プリパラ 3rd season総括

余の人生の総てであったプリパラが滅んだ…。余の力が足りなかったからじゃ…。献帝が魏の曹丕に皇帝の座を簒奪されてしまったことにショックを受け、床に伏せてしまった劉備よろしく、私もプリパラが終わったことがショックすぎて病に倒れていました

3年間、毎週欠かさず楽しませてくれた神アニメの終了は途方もない悲しみ。いつか終わりが来ることは覚悟していたとはいえ、いざプリパラ終焉を向かえるとなると、その喪失感は並大抵ではございません。が、3rd seasonのラスト付近は、正直面白さが下降線を辿っていたのも否めない事実でした。

3年目にもなると、マンネリ感が出てきて仕方がないと言えるかもしれませんが、3rd seasonも最初の頃はものすごく面白かったんです。主人公らぁらにバブみを感る赤ちゃん育成要素に、萌えオタ狙い撃ちの“はわわ系”新アイドル登場、アイカツ!から星宮いちごの中の人をヘッドハンティング、そして、妹のんのアイドルデビューして姉らぁらと対立と、これまでにない様々な仕掛けを積極的に打ってきて、まだまだプリパラは新鮮な面白さを維持できていましたから。

1st seasonの頃から、姉を超えて自分がアイドル界の頂点に君臨してやるという壮大な野望を抱いていた妹のん。そんな彼女は、ただ普通にアイドルデビューするのではなく、プリパラ内では理想の姿に変身できる特性を活かし、複数アカウントを駆使しながら、クール・ポップ・ラブリーの3種のアイドルを1人でこなすというアイディアが実に秀逸でした。

それを演じていた声優の田中美海さんも凄みしかない! じゅのん・ぴのん・かのんの3役をそれぞれパーフェクトに演じ分け、元の真中のんを含めて、4つの兼ね役を難なくこなしてしまう実力に感心しきり。声優さんの声を即座に聴き当てられる耳の肥えた女児でも、彼女たちが同一人物であることは確信が持てないほどその演じわけは見事なもので、ライブでもそれぞれの声による“歌い分け”まで完璧にやってのけていたのが、本当に驚きで~。

そんなのんが中心となって結成された新ユニット「ノンシュガー」。フレッシュな新世代アイドルの台頭に、今や立派なトップアイドルにまで成長した「SoLaMi SMILE」もうかうかしていられない状況。アイドルはキャリアの長さが必ずしもプラスに働くわけではなく、デビュー間もないアイドルには、若さと勢いのアドバンテージがある。だからこそ、SoLaMi SMILEが新進気鋭のノンシュガーを迎え撃つという新旧アイドル対決の構図は、非常に興味深いものがありました

ところが、ノンシュガーとの格付けは早々に決着がつき、注目の新旧アイドル対決・姉妹アイドル対決はあっさりSoLaMi SMILEに軍配が上がっちゃったから拍子抜け。1st seasonの頃からの壮大な伏線がようやく回収された割には、然程盛り上がりを見せることなく、ソフトランディングで終了してしまったことが残念でなりません…。もっと世代交代を匂わせる、ばちばちの争いが見たかったのに!

姉妹決戦の代わりに、ラストに持ってきたのはプリパラ全アイドルを巻き込んでのトーナメント戦。神アイドルグランプリという天下一武道会スタイルの勝ち抜きトーナメントが始まり、これはこれで燃える展開だと思っていたのですが、出場グループは既に過去に主人公たちと対戦しているグループばかりで、いわゆる“格付けが終わっている相手”との戦いばかりなので、始まる前から結果が見えていたんですよねー。私を含むプロプリパラーの皆さんなら、トーナメントの組み合わせから勝ち抜き方まで、容易に展開が予想できていたと思います。

序列ができている連中と改めてトーナメント戦を行い、序列通りの結果に終わるなんて、こんなの盛り上がりようがないですよ。トーナメントやるなら、未だ見ぬ強敵を加えたりして、多少なりとも「この戦い、どっちが勝つんだ!?」というハラハラ感がないと。

新曲禁止という縛りも、興を殺ぐ原因になっていました。「トーナメントでの公平を期すため」とのよくわからない理由で過去曲ばかりが使われていたのですが、勝敗でハラハラドキドキできないなら、せめて新しい楽曲で盛り上がりたいというのが視聴者の切なる願い。

何度も噛んで味のしなくなった過去曲が繰り返され、勝敗も波乱が一切なしとなると、どこに楽しさを見出せばいいかまったく分からなくて…。新技縛りでまたピッコロや天津飯と戦う天下一武道会を見たいのかという話(あれ? ちょっと面白そう)。登場グループ全員に新曲を用意するのは労力的に難しいのはわかっていますけど、それができないならトーナメント戦なんかいらなかったなー。

1st,2nd共に、ラストの盛り上がり方は感動的で素晴らしいものだったのに、3rdの尻窄み感は残念の一言。プリパラというタイトルのフィナーレに向けて華々しい展開を期待していただけに、この雑な幕引きは余計にショックを加速させました。

ただ、そのあとに始まった新シリーズのアイドルタイムプリパラが今のところ想像以上に面白いんで、早くもテンションを取り戻している現金なところはあるんですけど(笑) 後漢が滅んでそのあと三国時代が始まったように、プリパラが滅んでも、アイドルタイムプリパラが新たな時代を作ってくれることを、今は祈るばかりです!

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  1. 初コメントさせていただきます゜
    管理人さんと同意見ですね゜ガルマゲとドレパ対戦させてどうするのって感じでしたね,トリコロールと対戦させればおもしろかったと思うのですが,,
    アイドルタイムで面白さが戻ってきて良かったです゜
    これからも記事楽しみにしてます゜

    • TYさん、どうも初めまして~。管理人の浅生です。

      神アイドルグランプリは、大きな波乱を求めていなかったとはいえ、あそこまで予定調和の戦いを数週に渡って見せられるとげんなりしてしまいますね…。実際の女児人気を鑑みて、ガァルマゲドンがDressing Paféを上回るぐらいの番狂わせはあっても良かったかも。

      アイドルタイムプリパラは、全盛期を彷彿とさせる面白さで今のところ大満足。新主人公のゆいがいいキャラしています。あのだみ声がクセになる。リニューアルは成功だったと言っていいでしょう。でもi☆Risの出番をもっと増やしてね。

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なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。