僕らはみんな河合荘第11話「友達なんかいないって」雑感

今週の河合荘は「彩花さんの友達がやってくる」「律ちゃんに友達ができる」の2本立て。どっちも最高に面白かったわー! 河合荘もようやくエンジンがかかってきた感がありますね。キャラがこなれてきたせいか、会話劇にもキレが出てきましたよ。ここからどんどん面白くなってきそうな予感! って、次で最終回なの!? そんなー!!

渡辺彩花の中学時代のクラスメイト、常田美晴が河合荘を訪ねてきた。渡辺と常田は周りから「ナベツネ」呼ばわりされていたコンビで、お互いをよく知る親しい仲。そんな美晴の口から、渡辺のやんちゃだった過去や秘めたる趣味が次々と明かされる。

自己プロデュースに長けた渡辺は、様々な欺瞞で糊塗されている女性だけに、その素顔が明かされる暴露トークは楽しくってしょうがない(笑) ぶりっ子、腹黒、厚化粧、田舎育ち、BL趣味、うさぎ嫌いと、弄られ要素満載ですからね~。

噂の“彩花魔術”の奇跡を目の当たりにできたのも面白かったです。垢抜けない地味顔の美晴も、渡辺先生がひとたび腕を揮えば、たちまち端正な顔立ちに見違える脅威のメイクアップ術! その変貌ぶりは凄まじいですよ。といっても、美晴ちゃんは地味なだけで素材は悪くないんですけど。

これほど劇的な大改造を施せる「匠」のすっぴん顔はどれほどなのか、俄然興味が沸いてきましたけど、それを直視した宇佐君は女性不信に陥ってしまったほどなので、知らないままが幸せなのかも…(笑) でも、渡辺のメイクはまだAfter感があるがっつりメイクだから良心的。悪質なのは、ナチュラルメイクを装ったBefore風のがっつりメイクですよ。

後半は、いつものように図書室で1人読書に耽っている律ちゃんが、同じく本好きの前村というクラスメイトが話しかけられて、友達ができたという話。ひとりぼっちの律ちゃんに共通の趣味を持つ友達ができたのは大変喜ばしいのですが、この新しくできた友達のせいで律ちゃんは気苦労が絶えなくなり…。

積極的にぐいぐい来る性格は前村さんの良さではあるものの、その有無を言わせぬ強引さは迷惑さにもなってしまう。登下校では常に一緒、休み時間になれば毎回トイレに誘い、プライベートな時間でもひっきりなしにメールで連絡を取ってくるからしんどい。

これらは女子特有の帰属意識であり、決して悪意に満ちた行動ではないんですけど、人付き合いを苦手としている律ちゃんにとってはただただ苦行。好きな本を読む時間すら失い、精神的に憔悴しきった姿の彼女を見ていると可哀想になってきます。

じゃあ、そんな付き合いさっさと断ればいいんですけど、相手が善意でやってくれているだけに無下にしにくい…。難しい問題ですよね。単に律ちゃんの意志が弱いだけともいえますが、そこが彼女の優しさであると思う。

「NO」が言えないまま流され続けて、とうとう合コンにまで駆り出されてしまった律ちゃん。さすがにこれは見捨てておけない! このピンチ(?)を救うのは、主人公の宇佐君しかいませんよ! 最終回は、ビシッとカッコイイところ見せてください~。

★今週の河合律★


“他者との馴れ合いを好まないクール系ヒロイン”って、綾波レイや長門有希が代表するように基本的に人間味のないタイプが多い。他人を拒絶する冷徹さを持ち、周りから何を言われようとまったく意に介さない、世捨て人のようなキャラ。

その点、律ちゃんは同じ“他者との馴れ合いを好まないクール系ヒロイン”に属していながら、人並みの常識や感性はちゃんと持ち合わせている。友達付き合いが苦手でも、友達を拒絶するような根暗さはない。ちゃんと人間らしさが備わっているクール系ヒロインというのも、いいものですね。

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なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
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