ジョーカー・ゲーム第3話「誤算」雑感

ナチス・ドイツ占領下にあるフランス。島野亮祐を名乗る波多野は、レジスタンスの動向を探る内偵としてこの地に送り込まれたが、拘束された老婆を助けた際にドイツ兵の頭部を強打され、不覚にも意識と記憶を失う。そんな彼を介抱してくれたのは、アラン・マリー・ジャンの3人。反ナチ運動で活動するフランス人レジスタンスたちだった。

この記憶喪失はてっきり潜入捜査のための演技かと思いきや、本当に波多野は一時的に記憶を失っていた状態。波多野本人もそれを「誤算」だと認めていましたが、D機関の凄みを感じさせるのは、こういったケースも想定済みで、例え記憶の混濁に陥っても任務は身体で覚え込ませて忘れないように訓練されていたこと。

波多野を匿ったことが知られたのか、レジスタンスのアジトにドイツ兵が押しかける。既に正門・裏門共に包囲されており袋のネズミ。抵抗しようにも、こちらにある武器は古びた拳銃一丁。絶体絶命といえる状況の中で、波多野は室内を密閉させた上で、食料品の小麦粉をふいごで辺り一面にまき散らした

そう、狙いは空気中の小麦粉に引火させて爆発を誘引する粉塵爆発! オタクはみんな大好き粉塵爆発! シュレディンガーの猫の次に大好きな粉塵爆発! もう悪者に追い込まれたときは、とりあえず粉塵爆発させりゃOKみたいな風潮ありますよね~(笑) 私もいつか粉塵爆発で形勢逆転させてみたい。

斯くして逃げ果せることができた波多野とレジスタンス。なんとか助かったと一息ついたところで思わぬ落とし穴。マリーがおもむろに拳銃を構え、今から波多野らをドイツ軍まで連行するという。家族を人質に取られた彼女は、ドイツと通じるコラボラシオン(協力者)となっていたのでした。

しかし、その可能性も既に予見できていた波多野は、拳銃を空砲にしておくことで逆に彼女を拘束した。ところが今度は、マリーを助けるためにジャンまでもが裏切り、波多野を殴って昏倒させマリーと共に行方を眩ませる。マリーは家族のために祖国を裏切り、ジャンは愛する女性のために祖国を裏切った。なんともやりきれぬ幕切れ。

今回の任務の目的は、フランス国内におけるドイツ協力者とレジスタンスの比率を探ることでした。国家の重要機密を奪い取るとかではなく、単なる市場調査みたいな任務だったのは、ちょっと拍子抜けだったかな…? 別にスパイじゃなくても派遣のバイトでもできそうで。

「次はもっと骨のある任務をお願いします」

本人も最後はキリッと格好良く締めていましたが、そんな簡単な任務で二度も殴られて意識を失っていたのはどうなんでしょう(笑) 「誤算」すらも想定しているところにスパイの奥深さを感じましたが、スパイの有能さを感じさせられるエピソードではなかったですねぇ。

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