ラブライブ!サンシャイン!!第8話「くやしくないの?」雑感

ステージ袖でSaint Snowのパフォーマンスを目の当たりにして、全国のスクールアイドルのレベルの高さを知る。Aqoursも負けじと精一杯のパフォーマンスを披露するものの、手応えを得られることなく結果は惨敗。Aqoursにとって初のスクールアイドルライブイベントは、苦い経験を残したまま幕を閉じた。

「私ね、Saint Snowを見たときに思ったの。これがトップレベルのスクールアイドルなんだって。このくらいできなきゃダメなんだって。なのに、入賞すらしていなかった…」

あれ!? Saint Snow先輩、結局入賞できなかったんスか?(笑) 「見てて? 私たち、Saint Snowのステージを!」とどや顔でステージに上がっていたのに~。でも、ここはちょっと評価したいですね。強キャラぶっていた彼女らが微妙な成績に終わったことで、Saint Snowの好感度上昇と、スクールアイドルの厳しさを同時に実感できましたから。

なお、Aqoursは30組中30位。0得票。これまでが順風満帆だっただけに、どこかで落とし穴があるのは覚悟していましたが、このタイミングで持ってきたのはなるほどと思いました。地元ではワーキャー騒がれていても、東京(全国)に来るとまったく評価されないギャップ。ローカルスターが必ず通るであろう悲哀をAqoursに味わわせたのは上手かったです。

この結果に対して、ショックに打ち拉がれるAqoursメンバー。自分たちの存在が否定されたようで、際限なくネガティブ思考に陥っていく中、千歌だけは「私は良かったと思うけどな。精一杯やったんだもん。努力して頑張って東京に呼ばれたんだよ? それだけですごいことだと思う。だから、胸張っていいと思う! 今の私たちの精一杯ができたんだから」とポジティブに肯定し始める。

このセリフは、千歌がグループのためを思っての発言で、個人としての本心ではなかったですが、それでもAqoursの現状を冷静に見据えた的確な批評であったと私は思います。数あるスクールアイドルの中から、Aqoursが東京に呼ばれたことを自信にしていいのは確かですし、その中で散々な結果に終わろうとも、あくまで「今の私たちの精一杯」。次の私たちはもっとできるという自信の表れであり、ただの諦観や慰めではない前向きな言葉だったので。そう、全然気落ちする必要なんてないんですよ。

「だって、私が泣いたら、みんな落ち込むでしょ? 今まで頑張ってきたのに、せっかくスクールアイドルやってくれたのに、悲しくなっちゃうでしょ…? だから…だから……」

とはいえ、悔しいのは当たり前。グループを引っ張る立場の人間として感情をひた隠しにしていましたが、本当は屈辱に震えていた千歌。彼女にリーダーとしての自覚が備わっているのは本当に嬉しい。穂乃果もこうであってくれたら、初代ラブライブ!の印象も随分違っていたのになぁ…。

3話でいきなり大勢の観客が押し寄せたAqoursは、μ’sと比べて恵まれた条件でスタートできたものだと思っていましたが、3話で0からのスタートだったμ’sに対し、8話で0からのスタートとなるAqours。実は状況としてはAqoursの方が厳しかった。しかし、チームとしての団結力と高い意識を持つAqoursなら、きっとこの苦境にも負けないだろうという心強さがありますね。

初代ラブライブ!を見ていると、メンバーがギスギスした状態を次週まで引っ張り、主人公がいつまでもうじうじと落ち込む鬱陶しい展開になっていてもおかしくなかったのに、今回は立ち直りまでの過程を1話の中で収めていたので感動しました。花田十輝さんもやればできるんじゃん!! 今回は花田八輝ぐらいはありましたね。褒めてつかわす。

好感度ランキング推移

1 - 黒澤ダイヤ
2 - 津島善子
3 - 渡辺曜
4 - 高海千歌
5 - 国木田花丸
6 - 松浦果南
7 - 桜内梨子
——————————————–
8 - 小原鞠莉
9 - 黒澤ルビィ

順位の変動はなかったですが、なんと今回は全員のキャラの好感度がアップ。悔しさを見せない千歌に曜あたりがイライラをぶつけて、チーム内に不和が生まれるんじゃないかと心配しましたけど、逆にこの屈辱がグループの結束をより一層高めたのはよかった。3年生組は3年生組で過去の苦い経験が明らかにされて、スクールアイドルに対する想いの深さが窺い知れましたので、なんだかんだでみんな好きになってきましたよ。

落ち込む千歌に曜がかけた「辞める?」は賛否ありそうかな? これは曜自身が弱気になったり嫌気が差して飛び出た言葉ではなく、あくまで千歌を心配した上での「辞める(って言わないよね)?」という省略形であったと感じましたので、自分としては彼女なりの気遣いを感じる言葉として評価しています。

「やっと『ずら』って言えるずら~」

地元に帰ってきた直後の花丸のセリフには笑いました。「ずっと言ってたじゃない!」という善子の的確なツッコミも含めて。空気が重苦しい中で発せられた一言だっただけに、ほっこり癒されました

ラブライブ! サンシャイン!! Blu-ray 1 (通常版)

販売元:バンダイビジュアル( 2016-09-27 )

定価:¥ 3,780 ( 中古価格 ¥ 800 より )

Amazon価格:¥ 1,859

時間:25 分

1 枚組 ( Blu-ray )


この記事のトラックバックURL
  1. 井の中の蛙、大海を知る。
    リーダーとして気丈に振る舞う千歌が印象的でした。

    聖良のイヤミ、理亞の悔し涙、事情を知らない浦の河の面々の感想・・・
    周囲の反応に堪えながらも健気だった。
    あとは3年組の加入を待つのみ。

    • 千歌はちゃんと責任感持ってAqoursを引っ張ろうとする意志が見えて好感持てますね。バカそうに見えてバカじゃ困るんで、やっぱり実はしっかり者というギャップがあってくれないと。この先、千歌に幻滅することがなければ、私はサンシャイン!!を最後まで楽しめると思います。あれこれ文句言いつつも。

      >あとは3年組の加入を待つのみ
      もうAqoursは6人組でもいいと思うんだけどなー。3年生は3年生で別ユニットで活動してもらって…。

ABOUTこの記事をかいた人

なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。