振り切れた宜野座は監視官の任を解かれ、父親と同じ執行官の道を辿ることに。監視官としてはいいところなしの彼でしたが、執行官として辣腕を振ることはできるのでしょうか? メガネを外した素顔はなかなかセクシーでいいね。有能っぽい。

「時代後れの男たちには、この仕事は向いてないってこと」

確かに終わってみれば、刑事課一係の男衆はことごとく全滅。逆に弥生・志恩・朱の女性陣は全員健在。放送前は、弥生は絶対殺されると思っていましたし、志恩は絶対裏切ると思っていましたし、朱ちゃんは絶対犯罪係数オーバーすると思っていました。虚淵作品なのに女子が不幸にならないなんて!

「本日付で刑事課に配属になりました霜月美佳です。よろしくお願いします」

欠員が出た監視官補填のため、未成年でありながら異例の抜擢を受けた霜月美佳……って、あれ? 彼女は桜霜学園の話に出てきた女子高生ですよね。どういう経緯で監視官になったのかは謎ですけど、シビュラのお導きならきっと間違いない人材なんでしょう。役立たずそうに見えても、いずれ朱ちゃんのように逞しく成長し、次第に可愛く見えてくるはずですから…(笑)

最後は第2期に含みを持たせるような終わり方。シビュラの支配は結局変わらず終いですし、根本的な問題は棚上げのままなので消化不良といえば消化不良。私は続編をやって綺麗に終わらせて欲しいと思いますけど、その辺どうなのかな~?

★今週の常守朱★

ああ、今日で朱ちゃんとはお別れ…。寂しい…。

でも、最後まで朱ちゃんが無事でいてくれたことが私はすごく嬉しいです! 降格・潜在犯・シビュラ化・廃人・死亡、いろいろなバッドエンドが想像できたのに、朱ちゃんは総てのフラグをへし折りタフに生き抜いた! 虚淵の魔の手に屈しなかった! 生還おめでとう朱ちゃん!

総括

着地点は案外普通でした。槙島との格付けは16話の時点で終わっていると感じていましたので、ラストバトルに燃えるものはなかったですね。やはり最後はシビュラとの決着を描いて欲しかったのが正直なところです。

私の最終回案は、槙島の処刑を条件にシビュラの一部となった朱ちゃんと、シビュラ打倒のため公安を飛び出した狡噛の2人が対決するというものでした。シビュラで裁けないイレギュラーな人間の存在を巡り、かつての仲間同士がそれぞれの正義を胸にぶつかり合うという悲しい結末を想像&期待していたんですがねぇ。

それでも全体で見れば概ね満足な出来。近未来SFが苦手な私でもあまりアレルギー出なかったですし、後半はストーリーの考察や予想のしがいがあってとても楽しかったです。

そして、PSYCHO-PASSへの最大の感謝は、常守朱というヒロインに巡り合わせてくれたこと。最初は「なんだこの刈り上げ頭の可愛くない無能ヒロインは…」と嫌悪の対象ですらあったのに、いつの間にか誰よりも愛おしい最高のヒロインになっていました。

初期の役立たずっぷりもそれはそれで愛らしかったですけど、辛い状況下でも決して挫けたり愚痴ったりしない朱ちゃんのメンタルの強さに、私の見る目は変化。幾多の修羅場を潜り抜けて肝が据わるようになり、“ダメな娘”から“デキる女”に変貌した彼女に、私は心から惚れ込んでしまったのです。

私の想像を遥かに超えるスピードでめきめきと成長を遂げていった朱ちゃん。LIAR GAMEの神崎直然り、成長するヒロインというのは斯くも美しい。キャラが固定されがちなアニメの世界において、もっと朱ちゃんのように成長することでいろんな一面を見せてくれるヒロインが増えてくることを切に願います。

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ABOUT

なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
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  1. PSYCHO – PASS サイコパス 第22話 (最終回) 「完璧な世界」 感想

    - 僕は人生の「プレイヤー」でいたい -
    第17話でそう語った槙島は,自分の人生を「プレイ」できたのか。
    生まれてずっと孤独だった彼は,孤独がいやされ,「魂の輝く」瞬間…