PSYCHO-PASS第5話「誰も知らないあなたの顔」雑感

スプーキーブーギーと朱の会話ログを洗い、スプーキーブーギーの中身が入れ替わっていることを逸速く看破した狡噛。犯人は熱狂的ファンの1人でであると洞察し、なりすましが行われたであろう直後に訪問が途絶えた人物を割り出す。技術や度胸だけでなく、知性まで兼ね備えている狡噛さんは刑事としてマジ有能

私のイメージの中での狡噛さんは、事件そのものには一切興味を示さず、ただ命じられた通りに引き金を引くだけの冷徹なアウトローでしたので、ここまで真面目に仕事をされるとどうしても違和感があるなぁ(笑)

「私のせいなんですぅ~。私が悪いんですぅ~」とネガティブ発言連発の朱ちゃんに対しても、普通なら「うぜぇ」「うるせぇ」「死ね」の一言で済む話なのに、面倒臭がらずちゃんと彼女と向き合おうとするところが偉い。「俺たち全員の落ち度だ」と優しい言葉で励ましてあげる狡噛さんの優しさは北半球を駆け抜けるで~。

今回の捜査で一番の謎だったのは、犯人を追い込んだ宜野座グループが有無を言わさず犯人を射殺してしまったこと。「一体誰と話してたんだ…」って、それを捕えて白状させようよ! 情報漏洩を恐れた組織が末端の構成員を口封じのために暗殺するのはお決まりの流れですが、まさか警察側が進んで犯人の口封じをしてくれるなんてね。

どうして未来の警察の捜査システムがこんな悪・即・斬なんでしょうか? ドミネーターの判断は絶対で、犯人の更正の余地はないから? そうだとしても、犯人の動機や人間関係を精査することでまた新たな事件が見えてくる可能性もあるんですし、悪・即・斬が効率的とは思えません。

宜野座監視官の存在理由もなんかあやふや。事件捜査はあくまで監視官の役目で、執行官は現場の刑事として兵隊的な役割を担うものだと思っていたら、今回のように潜在犯の執行官がガンガン捜査内容に口出してくる。上下関係がハッキリしていないので、宜野座の立場がないような気がしますよ。

ラストでは狡噛が元監視官で宜野座の相棒だった衝撃的(?)事実が判明。もしかして、これだから宜野座は狡噛の専横を許しているのかな? でも、裏切られたと恨みを持っているみたいだしなぁ。どういう経緯で狡噛が執行官(犯罪者)に身をやつしたのか、今後の展開が楽しみ。いずれ朱ちゃんも狡噛のように執行官に降格しそうなシナリオがありそうですね。

★今週の常守朱★

勇ましく犯人が宿泊するホテルへ乗り込んだのに、何も役に立たなくて右往左往だったね! だけど、何故か「君は充分よくやった」と褒められていたね! 来週も頑張れ朱ちゃん!

PSYCHO-PASS サイコパス VOL.2 [Blu-ray]

販売元:東宝( 2013-01-25 )

定価:¥ 7,236 ( 中古価格 ¥ 720 より )

Amazon価格:¥ 1,005

時間:68 分

1 枚組 ( Blu-ray )


2 Responses so far.

  1. TOIMOG より:

    最初は常守さん可愛いだけで観てましたけど、作品自体もだいぶ面白くなってきましたね。展開が速すぎるのが勿体無いですが、色々と推理したり分析したりと、いい意味で複雑になってきたのがいい。

    >犯人を射殺
    私も観た瞬間つっこみました。捕まえて白状させろよって。
    警察が残虐な国家というのは歴史上数多くありましたが、それは、捕まえた後の拷問や刑罰が残虐なのであって、悪即斬をやるような組織というのは普通ないはずなのですが…(新選組だって実際はその場で殺すことは稀だった)。おっしゃるとおり、非効率のきわみですね。

    というか、この作品の世界観って「一見うまくいっているけど、裏で色々とおかしい世界」ですよね?嫉妬のチェックにいちいち2人も派遣したり、悪即斬だったりと、「一見うまくいく」ことすら難しそうな非効率っぷりが設定としては気になります。これが末期ソ連みたいに「傍目にも崩壊寸前の社会」ならしっくり来るんですけどね。

    考えすぎっちゃ考えすぎなんですけど、ニーチェやらルソーやらで難しい問いかけしたりと、作品自体が「考えて欲しい」ものっぽいので、それならもうちょっと設定ねってもいいんじゃないかなと。まあ、私は常守さんが可愛いだけでも満足ですけど。

    >宜野座監視官の存在理由もなんかあやふや
    彼にかぎらず、主役2人以外の公安メンバーのキャラが立っていないのは問題。1クールで、設定が複雑で、敵の事情も説明して、捕物シーンもやって…というこの作品で、7人は多すぎる気がします。
    どのキャラづけも複雑そうだし、役割分担や得意分野も曖昧だし、そこは最終話まで問題点として残りそうですね。

    > 今週の常守朱
    本当、トコトン役に立っていませんね。でも、そういうところがとっても可愛い。このあとのロボティクス・ノーツといい、今クールのノイタミナ枠は空回りヒロインが大活躍(?)。

    ロボティクス・ノーツですけど、こっちもだいぶ面白くなってきました。
    主人公が思ったより目立って行動的になってきているのと、昴君がロボ部に参加してくれたのがあって、「あき穂1人で頑張っている」状況がましになってきたのがいい。

    フラウについては出番が少ないのでなんとも言えませんが、キャストが名塚さんだったのはすごい驚き。ナナリーとかリーネとか、清楚可憐の代名詞みたいなイメージだったので、あんな低いドスの利いた声がだせるのは知りませんでした。

    それにしても、「アバター」とか「タップ」とかいった言葉が説明もなしに当然のように出てくるというのは時代の変化を感じますね。ちょっと前の作品なら詳しく説明されていたのに、それだけ仮想世界やITが普及してきたということか…。

  2.  TOIMOGさん
    もっと大きな山場が最初にあって、いきなりハートを鷲掴みしてくれることを期待していましたが、徐々に面白くなってきたのはそれはそれで結構なこと。最初は3話で切ろうかどうかを悩んでいたぐらいですので。

    >悪即斬をやるような組織というのは普通ないはず
    CPUによって徹底した合理化が推し進められた結果、犯人を問答無用で射殺することになったとか、何らかの理由があればいいんですけどね。現時点では即射殺が合理的とも思えないですし、実際その裏にある組織の存在を見落としているわけですから、警察の失態以外の何物でもないです。

    >もうちょっと設定ねってもいいんじゃないか
    私もツッコミを入れたい箇所は他にもたくさんあるんですけど、近未来SFに1つ1つツッコミを入れていたらキリがないのかなと。100年後なのにケータイ(スマフォ)の形状が変わらないことにも突っ込もうと思いましたが、無粋なんでやめました。でも、警察のシステムに関しては物語の肝なのでキッチリ設定を練ってほしい。

    >この作品で、7人は多すぎる気がします
    ですね~。弥生ちゃんも気になっているのに、活躍がないどころかほとんどセリフもないですもん。

    TIGER&BUNNYは総勢8名で、主役の虎徹とバーナビーの2人にスポットライトを当てつつ、その他のヒーローもしっかりキャラ立ちさせていた。PSYCHO-PASSだって、狡噛と朱の2人にスポットライトを当てつつ、他の刑事をキャラ立てすることは可能なはず。一段落付いたら、弥生ちゃんや智己ちゃんのエピソードやってほしいですね。

    >ロボティクス・ノーツですけど、こっちもだいぶ面白くなってきました
    アニメは本当によくやっていると思います。主人公ウザい部分を可能な限り取り除いてくれていますからね。

    あと、何気に大徳さんもなんか可愛くなってる。ゲームだと本当にうじうじしていて喋りものろくて、超イライラさせられたのに。冗長なシナリオと、キャラクターのウザい部分をバッサリ切っているのは英断ですよ。

    >(名塚さん)あんな低いドスの利いた声がだせるのは知りませんでした
    私の名塚さんイメージは完全に絢辻司に書き換えられたので、もはや清楚可憐なイメージの方が薄い(笑) 

    あ、いえ、絢辻さんは裏表のない素敵な人です…!!