ラブライブ!サンシャイン!!(2期)第9話「Awaken the power」雑感

ルビィと理亞、似た境遇の2人の妹が中心となり、それぞれの姉に自分たちの成長を見せつけるためのライブをする。別々のグループが同じ目的のために超党派で結束する展開はワクワクしますし、何より、“庇護からの自立”という成長の瞬間に私は滅法弱く、この時点で感動が約束されていました。8話の前振りもしっかりできていた分、どう転んでも9話は神回になるしかなかったんですよね…。

それがどうしてこんな見るも無惨な内容になりますかね? 外しようがないプロットに仕上がっているのに、「誰も推敲しなかったのか?」と疑問に思うほどのがばがば脚本のせいで総てが台無し。ラブライブ!のがばがば脚本は今に始まった話じゃありませんけど、これはまともな大人に見せるレベルじゃないでしょ。

まず、1年生組が北海道函館に延泊した時点でおかしかったです。1日2日滞在を延ばすならともかく、こいつら何日間居着いているんですか。北海道に旅行した娘が、音沙汰もなく何日も帰ってこないとか、親御さんの心配を考えてほしいですよ! お姉ちゃん孝行する前に、親孝行してくれ!

それでも「こうこうこういう理由で滞在を延ばさせてほしい」ときちんと事情を話せば、了承を得られたかもしれません。しかし、ルビィたちは函館に長期滞在する理由をまったく明かそうとしない。ここで仲間内に隠し事する必要あります? 絶対に仲間と相談しない、仲間に本心を打ち明けようとしないラブライブ!の悪癖。こいつら、相変わらずメンバーを1ミリも信用していないんですね。

ルビィ・善子・花丸・理亞の4人が力を合わせてようやく曲が完成。いよいよお姉ちゃんたちに自分たちの成果を披露する日を迎えますが、そのためだけにまたぞろ函館に呼び出すという非常識。結局、ダイヤだけでなく、Aqoursの他のメンバーもぞろぞろついてきて…。いくら鞠莉という名の財布がいるとはいえ、高校生風情がそんな気軽に静岡と北海道を往復しないでくださいよ。

千歌の実家のモデルとなった安田屋旅館から函館までの交通費を調べてみましたけど、バスと電車と新幹線と飛行機を乗り継いで、片道43,450円かかりました。往復87,000円で鞠莉が6人分を全部出したと考えると、522,000円。鞠莉は金持ちだから金をたかることに罪悪感がないのかもしれませんけど、一介の女子高生に52万奢らせるのはさすがに鬼畜ですって…。

金額だけじゃなく、ライブをした八幡坂までの移動時間は7時間以上かかりますし、どう考えても「ライブやるから今から函館集合な!」で簡単に呼び出せるものじゃございません。所詮東京に住んでいる人間が物語を考えていますから、こういった地方の交通の不便さに頭が回らないんでしょうね。いや、東京に住んでいてもフツーこれぐらい想像できて当たり前だと思いますけど。

そして、がばがばが極まったのが、姉に成長を見せるため長い時間掛けて準備したライブなのに、何故か姉やAqoursの連中も一緒になってライブし始めたこと!! ご丁寧にも衣装持参で、初見のはずなのに振り付けも完璧で、地元の観客に向かってパフォーマンス。今回主役だったルビィと理亞は脇役に追いやられ、なんの関係もない千歌が我が物顔でセンターに居座っている…! せめてこのときぐらい、ルビィにセンター譲ってやれよと…。

部下の手柄を横取りして、自分の功績として発表する上司のような気持ち悪さがありましたね。どうしてルビィ・理亞の2人組でライブをさせなかったのか謎。せめて善子・花丸を加えた4人組でしょうに。人数多い方が華やかだから? 8話9話が積み上げてきたものを、最後の最後でちゃぶ台ひっくり返して全否定する意味がまったくわかりませんっ!!

AqoursとSaint Snowのコラボはそれはそれで素敵なことですから存分にやればいいと思いますけど、今回のように話の趣旨をガン無視して、妹たちの晴れ舞台を犠牲にしてまでごり押しライブする必要はあったのでしょうか? これでもラブライバーは「感動した!」「号泣した!」と満足しているのでしょうか? ふぅ…。まったく摩訶不思議なアニメです…。

好感度ランキング推移

1 - 津島善子
2 - 黒澤ダイヤ
3 - 渡辺曜
4 - 国木田花丸
5 - 桜内梨子
6 ↑ 小原鞠莉
7 ↓ 高海千歌
——————————————–
8 - 松浦果南
9 - 黒澤ルビィ

ルビィ、姉からも最下位からも自立できず。ルビィの成長を実感させてくれたなら、私も彼女の見方は大きく変わっていたでしょうに。2話にまたいでやってきたことを最後に否定するって、ホント訳がわかりませんね。高額な旅費を負担してくれた鞠莉と、ルビィ&理亞を押しのけてセンターに居座った厚顔無恥な千歌の順位を逆転させておきました。

えっと、飛行機にも女性専用車両ってありましたっけ?

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  1. 最後のLIVE不自然でしたねーー。先にルビィとリアでLIVEやらせて、そのあとに全員曲する流れだとそんなに変じゃなかったと思いますが。
    移動は新幹線から飛行機に乗り継いだんじゃなく東北新幹線で函館まで行ったんじゃないですか?それだとそんなに料金かからないと思いますw

    • 現実のAqoursが函館でライブやるから、それにこじつけたライブシーンだったのかもしれません。そういう大人の都合で、不自然にストーリーがねじ曲げられるようでは困ります。2.5次元アイドルの悪いところが出たと申しましょうか…。

      >東北新幹線で函館まで行ったんじゃないですか?
      函館空港の描写がありましたから、飛行機を使って移動したのは間違いないはずです。製作者は、静岡空港から函館空港の直行便があると思っていたのかな。

  2. >高校生風情がそんな気軽に静岡と北海道を往復しないでくださいよ。
    とりあえずこの製作者達には一度水曜どうでしょうの「サイコロの旅」を実際にやってみてほしい。
    そんで2日連続で深夜バス「はかた号」で夜を過ごしてみれば、こんな滅茶苦茶な発想はしなくなるでしょう。

    • 物語の都合とはいえ、静岡と函館の往復はあり得なさすぎますね。廃校阻止のために入学志望者集めるときは、「親の金には頼らない」と殊勝なことを言ってたのに、急に金遣いが荒くなったのも白けます。というか、仲間に金持ちがいるからって、そいつに金出させりゃいいやという発想に引きます。別荘を借りるとかならまだしも、俺の分の交通費出せって普通に最低な奴でしょ。

  3. 女性専用車両ならぬ女性専用旅客機か。
    いつかの園児といい、短絡的な支持者は「お前ホモかよォ、男がみたけりゃ回れ右」とシラを切るんでしょうね。

    • 「男との恋愛は見たくない!」は百歩譲って納得しますが、「通行人ですら男は見たくない!」というのは、もはや危険思想のように感じられます。そんな過激派に阿って、本当に「この世から男を消してしまった」ラブライブ!が恐ろしいですよ…。

      こんな“男がいない世界”が他のアニメでもスタンダードになってきたら、もう私はアニメ見るのやめよう。

ABOUTこの記事をかいた人

なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。