僕らはみんな河合荘第4話「とりあえず」雑感

とりあえず、律ちゃんメインのエピソードが始まってくれたのは良かった。相変わらずノリはウザイし、ギャグは寒い(文字演出復活しているじゃないですか…)んですけど、こうやって律ちゃんとのラブコメをちゃんと真ん中に据えてやってくれるなら、目を瞑ることができますよ。とりあえずね。

宇佐君がぐいぐい行けるタイプの主人公だったのは収穫。露骨に迷惑そうな態度を取ってくる律ちゃんの拒絶オーラに対しても、怯むことなくアタックし続けられるメンタルは素晴らしい。「一週間フレンズ。」の長谷君といい、最近メンタル強めの男子主人公が増えてきているのは私も嬉しいです(そういう主人公は女性作者の作品にしか存在しないのが悲しいですけど)。

ただ、宇佐君と長谷君は同じ積極系主人公であっても、相手の気持ちを忖度する気遣いの部分では大きな隔たりがある。心情の機微まで敏感に読み取れる長谷君に対して、宇佐君はどうやらそういった女性の気持ちを察するのが苦手なよう。

苦手というか、経験がないんですね。律ちゃんとどういった距離感で接すればいいのかがわからず、「強引に強引に」という一心でついつい押し付けがましくなる。友人関係にまで口出ししてくる宇佐君の無神経さにとうとう律ちゃんも堪忍袋の緒が切れ、「いい加減にして!!」とブチギレられてしまう大失態。

第三者視点で見ている側としては、「何やってんだこいつ! バカか!」と怒りが込み上げてくる主人公かもしれません。確かに今回の宇佐君は相当恥ずかしくて、痛くて、愚かで、アホで、無様で、キモかった(言い過ぎ)。でも、こうやって恥ずかしい失敗ができること自体を評価してあげて欲しい! 行動しなくて失敗しない主人公より、行動して失敗する主人公の方が何倍も立派なのですから~。

大体、好きな異性との距離感なんて誰だってよくわからないものですよ。大抵の人間は似たような失敗をしでかしているでしょうし、暗闇で手探りしている状態なら、一度相手とぶつからなきゃ距離感は掴めないもの。宇佐君は今回の失態で独り善がりだった自分を省みて、ちゃんと学習することができましたし、キチンと成長はできている。ならば、何も問題はございません。

それにぐいぐい行けるのは紛れもなく宇佐君の長所ですから、裏目に出てしまったとしても、そこは今後もスポイルしないで欲しいですね。厚かましいぐらいの男の方が、なんだかんだで恋愛において勝者となるのは世の常。特に相手が律ちゃんなら尚更。彼女に気遣って距離感保っていたら、一生他人のままで終わりますよ!

そういう意味で、「空気を読まない」という彼の哲学は間違っていないと思う(あくまで最初の入りは)。宇佐君はアウトボックスで女心掴める器用な性格じゃないんですから、相手に嫌がられようが懲りずにインファイトで勝負するしかない。ボコボコにされながら勝利を掴む不細工な恋愛をしてください

★今週の河合律★

「一人は嫌じゃないのに、一人だってと思われるのが嫌で」

同じぼっちとして非常に共感できるセリフですねぇ…(笑) 一人なのがいいくせに、周りから一人だと思われると屈辱を感じる謎の自尊心、あるある。そういう部分を素直に吐露できる律ちゃんは素敵だと思います。

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なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
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  1. 僕らはみんな河合荘 TBS(4/24)#04

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