劇場版プリパラ み~んなあつまれ! プリズム☆ツアーズ 映画評

私は今までプリパラに一切の不満を感じたことがありません。「今週はイマイチだったな…」という思いが過ぎったことすらございません。それほどプリパラは、毎週毎週を常に全力で楽しませてくれる最高の神アニメなのです。だから今日、私は生まれて初めてプリパラのことを批判します! 血の涙を流しながら、劇場版プリパラを批判しますッッ!!

映画は、スクリーンを通して劇中キャラが語りかけてくる格好で、私たち映画館の観客がプリズムツアー(ライブ)に参加したファンという設定で話が進みました。ストーリーはほぼないに等しく、これまでプリパラでやってきたライブ映像が次々流れるだけでしたので、性質としては映画というよりコンサートに近い。この時点で肩透かし感はあったんですが、私はプリパラのライブ自体も当然大好きですので、それならそれでと気持ちを切り替えました。

しかし、劇中の司会のお姉さんはこう言うのです。「みんなサイリウムを振ってたくさん応援してね!」と。でもここはライブ会場ではなく普通の映画館。誰もサイリウムを持ち込んでいる人間はいなければ、声援を送る人間も、コールを返す人間もいません。映画館という静謐な空間の中で、ライブとしての盛り上がりを求められるという極めて矛盾した作品になっていたのです。

確かに上映時間帯によっては、声を出したりサイリウムを振って応援することが許可されていました。でもほとんどの上映ではそれが許されていませんし、私が観に行った時間帯もそう。スクリーンの向こうで、いくら「応援してね~」「盛り上がってね~」「サイリウム振ってね~」と呼びかけられたところで、こっちは常にシーンと静まり返ったまま。しけた客ばかりの冷え切ったライブ会場に放り込まれたような、すごく切ない気分にさせられましたね…。企画として絶対おかしいですって!

それに映画として見せられる映像が、どれもこれもTVシリーズで放送されたライブと同じだったのもどうかと思います。「何のための劇場版?」と疑問を思わずにいられません。最近、TVの方で総集編としてこれまでのプリパラライブを振り返ったばかりなのに、映画館でまた同じものを見せられるんですから。

例えTVと同一の内容であっても、劇場版ならではのコーデ(衣装)で多少彩りを変えてくれれば、まだ「劇場版を見に来た甲斐があった!」と思えたはずなのに、TVで放送した映像とまるっきり同じものを流すなんて手抜きにも程があるでしょう。YouTubeで検索すれば誰でも見られる映像を繋ぎ合わせて作っただけの映画って何!?

でも、プリパラが好きで好きでたまらない私なので、この時点ではまだ批判的ではなかったです(優しい)。腐るほど繰り返し見ている映像であろうと、劇場のスクリーンと大音量で観れば、やっぱりちょっと感じ方は違いましたし、それなりに楽しめていました。

問題なのは、中盤に差し掛かると今度は前シリーズのプリティーリズム(通称プリリズ)のライブが始まったこと。私もプリリズから入った人間ですので、プリリズが嫌いなわけでは勿論ないのですが、今回はあくまで劇場版プリパラとして、プリパラ目当てで来ているのです。そこで今更プリリズのライブを見せられても嬉しさは微妙なんですよねー(思い入れの強いLittle Wing & Beautiful Prideはテンション昂ぶりましたけど)。

ゲスト的に2,3曲歌うならまだしも、お前ら何曲続けて歌うんだと思うほど(曲数としてはプリパラと同等)延々とステージを占拠していたのでうんざり。嵐目当てでカウントダウンコンサートに駆けつけたのに、空気読まない近藤真彦がずっと出しゃばって自分の持ち歌を歌いまくっていたようなもんですよ! アラシックは発狂するでしょうよ!

今回の劇場版プリパラは、週替わりで4パターンの展開に内容が変化するという新しい搾取……もとい、試みに挑戦しています。つまり、全部チェックするには最低4回劇場に足を運ばなくてはならないのですが、その内容の違いというのが、“プリリズのライブの別バージョン”なのです。……明らかに力を入れるところ間違っていますよね? なんでプリパラと関係ないライブの別バージョンを観るために、4度も劇場に来なくちゃいけないんですか! どう考えても、“プリパラのライブの別バージョン”を見せるべきでしょ!

長い長いプリリズのライブがようやく終わると、改めてプリパラのライブとしてRealize!が流れました。Realize!は数あるプリパラの楽曲の中でもNo.1だと個人的に思っているほどの名曲で、しかもこれは今までのようなTVの再放送ではなく、劇場版ならではの“ブライトバニーマジシャンコーデ”という新たな装いで見せてくれている!! これには私も、今回の映画で初めてテンションMAX!!

冷静に見れば、衣装と背景がいつもとちょっと違う程度の話なんですけど、Realize!という名曲に乗せて新作衣装でライブをする──プリパラファンとしてはそれだけで充分に幸せなんです! ああ、劇場版を見に来た甲斐があった!

ところが!! この曲の途中になんとプリリズの奴らがまた現れやがって、途中で被せるように別の曲をぶっこんできた!! こらぁぁ!! Realize!を最後まで聴かせろやー!!

再び奴らにステージを乗っ取られたあと、プリパラのキャラたちはバックダンサー的な扱いで花を添えるだけ…。近藤真彦のバックダンサーとして嵐が踊らされている悲しい光景ですよ。そりゃ事務所の力関係的にはそうなるものかもしれませんが、何度も言うように今回はプリパラのライブ(映画)ですからね!? ファンが見たいのはプリパラ! 頼むから近藤真彦は遠慮してください!!

最後を飾った曲Make it!は、数あるプリパラの楽曲の中でもNo.2だと個人的に思っているほどの名曲なので、それをプリリズのメンバーも含めてみんなで合唱するのは、フィナーレとして決して悪くはありませんでした。でも、メインがプリリズの3人になっていたのはホント納得いかないです。冒頭で「今回はプリティーリズム・オールスターセレクションじゃなくて、劇場版プリパラなんだよ」と自分たちで話していたくせに…。

私はこの映画を観に出かける前に、朝方放送されたTVシリーズの第35話「最後のステージバトル!」を見ていたのですが、こちらは通算35度目となる感動的な神回でした。この35話を今すぐ劇場版プリパラと差し替えろといいたい。

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8 Responses so far.

  1. おぜ より:

    プリパラ等、関係するアニメの知識は全くありませんが
    近藤真彦と嵐の例え話の光景がまるで目に浮かぶようで
    かなり笑わせていただきました。

  2. カズ より:

    おぉぅ…なんということだ…。
    前売り券は入手済みでまだ劇場に見に行けていないのですが、最も恐れていたことが現実のものとなってしまった感がありますね…。

    先日のi☆Risニコ生特番で、「プリパラではなく過去作のプリリズの方のライブに4パターン用意されています!」と発表されていたのを見て、正直嫌な予感がしました。
    「なんつー恐ろしい搾取だ」とも思いましたが、それよりも正に浅生さんの仰るとおり、「それって力を入れるところ間違ってね?」という懸念が。
    私も同じくプリリズも大好きですが、同等のボリュームというのは流石にどうかと思います…。それにRealize!に被せるのもいけませんね。

    あと「ストーリーがない」というのもどうなんでしょうか…(笑)どうせプリパラは毎週カオスなことやってるんですから、プリリズのキャラクター達と遭遇してすったもんだするだけでも十分楽しくなりそうだと思うのですがね。

    うーん、感想を拝見する限り本当に残念な劇場版だったようですね…。私もちょっと
    ガッカリです。
    こうなったら私は「アイドルおうえん上映会」の方に行って、全力でサイリューム振って応援してやりますよ!名目は子供向けっぽいですが、「毎週金曜・日曜日 最終上映回」限定って、完全におじさんタイムですがな!
    …って、調べたら新宿バルドの該当上映の終演時刻が25時過ぎで終電がない!!終わった!!

    • プリパラの映画として、プリパラだけにこだわってほしかったんですけど、制作側としてはプリパラだけじゃ厳しいって判断なのかなぁ。プリキュアにせよ、アイカツ!にせよ、特撮ヒーローものにせよ、基本子供向け作品の映画って、歴代のキャラが総出演されていますからね。

      プリリズのキャラが登場すること自体に不満はありませんので、あくまでメインが誰なのかさえ履き違えないでもらえたら。女児の皆さんも4年前のアニメはご存知ない方も多いと思いますし、プリリズメンバーのオン・ザ・ステージは戸惑いがあったのでは。

      >感想を拝見する限り本当に残念な劇場版だったようですね
      観に行かれる前にあまり失望されてしまうのも申し訳ないので、敢えて良かった部分をピックアップすると…。

      ・観客席の天羽ジュネと大神田グロリアに吹く
      ・解放乙女ヴァルキュリアが大画面で見られる
      ・歴代のプリリズに思い入れがあるなら大満足
      ・バニーマジシャンコーデの網タイツがやけにエロい
      ・i☆Risに着てもらおう!

      ネタバレになりすぎるのも良くないのでこれぐらいにしておきますが、他にも良いところはいろいろありましたよ! この映画の評価分岐点はプリリズに対する思い入れの有り無しなので、1期2期のプリリズがまったくノータッチである私と違い、カズさんならむしろ好印象かもしれません。私もなる&べるのライブは滾りましたから。メイキングドラマもいいけど、やっぱりプリズムジャンプは見応えがあります!

      >新宿バルドの該当上映の終演時刻が25時過ぎで終電がない!!
      新宿バルトでやる3月8日(日)の「アイドルおうえん上映会」は17時35分の分みたいですよ。さすがに25時過ぎだと誰も応援しないよね(笑)

  3. 骨矢 より:

    本当に使いまわしで一時間過ごされるとは思いませんでしたよね
    ストーリーは一つじゃない! って
    ストーリーがひとつもないってことだったんですよたぶん
    それに気づけなかった我々への勉強料でしょう

    劇場版だってわかるのはぽっぷすてっぷげっちゅう等の自己紹介作画がぬるぬるしているくらいでした
    というか案内形式ならそれこそめが姉ぇじゃなく主役六人に最初からばんばんやらせたほうがまだキャラ物っぽかった気がします
    ただ最後のデビデビデビはちょっと可愛かった(最低限の擁護)

    あと見ていて思ったのは、遊園地の映像付アトラクションみたいですよね
    某夢の国にあるスターツアーズを思い出します、あれはまだ衝撃で椅子がゆれたりするし

    • 映画の先行公開カットがやけに少なくて、なんかちょっと変だなとは思っていましたが…。ほとんど既存の映像ばかりじゃ、そりゃ先行公開カットも見せられませんよね。

      プリパラが好きすぎるからこそ許せない部分がある一方、プリパラが好きすぎるからこそ許せる部分もあり、必ずしもダメダメだったと言い切れないのがもどかしいところ。なんだかんだで、劇場でプリパラのライブが見られたのは楽しかったです。でも“ストーリーが1つもない”のは盲点でした(笑)

      >最後のデビデビデビはちょっと可愛かった
      あろま&みかんが初お披露目だったのも、映画の良かった部分の1つ。プリパラのキャラとしてはまだちょっと違和感があるんですけど、実際2期が始まった速攻で慣れてしまうものかな。

      >遊園地の映像付アトラクションみたい
      イメージとしてはそれでしょうね~。どうせなら、USJでプリパラ・ザ・リアル 4-Dをやってほしい(笑) 年間パス買って通いますよ!

  4. カズ より:

    >カズさんならむしろ好印象かもしれません
    それなんですよね〜〜…。なんだかんだで、大画面で過去作も含めてライブシーンを見ることができるということ自体に非常に大きな価値があるので、使い回しとはいえ結局心から楽しんでしまいそうです。
    そして最終的に4パターン全部見たくなっちゃいそう!!悔しい…!!

    私も浅生さんと同じく、オールスターでも全く問題ないどころかむしろ楽しいので大歓迎ですが、優先順位だけはある程度ハッキリとさせて欲しいと思いますね。
    そういう意味だとプリキュアのオールスターは、毎回最新シリーズがメインで一番目立つ形になっています。
    …ただそうなってくると、今度は割を食った過去作の好きなキャラにセリフがなくて物足りなかったりもしますが…。
    うーん、我ながら酷いわがままですね(笑)こりゃ製作陣も頭を抱える訳です…。今回のプリパラは「過去作のファンを意識した」という一つの決断なんですね。

    とやかく言わずに私も劇場に足を運んで楽しんできます。ガッカリとは言いましたが、別にプリパラ自体に幻滅することなんて一切なく、むしろ勝手にこっちが「プリパラの映画なら最高に違いない」とハードルを上げまくっていたせいでもありますので(笑)

    >観客席の天羽ジュネと大神田グロリア
    こんなん想像しただけで笑ってしまいますよ。めっちゃ後ろの人に迷惑そう(笑)

    >新宿バルドでやる3月8日(日)の「アイドルおうえん上映会」は17時35分の分
    おっと、一番上を見逃していました…。早とちり失礼しました。流石に終電のない全てを賭けた応援までは求められないですよね。よかった…。

    しかしそうなってくると、金曜の「ルート4 胸キュン!プリズムボーイズツアー」の方が気になりますよっ!!大画面のOver The Rainbowライブとか絶対最高じゃん!!
    というか、つまりボーイズツアーは応援上映確定ということなんですかね(笑)くそぅ、製作陣はよくわかっていますよ…。

    • Twitterによると、どうやら通常上映会でもサイリウムは持ち込んでもいいみたい。それなら上映前にもっとわかりやすく告知してもらいたかったですね。サイリウムも無料で配れとは言わないですが、入場前に入手しやすいよう配慮してくれないと! 私みたいに、映画の最中に初めて知らされた人は多いと思いますよ。サイリウムなんて一人で振っていても恥ずかしいだけですし、観客席のみんながサイリウムを持っている状態が理想だなぁ。

      >使い回しとはいえ結局心から楽しんでしまいそう
      ・プリリズシリーズを熟知している
      ・おうえん上映会の時間帯を選択している
      ・家族連れの冷たい視線に耐えうるハートを持っている

      諸々の条件をクリアできれば、きっと楽しめる映画になるはず! 私の場合、その3つとも満たしていなかったので…(笑)

      >プリキュアのオールスターは、毎回最新シリーズがメインで一番目立つ形
      やっぱりそれが一番自然だと思いますよ。映画のタイトルだって劇場版プリパラなんですから、プリパラがメインじゃなきゃ嘘です! 

      プリリズがあくまでゲスト的な扱いなら、「プリパラだけじゃなく、プリリズも出してくれるなんて嬉しい!」と好感を持てたのに、その主従が逆転してしまうと、どうしても私はプリパラ側に立って不満を述べてしまいます。

      >勝手にこっちが「プリパラの映画なら最高に違いない」とハードルを上げまくっていた
      誠にその通りで…。毎週のTVアニメが面白すぎるプリパラなら、映画も当然面白いものだと信じて疑っていませんでした。普段無敵の強さで優勝しまくっていたスキージャンプの高梨沙羅さんが、オリンピックでまさかのメダルなしに終わったのと一緒ですね。

      >金曜の「ルート4 胸キュン!プリズムボーイズツアー」の方が気になります
      素面の状態だとチョット厳しいものがありますので、おうえん上映会縛りは正しい判断かと(笑)