となりの怪物くんはヤマケンアニメだった!!

平均70点ぐらいの安定した面白さで推移してきたとなりの怪物くんが、ここに来て突如その価値が暴騰。山口賢二ことヤマケンが台頭し始めた第7話を機に、爆発的に面白くなってきました! ヤマケンがいいキャラすぎる!! 完全にヤマケンに感情移入してしまって、彼の恋路を全力で応援したくなるんです!

ヤマケンは途中加入の新キャラクターというわけでもなく、第1話から普通に登場していたキャラ。ただ、その時点では何者でもないモブキャラの1人に過ぎず、ただのムカつく不良Aに過ぎませんでした。

ところが、あれよあれよとメインキャラに躍り出て、雫を巡ってハルと競い合うライバルキャラにまで大出世。ノーマークだった人気薄の馬が最終4コーナーを回ったところで突然トップに併走し始めたんですからびっくりですよ! まさにダークホース! ……当て馬だけどね。

キャラ的には、金持ちのぼんぼんで女に不自由しない俺様系金髪イケメンと少女漫画のお約束キャラって感じですけど、恋に落ちたあとの彼の言動が実に微笑ましいのです。プライドの高さゆえ、雫に惹かれている自分と、惹かれていることを認めたくない自分が鬩ぎ合っているところが可愛くってしょうがない。

雫のことが好きで好きでたまらないんだろうとの問いかけに対する「違う!! まあまあだ!!」の返しに、ヤマケンの魅力の総てが詰まっていますよ(笑) その不器用な恋愛に思わず気持ちが移っちゃうんですねー。

もう1つヤマケンが好感なのは、不憫なところ。そもそも彼が雫を意識し始めた頃は、既に雫とハルがくっつきそうな最終局面であって、今更横槍入れて覆せるような状況ではないのです。遅きに失した恋心はもはや負け戦だと確定しているのに、それでも気持ちを折らずにアタックし続けるヤマケンが本当にカッコイイ。玉砕覚悟で戦いに赴く美学は、日本人のDNAを揺さぶってくれます。

決して自分が好かれてはいないこと、彼女には心に決めた男がいること、その男も彼女を愛していること。客観的に見るまでもなく絶望的な状況にあると自覚しながらも、理屈ではない愛情で衝き動かされるヤマケン。そんな悲哀の男に、見ているこちらも心動かされるってもんです。ケータイを持っていない雫と連絡するために仕方なく家電したら、いつも電話口にオヤジが出てくるんですよ!(笑) 昭和か! ああ、なんて不憫な男なんだ…!!

ニコニコ動画で見ていたら、当時モブキャラだったヤマケン登場シーンでやたらと黄色いコメント(=黄色い声援)が飛び交っていたので不思議に思っていたんですが、今になってその理由がよ~くわかりました。これは影の主人公だわ。ハルが私の中ではイマイチなキャラなので、今後は完全にヤマケン派として彼を引き立てていきたい。負け戦だとわかっていても!!

ヤマケン効果で思わず全巻を衝動買いしてしまった私がいえるのは、「となりの怪物くん」は今後加速度的に面白さが増していくということ。ところがこれ、アニメは1クール放送なんですよね…。まさにこれからという一番いいところでブツ切りされるなんて辛すぎます~! これは第2期を放送するのは義務ですよ!

自意識過剰な中二病という濃いキャラしているヤマケンの妹も大好きなんで、是非とも2期で彼女に逢わせてほしい!

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  1. ヤマケンくん、可愛いですよね(笑)私も大好きです。

    私は毎週60点ぐらいだなーと思いながらなんとなく見ていましたが、ここ数話はヤマケンと委員長の活躍が目立って確かに面白いです。

    ちなみにこの低い点数ですが、ハルの影響が大きいのですよね…。
    浅生さんもイマイチと仰っていますが、私の中ではイマサンぐらいです。言動が子供っぽいところと暴力的なところが特に苦手で、色々と問題を抱えているのは理解できますが、感情的には好きになれないです。
    極めつけは1話のキスですよ。未だにあれの意図というか行動原理がよくわからないので、なんだか納得がいかないまま物語が進んでいっている感じです。私の理解力が低いだけかもしれませんが…

    そこで現れた冷静で大人っぽくて理性的だけど不器用なヤマケンですから、私もすっかりヤマケン派になってしまいました。
    ヤマケンの良さに関しては浅生さんに全面同意ですので割愛しますが、彼が台頭してからもハルの株は順調に下がり続けています(笑)
    今まで可愛かった夏目ちゃんもヤマケン視点で見たら急にウザくなったのがまた微笑ましいですね。そこがまた可愛いのですが。「小学生か!」というヤマケンの怒りはまさに私の心の叫びそのものでした。
    ですがこのなかなか振り向いてくれない相手とその状況に対するイライラも恋愛の楽しみの一つですよね~。…まぁ、勿論最終的には報われるに越した事はありませんが…。

    と、ハルに対する文句が多くなってしまって申し訳ないのですが、私も最近は80点以上な感じで楽しく見ています。なんだかんだで周りのキャラが色々と茶々入れてくる恋愛モノは好きですし。

    そしてなんといってもヤマケンを凌駕するレベルに不憫な委員長が可愛いです。最新話のオチの「ないわー…」には爆笑しました。もっと言ってあげてっ!

    …しかしこれからもっと面白くなるのですか。
    うーむ…このエントリーの文脈的に、ヤマケンの活躍が更に増えて面白くなることは間違いなさそうですが、どうしたものか…。
    キャラの濃そうなヤマケン妹も含め、非常~~に気になるのですが、なんか原作を集めたら負けた気がするのです…ハルにっ…!

  2.  カズさん
    まさに私もハルだけが肌に合わなくて(あ、ハルの兄である優山もだ)、あと一歩の部分でハマりきれなかったんです。過去に第1巻で見切ってしまったのも、ハルに拒否反応を示したため。「強引で乱暴なイケメンが自分だけには懐いている」という設定にときめく女子がいるのは承知していますが、別に雫視点で楽しんでいるわけではない読者・視聴者にとって、彼の破天荒キャラはキツイ…。

    一番私が萎えるのは、“それでいて勉強は学年トップ”という無茶苦茶なキャラ設定ですけどね。あれだけ雫ちゃんが日々勉強に明け暮れているのに、遊んでばかりのハルがその上にいるのはなぁ…。努力しない天才設定はいらん。逆に素直でストレートに感情表現できるところは好感なんですが。

    >今まで可愛かった夏目ちゃんもヤマケン視点で見たら急にウザくなった
    女のウザイ部分を隠さずに描けるのは女性漫画の強みだと感じますね。ただのやっかみだけで孤立した美少女に終わらせることなく、「彼女に友達ができない理由は彼女自身にも問題がある」ことをちゃんと描けている。今後、夏目ちゃんの振る舞いに幻滅する人も出てくるでしょうが、良いところも悪いところも包み隠さず見せてくれる方が私は好きです。

    >冷静で大人っぽくて理性的だけど不器用なヤマケン
    普通に生きてりゃ勝ち組人生を送れるのに、よりによって変な女を好きになってしまったゆえの不幸。敢えて茨の道に踏み入れるドMっぷりに、ちはやふるの太一と同じ匂いをヤマケンから感じているのかもしれません…(笑)

    >ヤマケンを凌駕するレベルに不憫な委員長が可愛い
    雫・夏目・委員長の3人は全員90点代の可愛さなんですが、やはりベスト1は委員長っ…! 俺、背高い子好きよ! メガネも! ついでに黒髪ロングの委員長とか最高じゃないですか! エロいし(笑) 原作6巻部分は委員長好き必見。

    ちなみに「ないわー…」の彼女(ゆうちゃん)もいいキャラ。ていうか、この漫画に出てくる女子は例外なく全員萌えるね。男子向け少女漫画っすなぁ。

    >原作を集めたら負けた気がするのです…ハルにっ…!
    この先はサブキャラの恋模様が中心となり、ハルの存在感は徐々に薄れてきます。ハルはハルで初期のような幼稚さ・乱暴さは見せなくなってきますので、それほどムカつくキャラではなくなってきたり。きっとイマイチ、イマニぐらいまでは巻き戻せるかと。

    ヤマケン兄妹は、らんま1/2の九能帯刀・小太刀を彷彿させてくれます。ああ…、その時点でどちらも報われないこと確定…。

  3. 言われてみれば、ヤマケンは太一に似ていますね(笑)最近こういうタイプのキャラ流行っているのでしょうか。
    しかし下手したらヤマケンは太一よりも分が悪いのでは…スタートラインにすら立てていない気がします…本当に九能帯刀じゃないですか…。なんとか頑張ってほしいものです。

    >“それでいて勉強は学年トップ”という無茶苦茶なキャラ設定
    これも萎えますよね~。一応「過去に沢山勉強した」という背景はチラっと見えましたが、今も雫ちゃんを抑えて学年トップというのはやはり納得がいかないですよね。この設定本当に必要だったのでしょうか。
    私は「破天荒だけど授業は真面目に受けて意外と成績が良い」の方が余程好感を持てると思うのですが…パッと見不良のヤマケンがしっかり勉強している姿に萌えるように。
    「会長はメイド様!」の碓氷もこんな感じの天才設定で凄く萎えた覚えがあります。もっとも彼はその他様々な方面で超人でしたが。

    >ウザイ部分を隠さずに描けるのは女性漫画の強み
    確かに男性向け作品だと萌え要素だけが前面に出てきて、嫌な部分はあまり見えない事がありますよね。欠点も見せてくれた方が、結果的により魅力的になる事が多いと私も思います。
    ちなみにですが勿論夏目ちゃんも大好きです。夏目ちゃんに告白するのか微妙なラインのささやんも含め、今後の展開が楽しみです。

    ですがやはり1番は委員長ですよねっ!長身黒髪ロングで下ネタOKな委員長とかもう最高です。髪をアップにした姿が美人でドキっとしました。
    アニメ派の私にとっても既に現時点で委員長最高なのですが、それでもまだアニメでは委員長成分が不足していると感じていますので、その「6巻」は気になるところではあります…。

    という訳で、浅生さんの他のコメントも踏まえたうえで、めでたく原作購入にいたる事になりそうです…。「サブキャラの恋模様が中心になる」というのが決定打ですね…魅力的なサブキャラが多いので。というか「サブキャラの恋愛」ってなんであんなに萌えるのでしょうか。

    >ちなみに「ないわー…」の彼女(ゆうちゃん)もいいキャラ
    やはりそうでしたか…!あの一瞬だけの登場で、そんな予感がしました。
    最近自分には「助言キャラに萌える」傾向がある事に気づきました。「B型H系」の竹下みたいな感じです。今ハマってる「ライアー×ライアー」という漫画にも、ヒロインに助言する(厳密にはヒロインが毎度泣きつく)女友達が出てくるのですが、これがまた凄く良いキャラで大好きなんですよ。ちなみにこの漫画超オススメです。

  4.  カズさん
    なんだかんだで太一は千早とくっつく目はありますし、最終的にはそうなると私も信じていますけど、ヤマケンは明るい未来が見えない…。というか、まったく希望が見えない中でヤマケンはよく心が折れないなと尊敬するレベル。

    >今も雫ちゃんを抑えて学年トップというのはやはり納得がいかない
    がり勉女が自分より頭のいい男をライバル視するうちに恋に落ちるカレカノシステムはありですけど、となかいの場合はそういう流れでもなかったですし、ハルの天才設定はその必要性を感じません。

    さすがに将来が不安になるほどのバカでは女子人気が危うくなるでしょうから、「要領がよくて勉強量の割にはそこそこテストの点数はいい」ぐらいの設定で良かったんじゃないかな? どうしても天才にしたいなら、陰で努力してもらわなきゃ。

    >「会長はメイド様!」の碓氷もこんな感じの天才設定で凄く萎えた
    碓氷さんはもはやギャグの領域…(笑) 「実はお尻の穴が4つある」ぐらいの欠点がないと、釣り合いが取れないです!

    >男性向け作品だと萌え要素だけが前面に出てきて、嫌な部分はあまり見えない
    人気キャラの嫌な部分を描いて、それでせっかくの人気が落ちちゃうのは作者として怖いですからね~。そこは男性人気なんか最初から計算に入れていない少女漫画だからこその芸当だと思います。

    >(委員長)髪をアップにした姿が美人でドキっとしました
    真面目系ヒロインはオシャレっ気のない堅物として描かれがちですが、彼女のように普通の女の娘っぽさは持ち合わせてほしいんですよね。大人しくて控えめな性格でも、異性を好きになる衝動はあってほしいですし、エロいことを考えるのも自然。

    「大きければいいってモンじゃないよ!!」 何の大きさのことを言っているのかは原作コミックスでお確かめください(笑)

    >「サブキャラの恋愛」ってなんであんなに萌えるのでしょうか
    メイン同士にはない組み合わせの楽しさがありますからね~。いわゆるカップル厨である私は、「誰と誰がくっつくのがベストか」を妄想するのが人生の趣味みたいなもんですから。

    あと「応援」という名のお節介をしたい気持ちもありますね。世の中、自分の恋愛を成就させる話ばかりですが、他人の恋愛を成就させる話ももっとあっていいと思う。恋愛は当事者になるばかりが幸せではないですよ。スポーツ観戦と同じで、他人が頑張っている姿を応援していると、なんか自分も頑張ったような錯覚が味わえるものです(笑)

    >「助言キャラに萌える」傾向がある事に気づきました
    女性漫画に出てくる友人キャラは、大抵自分より大人っぽくて頼りがいのある友人だったりしますね。エロゲに出てくる友人キャラは、逆に一切女にモテないバカ丸出しのキャラばかり。たまには相談に乗ってくれる友人が欲しいよ…。好きな女の娘を打ち明けて、一緒に盛り上がりたい。

ABOUTこの記事をかいた人

なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。