PERSONA4第14話「A Stormy Summer Vacation 2/2」雑感

謎に包まれていた鳴上悠の夏休みの行動を、主観的な視点から振り返る解答編。隠者(狐)・塔(家庭教師)・悪魔(ナース)・節制(人妻)・死神(老婆)の5つのコミュを同時進行で終わらせるという無謀な脚本でしたが、それがまとまっているのだからすごい。重要な部分をしっかりピックアップしつつ、コミカルにアレンジしてテンポの良いギャグアニメに転化させた岸監督のセンスが半端ないです。

アニメ版の主人公はホント良いキャラしているんで、彼の日常を追いかけるだけでこんなにも面白くなってしまう。1つ1つのリアクションが秀逸すぎるんですよ~。

しかし、こんなに毎回ギャグ方向に走っちゃうと、いざ原作のゲームをプレイしたら物足りなく感じちゃうかも?? 今春VITAで発売されるP4Gを楽しみにしている原作未経験者は多いでしょうけど、原作の方は至ってシリアスな内容なので要注意ですよ! どちらかというと暗めの話ですし、主人公もあんなに愉快なキャラではありません。襟は立てまくっていますが(笑)

ナースの上原小夜子が、あんな気さくで明るいおねーさんになっていたのも驚き。本当は深い悩みを抱えたダウナーな女性なのに。キャラの性格まで改変してしまうのは望ましいことではないのですが、アニメ版の方が明らかに魅力的なので認めざるを得ませんね。

小夜子「もしかして私に逢いに?」
悠「違います。昨日のお婆さんのお見舞いに」
小夜子「これ私に!?」
悠「だからお見舞いです」
小夜子「フフフ、意外に積極的なのね! 嫌いじゃないわよ、そういうの」
悠「は、何故? え、どこへ?」

女性からの積極的なお誘いを即答で拒絶する主人公も大したものですが、拒絶されてもまるで意に介することなく、ムリヤリ主人公を連れ出す小夜子さんの強引さに惚れる(笑)

昼間からジョッキ3杯飲んで酔っ払い、高校生に愚痴をぶつける現役ナースの図。彼女の仕事柄、このときのビールジョッキが尿瓶に見えて困る…。

死神コミュのお婆さんの話だけはギャグの中に組み込むのではなく、独立させてじっくり1話使ってやって欲しかった思いも…。すごくいい話だっただけに、片手間で終わらせてしまったのは残念。そうはいっても、主人公がメガネを装着して「ペルソナ!」と叫びながら、鮫川河川敷のヌシを釣り上げたのは大いに笑わせていただきましたが。

主人公の声を演じる浪川さんのクマの声真似上手すぎ。浪川さんは爽やかな風早君を演じたかと思ったら、ド悪党のアクタベさんを演じたり、変態王子を演じたり、演技の幅がとても広い声優さんではありますけど、こんな声真似までできるとはつくづく多芸な方です。ルパン三世の石川五ェ門もそっくりだったしなぁ~。

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なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。