クズの本懐第8話「Sweet Refrain」雑感

新キャラの桐嶋篤也、いいねぇ! 早苗の従兄弟で早苗に好意を持っている彼は、どことなく一昔前のエロゲ主人公っぽい風体ですが、ハートは熱いものを持っている。一度告白してビンタ喰らって撃沈してもめげずに彼女への愛を貫き、同性が好きだと衝撃的事実を打ち明けられても動じない。よし! えっちゃんのことはお前に任せた!

篤也は本当にいい人っぽいので、是非ともえっちゃんには彼とNLカップリングで幸せを育んでもらいたいものですよ。レズビアンじゃ幸せになれないという意味ではなく、花火との爛れた関係はどう考えても先がありませんので、彼女が泥沼から這い出られなくなる前に、別の相手に乗り換えてハッピーエンドを目指してもらいたいと切に願うのです。

お互い好きな人にちゃんと告白しようと約束を交わした花火と麦。まずは麦が茜先生を呼び出して告白を試みる。茜先生の登場は久々でしたが、相変わらず漂わせる色香が半端じゃない~! 話し方、微笑み方、小首の傾げ方、頬杖の付き方まで、自分が可愛く見える方法を完全に熟知しており、あらゆる仕草で男心を擽ってくるプロの所行。計算だとわかっていても、ここまで徹底されていたら、ただただ手玉に取られたいですよ!

麦「先生、好き……でした」
茜「知ってた」
麦「知ってるのを知ってた」
茜「それは知らなかったなぁ」

茜と麦はどちらも相手が持っているカードを知っていて、その上で腹の探り合いをしながら、相手の本心を引き出そうとしている。この抜き差しならぬ駆け引きが私はたまらなく楽しい

高度な心理戦の行き着く先は……やっぱりラブホテル。ここで性欲に負けてしまうのが男の弱いところ(笑) 持っているカードの強さでいえば、“茜の本性はビッチである”という弱味を握っていた麦が上だったと思いますが、茜のホームとも言うべき自陣(ラブホテル)に引きずり込まれては、麦が形勢不利。本人も(村人レベル1がラスボスに挑むようなもんでした…)とあっさり白旗を揚げて、負けを認めていました。

「貴女の初めてになりたい。俺が、あなたを変えたい」

しかし、負けを受け入れた上で発した麦の純粋な本心が、茜の心を震わせた…? このとき初めて茜が仮面ではない表情を見せたので、もしかしたら「こうかはばつぐんだ!」だったのかもしれません。これでコロッと改心しちゃうほど、柔なラスボスじゃないとも信じたいのですが(笑)

花火「あのさ。お兄ちゃん、大事な話って何かわかる?」
鐘井「えっ…! なん……だろ? 全然わかんない」
花火「うふふ。お兄ちゃんのそういうとこ、好き」
鐘井「もう! バカにして…」
花火「好きでした」
鐘井「過去形!?」
花火「嘘。今も好き…」

一方の花火サイドも、鐘井先生に愛の告白。告白すると決心しつつも、いざとなると気持ちを打ち明けるのは無理なんじゃないか、まだまだ時間がかかるんじゃないかと見ていただけに、本当に意を決して告白したのはびっくり。クズの本懐はラブコメ特有の引き延ばしがなく、思い立ったら躊躇なしに即アクションを起こすところが感心させられます。

ここでの告白シーンで、ヘタレイメージの強かった鐘井先生がきちんと誠実な対応を見せていたのが感動でした。彼は最初の2つの「好き」までは軽口として受け止めながら、3つめの「好き」は真剣に受け止める。恋愛対象ではない近しい少女からの突然の告白、ついつい茶化して誤魔化したくなるものですが、花火の真剣な気持ちにシンクロして、彼もまた真剣に告白を受け止めてくれたのが偉いなと。本物のヘタレだったら、「え、なんだって?」と聞き流していたはず。

結局、鐘井先生は花火の想いを受け入れることはなかったようですが、それでも彼女を優しく抱き留めながら、彼女の告白をあやふやにせず返答してあげたのは素晴らしい。鐘井先生がこんな完璧な“大人の振り方”ができたのは、茜先生と一夜を共にして一皮剥けたからでしょうか?(笑) やはり童貞を捨てると男としての余裕が出てきますね!

長かった片想いが実らなかった花火が絶望に打ち拉がれることなく、ちゃんと現実を受け入れて前向きに捉えることができたのは、鐘井先生の優しさのおかげであると同時に、麦という存在の方がそれだけ大きくなってきたからでもあるでしょう。深層心理では、既に鐘井先生より麦を選んでいたかも。しかし、その麦はラブホテルで濃厚に茜と愛し合っている最中という…。早苗も篤也という新しいお相手が出てきていますし、いよいよ花火がひとりぼっちに…!? 次週の彼女の精神状態が心配です…。

★今週の安楽岡花火★


フラれたあと月を見上げていた花火さんの行動が、セイレンの正一君とまったく同じだったのは笑いました。なんというシンクロ! ここで鐘井先生が喉元にキスしてあげれば良かったんですけどね。

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なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
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