ジョーカー・ゲーム第6話「アジア・エクスプレス」雑感

新京~大連間を80km/hで走る当時東洋一の高速鉄道と謳われた“あじあ”。その列車内でモロゾフという男から機密情報の受け渡しが行われるはずだったが、接触を図ったときには既に何者かに殺害されていた。次の停車駅奉天まではおよそ1時間あまり。到着までに、一刻も早く機密情報を略取した犯人を突き止めなくてはならない。

列車殺人事件ということで今回はサスペンス・ミステリ色が強く、D機関の田崎もスパイというよりは探偵としての役割を与えられた格好でした。でも、こちらが犯人を探し出そうとするのと同じく、向こうもモロゾフと接触しようとしていた人物の正体を探っているため、表立って犯人を嗅ぎまわるような動きはできない状況。

そこで田崎は車両に居合わせた子供たちを使役し、犯人の条件に当てはまる人物を代わりに探し出してもらった。暗殺を警戒していたモロゾフの背後に近付ける人物、そして子供たちの貴重な証言から、犯人の目星をつけることに成功したあとは、先回りで“共犯者”になりすまし、犯人とのコンタクトを試みる。

モロゾフ殺しの正体は、ロシア秘密諜報機関“スメルシュ”の一員。いわゆるプロの暗殺者である彼は、田崎の変装に勘付くとすぐさま攻撃に転じてきましたが、その攻撃を田崎は冷静にやり過ごし、逆に相手の首筋に睡眠薬入りの万年筆を突き刺す。

突如勃発したD機関VSスメルシュの日露スパイ対決は超熱かった! この一瞬のスピーディーな攻防に、思わず「カッコイイ~!」と感嘆の声を上げてしまいましたね。黒子役に徹して裏で暗躍するスパイもカッコイイけど、やっぱりミッション:インポッシブルばりにアクションで魅せてくれるスパイも痺れます!

なお、田崎が扮していた“共犯者”とは、モロゾフが一目惚れをして熱を上げていたハルビンの踊り子。モロゾフは彼女を連れてアメリカへの亡命を企てていましたが、彼女にその意志はなく、あっさりモロゾフをスメルシュに売り飛ばしていたのでした。まったく、偉い人ってのはみんな女で身を滅ぼすんだから(笑)

車両内殺人事件・手品・少年探偵団・謎の組織・麻酔針と、かなりコ○ン君の想起させるお話ではありましたが、今回のエピソードも良く出来ていて面白かったです。Cパートでは、日本陸軍内部でD機関を排除する動きが明確になってきて、今後のストーリーに含み。

田崎は子供たちと仲良くなる際、「次の奉天駅から終点の大連まで、“あじあ”に乗って移動するよりも早く手紙を届けるにはどうしたらいいか」という謎かけを出していました。答えは“伝書鳩を使う”。如何に世界屈指の高速鉄道であろうと、当時はまだ伝書鳩の方が情報伝達速度は上だったのですね。それはいいとして、懐から急に鳩を捕りだしたのは笑いましたよ。この小一時間、ずっとお前はジャケットの下に鳩を忍ばせていたのかと!(笑)

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