クズの本懐第4話「Bad Apple!!」雑感

こらこら。TVで女性器をまさぐるシーンを堂々と放送するんじゃない(笑) およそ4分間にも渡る濃厚なレズセックス。やけに手慣れた言葉責めを交わしながら、早苗が花火の陰部を指で愛撫し始めたのにはただただ絶句…! 私は今、何を見せられているんだと(笑) 行為が始まったら、フェードアウトさせて事後のシーンだけ描いときゃいいのに、わざわざ長尺で子細に描写をしてくるんですから、ある意味バカまじめなアニメですよ!

そもそも、花火とえっちゃん(早苗)がまさかこんな関係になるとは想定外でした。前話で花火に拒絶されたえっちゃんは、気まずくてしばらく顔見せできないだろうなと同情的に見ていたのですけど、何食わぬ顔で再登場。花火が失恋で落ち込んでいる絶好のタイミングを付け狙い、弱り目に乗じてあっという間にベッドインまで持ち込んだ(笑) 彼女も彼女でなかなかタフな女です。

ともかく、クズの本懐は展開のスピードが尋常じゃありません。ラブコメは“引き延ばしてなんぼ”みたいな性質があるのに、この作品は一切出し惜しみすることなく、最初からものすごいテンポで展開が進んでいく。茜のクズの本性はもっと引っ張ると思っていたら、あっさりビッチなのが明るみになりましたし、ヘタレそうな鐘井先生が好意を示すのはもっと時間がかかると思っていたら、あっさり茜に告白。

これが野球アニメだったら、1話で主人公が野球部入部して、4話で甲子園出場したぐらいの早さ。普通ならまだ紅白戦してる段階でしょ!? クズの本懐は一体何をこんなに急いでいるのやら。もしかして、BPOに抗議が来て打ち切りになるのを見越した上で、最初に全部やり尽くしてやろうという魂胆なんですか…? どうせ捕まるなら、今のうちに悪行の限りを尽くしてやろう的な犯罪者心理で(笑)

さて、今ちょっと触れましたが、茜さんの本性は期待通りのビッチでした。しかも、そんじょそこらの生易しいビッチではなく、想定を遥かに超えた筋金入りの豪腕ビッチ!(笑) 「男から向けられる好意ほど気持ちのいいものはない」と躊躇いもなく言いきり、好きでもない男を手玉に取ってご満悦の超A級悪女だったのです! とんでもないおサセがやってきた!

でも、冷静に彼女の発言に耳を傾けてみると、意外と共感できるポイントが多かったです。「搾取する快感」を追い求めているのは確かにクズなれど、そこには「搾取される恐怖」を忌避する表裏一体の感情がある。世の中、搾取する側とされる側の2通りしかいないのであれば、前者を選ぶことはそれほど人倫に反しているとも思えませんし。

茜がクズたる最大の所以は、他の女が好意を向けている男を敢えて横取りしたがるところでしょうが、これも「誰かが良いって言ってなきゃ良さがわからない」という発言を聞くと、気持ちが理解できなくもない…。相対的な評価で価値を計ろうとする人間は、決して珍しくないですから。TVCMに目を向ければ、「多くのお客様に選ばれています!」と周りの評判をアピールする企業ばかりですし、他者の評価が伴わない価値が見出せないのは日本人に顕著な傾向。結局、「誰かが良いって言ってなきゃ良さがわからない」という最低な発言は、私たちに広く当てはまる発言だと思うのです。

だからといって、彼女の行いを全面的に擁護したいわけじゃなく、皆川茜が紛れもない悪党であることに疑いの余地はないんですけど(笑) 近年のラブコメにおいて、これだけ悪者感・ラスボス感あるキャラクターも貴重ですよ。通常、主人公の恋の行方にドキドキするのがラブコメの醍醐味だというのに、すっかり“このビッチを如何にしてぎゃふんと言わせるか”が物語の最大の焦点になっているから面白い。

「今の私じゃ、あの女には適わない。あいつは私の気持ちなんてとっくに気付いてた。わかった上で、踏みにじろうとしている。感じる。痛いくらい浴びせられる。女としての優越感」
「今の私じゃ絶対適わないなら、変わってみせる。どんな風にでも」

この辺のセリフなんて、完全にバトルアニメのノリでしょ!(笑) 進撃の巨人のエレンが、「駆逐してやる…!」と人類の復讐を誓っていたのと内容的には大して変わらないですもん。

★今週の安楽岡花火★

「結局……誰も悪党を倒せない。少なくとも、それと相対する善なんてしろものが、悪を倒したりなんかしない。もし……悪を葬るものがあるとすれば、それはつまりそれ以上の悪……。新たな悪党……世代交替だ……。だから、おまえが誰かを助けるというか……贔屓したかったら……。いっそ駆け上がれ……巨悪に……!」

現在ドラマ放送中「銀と金」の平井銀二の名言。花火も茜という悪女を葬りお兄ちゃんを助けたいのであれば、彼女以上の巨悪女に駆け上がろう!! 毒を以て毒を制す! ビッチを制するはより格上のビッチ!

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なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
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