プリパラ 2nd season総括

1st seasonは手放しで絶賛するだけだったプリパラも、2nd seasonに入るとあれやこれやと気になる点がちらほら。1stが神アニメすぎたがゆえの弊害と申しましょうか。でも、こうして2nd seasonが最終回を迎えた今、私は改めて断言することができます。プリパラは至高の神アニメであると!

2nd seasonで最初に引っかかりを感じたのは、5人組でエントリーしないと参加できないドリームシアターライブというシステム。既に仲良し3人組で固まっているところに5人組を強要するのは、残り2人を“数あわせ”で入れろと言ってるようなもので、「はーい、今から5人組で班作って~」という先生のデリカシーのなさに通ずるシステムだったんですよ。

結果、何の実績もないデビューしたての新人の周りで争奪戦が起きるから白けてしまう。部員が足りず試合のできない野球部が、未経験者の帰宅部相手に「君、素質あるよ!」「才能あるよ!」と煽て上げ、なんとか入部してもらおうとするのと同じ構図。「早くライブやりたいから」という理由で人数集めに奔走するのは、プリパラのテーマである“友達の大切さ”が大きく損なわれているようにも感じました。

新キャラばかりが持ち上げられ、既存のらぁら・みれぃ・そふぃなどの扱いが雑になってしまったのも愉快ではなかったですね。ニューフェイスを大々的にプロモーションしたい気持ちはわかりますが、その煽りを受けてメインのSoLaMi SMILE・Dressing Paféの影が薄くなり、ライブ回数が減って、新曲も来ないようでは、フラストレーションは“新キャラへの反感”となって表れるもの。八つ当たりといえば八つ当たりですけど、その辺のファンの心情をもう少し汲んでくれても良かったはず。

そういう思いもあり、1stの頃は一度たりとも下がらなかった熱が、2ndになって初めて下がっていく実感を味わうように…。具体的には、50話~59話辺りが辛かったかなぁ。その頃、EDイラストのそふぃが性的すぎるとBPOにクレームが届き、急遽大漁旗を掲げるイラストに差し替えるというプリパラらしい神対応があって痛快だったのですが、やはり肝心の内容で満足させてもらえなければ、従来のテンションは取り戻せないもので。

どんどん気持ちが下降線を辿る中、64話になってようやくプリパラは大きな動きを見せます。起死回生の一手としてプリパラが取り出したもの、それは……「黄木あじみ」という名の直流除細動器。なんとプリパラは、衰弱する視聴者に対し、物理的な電気ショックを与えて強引に心肺機能を蘇生させる荒療治に打って出たのですっ!!

常軌を逸したテンションで、意味不明な語尾をマシンガンのようにまくし立ててくる黄木あじみは、完全に○がおかしくて、○が違っていて、○をキメているとしか思えない正真正銘の異常者。一言で説明するなら、TVに出しちゃいけない奴ですよ! この強烈なあじみショックは、今思い出しても竦み上がるほどの恐怖…!

彼女の奇行の一例を挙げましょうか。友達に会いに自宅まで押しかけたら、バリケードが張られていて近付けなくて、仕方ないからその場でカタパルトを発明して、自らが投擲されて外壁にへばりつき、窓をコンコンと叩きながら金剛力士像になる。……どうですか!? まともな神経じゃ1ミリも理解できないでしょう!!

下手すりゃ、このあじみショックがトドメとなって完全にプリパラは終わっていました(現にここで死亡した視聴者もいるでしょうが)。しかし、この一か八かの荒療治のおかげでプリパラ特有のカオスが復活したのは事実で、私自身も落ち込んでいたプリパラに対する興味を取り戻すことができました。決して、あじみというキャラに好意的なわけじゃありませんが!!

プリパラを中興させたキャラはもう一人いまして、それが紫京院ひびき。2nd Seasonのラスボスとして君臨した男装の麗人は、プリパラを選ばれしセレブだけの“セレパラ”に作り替えたことで、「元のプリパラを取り返そう」という大きな目的意識を主人公たちに与え、ラストに向けてストーリーを引き締める大変良い役回りを果たしてくれました。

ひびきの存在は他にも様々な好影響を周囲にもたらしており、例えば天才VS努力という対立軸を生み出したことで、2ndではずっと影の薄かったらぁらが“努力チームの象徴”として本来の主人公らしさを取り戻すことができました(プリズムボイスを持つらぁらは天才だと思うんですけど)。

灰汁の強すぎるプリパラキャラの中では埋没しがちだった緑風ふわりも、“ひびきの理解者”というポジションに収まることで、ようやく彼女の存在意義を見出せた気がします。もはや妻(女同士ですが)ともいえる振る舞いを見せるふわりは、ひびきを尻に敷いてしまえる唯一の強さを持つ女性。茶目っ気たっぷりの「なちゅ」の語尾も可愛すぎましたし、ひびきのおかげで随分魅力あるキャラに生まれ変わりましたよ。

そして、ひびき最大の功績は、あじみという最強のウザキャラの緩衝材になってくれたこと(笑) あじみに強いトラウマと嫌悪感を持つひびきは、視聴者の代弁者であると言って過言ではなく、露骨なあじみへの苦手意識が視聴者の共感を呼び、結果としてあじみのウザさがギャグとして収まっていたんです。もしもひびきという受け皿がなければ、視聴者はあじみのウザさに耐えきれず、今頃大半が血反吐を吐いて死滅していたことでしょう。無論、私も例外ではないです。

このように、ひびきという存在があらゆる事象に好循環をもたらす潤滑油となっていました。途中で感じた幾つかの不満は、終わってみればほとんど彼女が解消してくれていましたよ。悪役のおかげで円滑に回っていたというのはちょっと皮肉ですが、紫京院ひびきこそが2ndプリパラ最大の功労者であったと表彰したい気持ちですね。好きなのはあろみかですが(笑)

SoLaMi SMILE・Dressing Paféに新曲がないという不満だけは最後まで解消されませんでしたが(SoLaMiは最終回で映画用の新曲が1つ)、そこは3rdへの課題として頑張ってもらいたいです。楽曲自体は2ndも名曲が揃い(ぱぴぷぺPOLICE!が一番好き)、3Dライブのクォリティもますますアップして、やっぱりプリパラの魅力はライブにあることを再確認させてもらいましたから、本当に3rdではもっと新曲増やしてもらえるようにお願いしますよ!

何はともあれ、1年間たっぷり楽しませてもらったプリパラ2nd seasonにはありがとうという感謝の気持ち。アイカツ!が終了してしまったことを思えば、シリーズを続行してくれるプリパラにはもっと感謝しなくちゃ。そのプリパラも3rd seasonがラストになってしまいそうな雰囲気はありますので、これからも1話1話を無駄にしないようしっかり楽しませてもらいたいと思います。

ギャグ回ベスト5

1,#82「ガァルマゲドンのデビタインデー」 ※チョコレート全食いでぶみかん
2,#41「のろわれたソロライブぷり」 ※ぷりぷり言うだけの底のあっさいキャラではないか!
3,#56「走れ!サマドリグランプリ!」 ※セレブリティ4という名のミルキィホームズ
4,#47「あろまにはナイショなの♪」 ※みかん怒濤のつまみぐい
5,#63「トモチケは世界を救う」 ※24.5時間テレビ

萌え回ベスト5

1,#72「かしこまミステリー プリパラ連続ダ・ヴィンチ事件」 ※ぽあん!
2,#67「めがジーニアスって何パンダ?」 ※「革命って何?」「角砂糖の一種だ」「嘘でしょ!」
3,#78「レッツ・ゴー!セレパラ!!」 ※やーめたーなの! みかんはあろまと一緒が一番なの!
4,#61「クールスキャンダル☆恐縮です」 ※そふぃ耐久ライブ
5,#43「ドリームシアター一番乗り!」 ※ドリームシアター目指して運動会。かけこま!

感動回ベスト5

1,#80「ポップ・ステップ・ガァルル!」 ※ガァルルの努力は、私の涙になったわ!
2,#46「でび&えん保育園!ケロ?」 ※あろま&みかん仲直り
3,#88「キセキの鐘をならせ!」 ※ひびき改心。ドリームパレードスタート
2,#71「誕生日の約束、かしこまっ!」 ※らぁらとなおの誕生日会
5,#81「地下アイドル始めました」 ※地下アイドルとして再起

カオス回ベスト5

1,#83「ペルサイユのくるくるちゃんダヴィンチ!」 ※手の平くるくるちゃん
2,#64「ハムとあじみ」 ※あじみ初登場「頭痛がする…」
3,#84「ポップ・ステップ・ぷりぷりぷり!」 ※金剛力士像&ひびき絶対殺すソング
2,#78「レッツ・ゴー!セレパラ!!」 ※格差歓迎! み~んなライバル! セレブだけアイドル!
5,#73「彼女がデビューする日」 ※ひびきが女性であることが発覚

Pripara Season.1 Blu-ray BOX

販売元:エイベックス・ピクチャーズ( 2016-04-29 )

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6 枚組 ( Blu-ray )


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なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
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