賭ケグルイ第11話「人生を賭ける女」雑感

夢子の外ウマに乗った伊月は、豆生田に徹底抗戦。チップ100枚(10億)を追加して続行された勝負は、次戦で再び際限なくベットが膨れあがり、もはやただの金の積み合いと化したチキンレース。吐き出しそうなプレッシャーに必死に耐えながら、負けじと食い下がる伊月は、出し惜しみなしで限界の限界まで張り続ける。気が付けば、うずたかく積み上げられた両者の賭け金は20億にまで達していた。

生徒会会計として莫大な資金を蓄えている豆生田は、ここでトドメを刺すような100枚(10億円)レイズ。常識外のレイズに、種銭の切れた伊月は唇を噛み締め、無念のギブアップ。このとき、さらっと「皇さん、もうお金はないんですか?」と無心してきた夢子さんにドン引きしました(笑) 他人の金を湯水のように使い果たした挙げ句、「えー、もうお金ないのー?」と平気で不満を口にしてくるこの女の神経が怖いっ!!

更に恐ろしいのは、賭ける金がなくなった伊月に対して、「自分の人生を担保に入れてもっとお金を賭けよう!」と鬼畜すぎる提案を宣い始めたこと。全財産を失わせた上で、一生家畜として生きていく地獄の人生を強いるなんて、マジでこいつ頭おかしいですよ!! 真に倒すべき相手は、豆生田じゃなくて夢子なんじゃ…!?

伊月「私が間違っていた…。安易にかかわるべきではなかったんだ。蛇喰夢子にとってギャンブルとは、総てを賭けること! 夢子にとってはそれが最高の快楽! 仲間にも薦めて当然! 心からの善意なんだ…! 引きずり込まれる…! 際限のないギャンブルの深淵に……!!」

こういう軽い気持ちで始めたギャンブルが、いつしか抜け出せない深みにハマっていく絶望感を言い表したセリフ大好き。福本伸行さんの漫画でも、「嵌っている……すでに泥中、首まで…。崩壊路……! せせら嗤われる……ギャンブルという魔性に……」とか「出会った者の財産・未来・良心を喰いちらかす、この世でもっとも性悪な魔物……。ギャンブル……!」とかの名言がすごい印象的だったもんなぁ。「ギャンブルだけは手を出すまい」と深く胸に刻むことができます(笑)

完全に戦意喪失してしまったように思えた伊月でしたが、彼女の意地とプライドと野心がギリギリで踏み留まらせた。伊月は腹を決めて、持ち金全部と自らの人生を賭け金に変えて、強行レイズ! 伊月はその覚悟のほどを示すため、自らの爪を食いちぎる。どうして爪を食いちぎる必要があったのかは、ちょっとよくわかんなかったですけど、とりあえず、人生を賭けた大勝負に対する意気込みは痛いほどに伝わってきました!

この自分の爪を食いちぎるシーン、るろうに剣心に出てくる佐渡島方治の「七爪の罰」を連想した人多いですよね? 自らの戒めのために爪を食いちぎった方治を見て、“志々雄の腰巾着”だと思っていた彼は、実は“志々雄の有能なる片腕”なんだと大きく認識を変えるきっかけになりましたけど、まさに伊月も“夢子の金づる”でしかなかった印象が、豆生田を倒すために共闘する“夢子の有能な相棒”だと大きく認識が変わるように!

夢子「パトロンはギャンブラーに金を出すだけだと、本当にそう思っているのですか? だとすれば、とんだ見当違い。お金を出しておいて傍観者だなんてことはあり得ない。特に総てを賭けているなら。皇さんは今、ギャンブラーとしてここに立っている!!」

そう、伊月は追い詰められた自分を演じて、豆生田をギャンブルの深みへと引きずり込んだ。金の積み合いを制して必勝を確信した豆生田は、8のスリーカードで「強い順」の勝負を仕掛けるも、より格上のJのスリーカードに敗北。常識的に考えれば、決して強くはないスリーカードで「強い順」の勝負を仕掛けるのは無謀もいいところ。こんな中途半端な手役で100億を超える大勝負なんかせずとも、資金力で圧倒する豆生田は、確実に勝てるゲームだけを拾っていけば自然と勝てていたのですから。

王道にこだわっていた豆生田が定石でない戦い方で敗れてしまったのは、伊月に絡め取られたせい。カイジが憎くてイカサマを止められなかった大槻班長然り、やはり感情的になって冷静な判断が失われると、絶対的な優位を自ら危うくさせてしまう。その隙を見逃さなかった夢子と伊月の2人で勝ち取った大勝利だったと言えましょう。賭ケグルイ初となるイカサマなしの試合は、初めてギャンブルアニメとして「面白い!」と熱くなれる大変優秀なエピソードでした。

皇伊月がこんなにカッコイイキャラだったというのが一番の収穫。最初は2話限定のちょい役程度にしか思っていなかったのに、終盤に来てこれほど存在感が増してこようとは。若井友希さんはいい役もらったね。佐渡島方治萌えな自分としては、こういう立ち位置のキャラ本当好きなんですよ。地獄に堕ちた夢子と一緒に、閻魔相手にギャンブルをやることにならなくて良かった(笑)

★今週の顔芸★


豆生田楓も敵役として天晴れでした。イカサマが常態化している生徒会において、正々堂々と勝負してくれた男らしさもいい。負けっぷりも見事でしたし、またなにかのタイミングで復活してほしいな。サイボーグにでもなって(笑)

賭ケグルイ 1(イベント優先先行受付申込券付) [Blu-ray]

販売元:エイベックス・ピクチャーズ( 2017-10-13 )

定価:¥ 7,560 ( 中古価格 ¥ 4,050 より )

Amazon価格:¥ 5,768

時間:

1 枚組 ( Blu-ray )


この記事のトラックバックURL
  1. 賭ケグルイ 第11話 『人生を賭ける女』 夢子のギャンブル面に魅了されたのは誰?

    夢子に賭けろ!とばかりにチップ100枚=10億追加した伊月。豆生田と伊月は同類、同類故に並び立たない。どっちもてっぺん目指しているならそうなりますね。 双方2枚チェンジなのです…

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

ABOUTこの記事をかいた人

なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。