一週間フレンズ。第3話「友達の友達。」雑感

友達を欲しがっている藤宮さんのために自分の友達を紹介する長谷君。あくまで彼女と恋仲になることが目的であれば、他の男なんか紹介せず2人きりの状態をキープしておいた方が得策なんですが、長谷君はそんなセコい次元では生きていませんでした。セコい次元で生きている打算的な自分が恥ずかしい。

新たに将吾を加えての屋上ランチタイム。男女3人、和気藹々としたランチ風景を想像していたら、1人距離を取って馴染もうとしない将吾のせいでなんだかぴりぴりムード。彼にも藤宮さんの事情を打ち明けて友人になってもらおうと働きかけてみたものの、この男は不躾にとんでもないことを言い放つ。

「まぁ、記憶喪失云々総てが、本当の話ならだけど」
「長谷は本気で信じてる?」
「もしかしたら全部演技かもとは思ったことないわけ?」
「だってこいつ、クラスでは演技してるんだろ? だったら、記憶喪失のフリすることも簡単だよな」

この無神経極まりない放言に、思わず私はカッとなり一瞬で頭に血が上りました!(笑) この野郎っ…!! 藤宮さんに向かってなんてひどいことをっ!! すっかり怯えて萎縮してしまっているじゃないですか!! 人でなし!!

……でも一旦落ち着いて冷静に振り返ってみれば、将吾君の言い分は至極もっとも。それも1つの正しい意見というか、むしろそういった疑念はちゃんと頭に入れておいて然るべきことですよね。彼女を腫れ物扱いにして何でも無条件に信じることが、友達付き合いとして正しい接し方だとも言えません

藤宮さんはその健気で儚げな佇まいから、ひじょ~~に庇護欲を掻き立てられるヒロイン。ゆえに、心情的に「彼女を味方してあげたい!」という衝動に駆られやすく、藤宮さんを悲しませる外敵に対して敵意剥き出しになりがち。どうやら私は藤宮さんに感情移入しすぎるがあまり、藤宮さんを疑うことすら許せなくなっていたようです(笑) もし藤宮さんが「STAP細胞はありまぁす」と涙ながらに訴えたら、私はコロッと信じていたな~。

本来言い憚られるようなことをハッキリ本人の目の前で言ってあげるのも将吾君なりの優しさ。不器用で損な役回りだとは思いますけど、決して性格がひん曲がっている人間ではない。彼のように、俯瞰した視点で分け隔てなく物が言える友人も、大切な存在であると思います。特に視野の狭そうな長谷君にはぴったりの相方ですよ。

それにしても、物語の根幹を成す重要な設定部分に、ここまでシビアに切れ込んでくるとは思いませんでした。確かに友達との記憶が一週間で消えるという設定はご都合的すぎますし、私も引っかかりを感じなかったといえば嘘になる。でもそれはフィクション世界の不文律として、見て見ぬフリされるべきものだと思っていました。そんなアンタッチャブルに敢えて手を突っ込んできた「一週間フレンズ。」は、思った以上に侮れない作品です。

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ABOUT

なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
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  1. 一週間フレンズ。 TokyoMX(4/20)#03

    第3話 友達の友達 公式サイトから香織は日記をきっかけに祐樹と昼休みを共に過ごすようになるが、 クラスでは変わらず人と関わろうとせず、陰口を叩かれていた。それを見た祐樹は…

  1. なんだか大人気ですが未視聴でした。今からでも間に合うかなー。
    主観から一歩引いて「それホンマかいな」の客観的に物事を語れる人物は、作中でも現実でも重要ですよね。主役は恋するだの戦うなどの一定の役割があるからそこからズレた要素は排除させられるものなんですが、脇役だとこのような役目もこなせるという。ある意味で自由なんですよね。

    >藤宮さんに感情移入しすぎる
    まあ「好きなものは咒うか殺すか爭うかしなければならない」(夜長姫と耳男)、ただ好きでいるよりは熱く語って作品や人物の付加価値を高めたいと思うのが人間なので、これがなかなか難しいです(笑)。
    僕とても未だに「ライダーはクウガ以前・カブト以後で断絶してるからそれ以前以降はハマれない」なへそ曲がり発言して正当化しちゃうしー。

    サカサマのパテマ観ました。星の光は都市の光、に思わず関心。

    •  創さん
      ニコニコ動画で第1話を視聴して、登場人物と物語の設定だけでも学んでおけば、今からでも全然話について行けると思いますよ。思った以上に世間的な人気を博しているのは嬉しい限り。しかし、それはラブコメとしての評価ではなく、藤宮さんという萌えキャラに対する評価でしょうけどね。

      >ただ好きでいるよりは熱く語って作品や人物の付加価値を高めたい
      キャラに感情移入して楽しむのは悪いことじゃないでしょうが、あまりに入り込みすぎて一方的な目線で物事を考え始めると、返ってそのキャラの本質が見えなくなってきますからね。だから、藤宮さんもある程度突き放して見ないとダメだなぁーって思います。

      >サカサマのパテマ観ました。星の光は都市の光、に思わず関心
      あ、もうBlu-rayが発売されているんですね。もっと口コミで話題になって欲しかったアニメ映画だったんですがね~。