賭ケグルイ第6話「誘う女」雑感

人殺しを厭わず、自分の死をも厭わない危険な破滅型思考の生志摩妄(いきしまみだり)が夢子の前に立ちはだかる。彼女が提示してきたギャンブルは、ESPカードを使った的中ゲームにロシアンルーレットを絡めたもの。億を超える大金のやりとりが当たり前となり、早くも生き死にのギャンブルにまで行き着いてしまいました。インフレすぎるなー。

今回のギャンブルを敷衍しますと、まず各プレイヤーが6弾倉のリボルバー銃に任意で弾丸を込めます(銃も弾丸も本物)。お互い好きな数の弾丸を詰め終わったら、一度銃を回収してシャッフル。そのあと、ディーラーが選んだESPカードとプレイヤーが選んだESPカードの5枚の図柄を一致させるゲームを行い、より多くを的中させた方が側が勝者。どちらが弾丸を込めたか不明なままの銃を敗者に向け、トリガーを引くことになります。この際、トリガーを引く回数は的中カードの枚数差に準拠し、1枚差で勝った場合は1回、2枚差で勝った場合は2回を引く。

ESPカードを使った的中ゲーム自体は、駆け引きも戦略性も一切なく、ロトくじのようにただただ勘で当てるしかないという単純なもの。ですが、今回はディーラー役を夢子の仲間(手下)である鈴井涼太が努めることになっていますので、2人の連携次第では必勝もあり得るというのが面白い。鈴井と夢子の意志がきちんと統一され、お互いのカードの並びを完璧に合致させることができるならば、絶対に負けることはないのですから。

ただし、ディーラーの鈴井とプレイヤーの夢子はそれぞれ別の部屋に配置されて、声も届けられない状況。サインを送る手段があるとすれば、ディーラーが選んだESPカードを映像で送るためのカメラのみ。この手元だけを映したカメラで、なんとか夢子に勝利してもらえるヒントを伝達するしかありません

ちなみに、もし私が鈴井の立場であれば、このゲームは必勝させる自信があります。その方法は、カードをセットする際に指で数字を指し示すだけ。○┼川□☆の5種類のカードで構成されるESPカードは、それぞれの図柄を数字で表現することができます。○は1画、┼は2画、川は3画、□は4画、☆は5画……ではないけど、五芒星。聡明な夢子なら、この程度のハンドサインは一瞬で意味を理解してくれるでしょう。

単純すぎるハンドサインだけに妄に対してもカードの中身がバレバレだと言えますが、それはそれで別に問題ございません。今回の勝負、夢子の狙いは引き分け。自分が死ぬのも相手を殺すのもまっぴらごめんの夢子ですから、両者全問正解の末に引き分けに持ち込むことはむしろ理想的な決着だと言えます。

万が一、妄がハンドサインの意味を理解せず、思いがけず夢子が勝利して引き金を引く展開になったとしても、惨事を回避することは可能でしょう。死のリスクを一切恐れず、勝つ算段がなくとも躊躇なく全弾をシリンダーに込めてくる妄と、無益な殺生を避けるべくシリンダーに一発の弾丸も込めないであろう夢子では、明らかに両者の銃の重量は異なってきますから。2丁の銃はランダムに配分されるのか、それとも自由に自分で選択することができるのか、その辺はブラックボックスだったので分かりかねますが、もしどちらか選べる状況にあるならば、夢子は迷わず“軽い方の銃”を選べばいいのです。

しかし、役立たずの鈴井はこんなちょっと頭使えば思いつきそうなハンドサインも思いつかず、なんのヒントも与えないまま普通にカードを並べて、夢子を敗北に導くという愚を犯していました…。ここで妄が“重たい方の銃”を選べていたとしたら、夢子は確実に死ぬ。夢子は妄の銃からは弾丸が出ないという確信がありそうですが、その辺のロジックは私には読めません。私が考える必勝法よりも、もっと高度な秘策があることを期待して、次回放送を楽しみに待ちましょう。

★今週の顔芸★


妄ちゃんの顔芸が多かった回ですが、彼女は普段から既にイキっ放しのキ○ガイさんなので、テンションが昂ぶってきてもあんまり変わり映えしない(笑)

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  1. 賭ケグルイ 第6話 『誘う女』 この学校、治外法権か!?

    銃はホンモノだった。あれで玩具だったらただの痛い人ですが実銃でした。じゃあ銃刀法違反です。ところが銃の所持どころか、死人が出ても生徒会長は誤魔化せると豪語する生志摩妄…

  1. 初めまして。楽しく記事を読ませて頂きました。
    私は原作未読ながらチョット考えた事を書かせて下さい。
    えーとですね、このロシアンルーレットに必勝方があるとのことですね。たしかに三回セットならそうなるかもしれませんね。
    でも、こんな可能性もあります。
    まず、拳銃の弾込めの数で、夢子の拳銃か妄の拳銃か見分けが付く。との事ですが、もし妄の拳銃の弾込め数が一発なら、つまり夢子の拳銃の弾が零発、妄の拳銃の弾が一発なら、果たして両者の拳銃の見分けが付くでしょうか?。付く、と言われれば、まあ私の妄想もここまでなので付か無いと、させて下さい。次に、前提条件として、
    ・夢子は妄を絶対に傷付け無い。
    を加えると、夢子の拳銃に込めた弾は零発、鈴井と夢子が「通しサイン」でespカードを全て当てたとする。この時、妄の作戦で妄の拳銃に込めた弾は一発、そして妄はespカードを全て外す事にしたらどうなるか?。
    espカード勝負、夢子の勝ち点六点 対 妄の勝ち点零点。つまり、夢子が妄に六発分、拳銃の引き金を引く事になる。この時、1/2の確率で妄の拳銃を選ぶ事になる。もし、妄の拳銃を選んだら夢子は六発分引き金を引き、実弾が一発発射される。「夢子は妄を絶対に傷付け無い」から、当然実弾を外す。そして今回だけの特別ルールに(正直言って、ルールに曖昧な所がある)実弾を外したら、外した相手に実弾を撃ち返せるとある。妄は夢子に遠慮はしないから、妄が夢子に実弾を当て妄の勝ちとなる。(この状況になったら夢子は妄に実弾を当てるしか、勝ちが無い。)
    三回セットのうち、一回でもこの状況が起きると、1/2の確率で勝敗が決まるんですね。
    つまり、夢子と鈴井以外にばれる「通しサイン」は使えないと思います。
    と、まあ、かなりの長文になって申し訳ございませんでした。
    最後に、鈴井くんはそんなに「御馬鹿さん」では無いと思いますよ。「普通程度に優秀な人材」と思います。
    ちなみに、私が何か勘違いしていたとしても許して下さい。m(_ _)m

    • 白昼夢さん、初めまして~。管理人の浅生です。

      私のいう必勝法の立脚点は“夢子が死ぬという最悪のケースを避ける”というものですから、夢子が妄を射殺してしまうケースが生まれることは“やむを得ない”という考えでした。もし銃を自分で自由に選べる立場になければ、どっちにしろ1/2で妄の銃を引き、妄を射殺せざるを得ない状況に追い込まれますし(わざと外さない限り)、私がディーラーの立場で、夢子を確実に勝負に勝たせる(負けさせない)ことはできても、確実に引き分けに持ち込ませることまではさすがに無理ですね…。

      でも確かに、私は“妄なら間違いなくシリンダーに全弾を入れてくる”ということを頭から決めつけていました。このゲーム、結局のところ銃弾を撃ちたいか撃ちたくないかの二択ですから、“プレイヤーはシリンダーに全弾入れるか全弾入れないかの2パターンしかない”と思い込んでいたんですよ。しかし、シリンダーに1発しか入れなくても、5-0で相手に圧勝させればほとんどの確率で銃弾は発射されるんですから、その可能性もきちんと踏まえないとダメでした。さすがに銃弾一発の重みを感じ分けるのは不可能だと思いますし(超人的な夢子なら気付きそうな気もしますが)。

      なんにせよ、こんな風にゲームの必勝法を考えて、その理論の穴を議論しあうのは楽しいですね。LIAR GAMEみたいで。また私の見解に疑問があるときは、どうぞ遠慮なくツッコミを入れてきてくださいませ(笑) 私もアニメを1回見て思いついた程度の必勝法ですから、基本穴だらけです。

      >鈴井くんはそんなに「御馬鹿さん」では無い
      妄に引き金を引かせることだけは絶対避けなくてはならないのに、考えなしにカード並べて、あっさりそれを許してしまいましたからねぇ…。今のところまだ有能さの片鱗は感じられないですが、この先夢子の力になれる立派な男に成長していってくれることは期待していますよ~。いつまでも金魚の糞じゃ困りますしっ!

  2. 連投、申し訳御座いません。
    早速、前に書いたコメントで勘違いをしていました。
    espカード当て、で使われる枚数は五枚。勝ち点六点はあり得ませんね。本当、申し訳無い。
    また、勝ち点五点だと、計算が間違っていなければ、拳銃を選ぶ1/2を入れても、おおよそ42%程度の確率で実弾が発射され勝負が決する。とさせて頂きたい。m(_ _)m

  3. 鈴井は役立たずですけど個人的にはそこが良いかなと思います
    他のキャラは強さの上下こそありますがある程度ギャンブルが得意な中で騙しあいが苦手で戦略も思いつけないようなキャラが混ざっている事が他のキャラの非凡さをより際立てる作りになってるなという感じですね
    また役に立たない一般人枠である鈴井を夢子がどう使うかという点も作品への期待として膨らみます
    そういう意味では鈴井が独力で有能さを見せると逆に違うかな、と

    • ギャンブル漫画では、鬼のような博才を持つ超人の側には、リアクション要員としての凡人を配置するのがセオリー。夢子のすごさを際立たせるため、平凡な鈴井をお供にすること自体は間違っていないと思いますが、だからといって、本当になんの役にも立たない無能キャラではストレスが溜まります。実直であるからこそ疑いの目を向ける相手の読みを攪乱させたLIAR GAMEのカンザキナオのように、秀でた博才はなくても、何かしら主人公を補助できる存在であって欲しい。

      結局、私は夢子が不良に犯されそうになったとき助けなかったことを未だに根に持っているんですよね(笑) 多額の借金肩代わりしてもらった恩人なんですから、そこはお前、死ぬ気で助けに行けよと。

  4. 丁寧な返信ありがとうございます。
    確かに、「・夢子は妄を絶対に傷付け無い。」は私の思い込みでした。スミマセン。
    えーとですね、このゲームの勝利条件が「一発でも弾が当たった方の負け~」だから、射殺するほどの命中弾でなくても良いと思います。例えば、耳を少し削る、指先を少し削るなど。これで勝ちが決まります。(死亡は条件に入って無い。)
    でも、次の条件。
    ・勝ち点の分引き金を引く。
    ・一発でも弾が当たった方の負け~。
    なら、私、勝つ自信有ります。しかも相手を傷付け無いで。(あっ、でも相手に先に撃たれたら負けます、死にます。)ちなみに、私だったら装填数は一発です。おそらく妄の装填数は最低一発でしょうから。(勘違いは有るかもだけど。)
    原作を知らない身では、自分の考えが合っているかどうか?、次回が楽しみでしょうがない。

    espカード当てだけど、これは夢子の側からはイカサマ出来ない(かな?)。防ぐ手は有るだろうけど、完璧じゃない。
    反対に妄の側はイカサマし放題。別室でのモニター映像なんて、予め手札の決まったビデオを映したり、鈴井とは別室に偽鈴井を用意し、(鈴井を連れて来たのは妄だからね。)決まった手順の札を偽鈴井に並べさせモニターに映す。とか出来そうですからね。
    でも、一回戦目は鈴井くんの機転でカードが彼によって並べられたのが分かります。
    「左手のチョキ」、これは芽亜里との投票ジャンケンの最後の決まり手、夢子が表示したカードのイラストが「左手のチョキ」でしたから、あの芽亜里との勝負の場にいた人以外には、とっさに「左手のチョキ」は出せないでしょう。ただ、二回戦目からどうなるか?、私には解らないのでその点も楽しみですね。(夢子はリスクを恐れ無い、リスク事態を楽しんでるからなー。)

    また、長文になってしまいました。スイマセン。
    ついつい、コメントしていました。(*´σー`)エヘヘ

    • 仮に弾丸入りの銃のトリガーを夢子が引かなくてはならない状況に陥ったら、死に至らない身体の箇所を狙って撃つでしょうね~。といっても、この場合どこを撃つのが一番無難なのか。耳を少し削るのが一番ダメージなさそうな気もしますが、女性の顔付近は避けたいですし、そもそも狙いがはずれたらヘッドショットになるし(笑) かといって、胴体は無理、手足だと障害残る可能性もあると考えると、やっぱり指なのかなぁ…。

      >espカード当てだけど、これは夢子の側からはイカサマ出来ない
      夢子と妄の映像も鈴井には見えていますから、夢子からサインを送り、鈴井がその意図を理解してカードを並べるという方法もありますね。

      >妄の側はイカサマし放題
      技術的には可能ですけど、今回のゲームでイカサマする理由ってありますかねー? もしモニターの映像を自作映像にすり替えていたとしたら、妄は全問正解(もしくは全問不正解)を選ぶでしょうし、3問正解という半端な正解数はあり得ない気がします。勝利ではなく、生きるか死ぬかのスリルを求めている妄としては、わざわざイカサマする理由はないと思うのですが、どうでしょう。

      運否天賦のゲームならイカサマがあった方が面白いですが、今回のゲームのように理で必勝法を導き出せるタイプのゲームは、イカサマはない方が面白い。そういう意味でも、イカサマなし(サイン送りもイカサマの一種ですけど)の頭脳戦を期待したいところです。

      >芽亜里との投票ジャンケンの最後の決まり手、夢子が表示したカードのイラストが「左手のチョキ」でした
      あれ、そういう意味だったんですか? 私は鈴井が何もいいアイディア思いつかず、単に苦し紛れにサインらしきものを送っただけのブラフだと思っているので、そんな深い意味があったとは考えにくいですけど…。本当にそういう機転でやっていたなら、ちょっとだけ鈴井を見直します(笑)

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なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。