ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース第7話「力(ストレングス)」雑感

南シナ海を漂流する承太郎たちを救助しに来た船は、まるでメアリー・セレスト号のような無人の幽霊船。花京院がハイエロファントグリーンを使って船内をくまなく散策するが、誰1人として乗員乗客の姿を確認することはできなかった。唯一存在していたのは、檻の中に佇む謎のオランウータンだけ…。

今回はホラームービーを思わせる切り口。クレーンが勝手に動いて人間を襲うオカルト現象や、女性がシャワーを浴びている最中に背後から脅威が忍び寄る展開は、まさにB級ホラーの王道だといえますね。

極めて高い知能を持つオランウータンが敵スタンド使いであったことは判明したものの、奴の操るスタンドの正体が依然掴めない。私は最初、スタンドはこのオランウータンの方で、アンという少女が実はスタンド使いではないかと勘繰っていましたけど、まさか船そのものがスタンドだったとはね。想定を超える大掛かりなトラップに、承太郎らが気付いたときには既に絡め取られたあと。

「この船、総てのものが俺のスタンドさ! てめぇらは完敗なんだよ!!」
「どうすることもできねぇだろう!! …そう言っている。このエテ公はそう言っている!!」

このキレッキレのナレーションが最高すぎる!(笑) 喋られないオランウータンのセリフをナレーターが代弁してあげるのはわかりますが、普通ここまで感情移入する必要はないでしょうに(笑)

船体に磔にされ、スタンドもろとも身動きが取れなくなった承太郎。そこで先週見せた指伸ばし攻撃(スターフィンガー)で制服のボタンをおはじきし、オランウータンの脳天をぶち抜いた(普通に指で脳天を貫くのはダメだったの?)。

窮地を脱した承太郎に敵わぬと悟ったオランウータンは、降参の意志を示して必死に許しを請う。

「恐怖した動物は、降伏の印として自分の腹を見せるそうだな。……許してくれと言うことか?」
「しかしてめぇは、既に動物としてのルールの領域をはみ出した」
「ダメだね」

くぅぅぅぅ!!! なんてカッコイイ!! この「ダメだね」というセリフそのものも最高にカッコイイんですが、私が憧憬を感じずにいられないのは、相手が戦う意志を放棄しているのに、それでも許しはしないという鬼のような冷酷さ!!

このシーンは個人的にものすごく感銘を受けたというか、承太郎という主人公の凄みを改めて感じました。もしこれが普通の主人公だったら、絶対見逃してあげていたと思うんですよ。許す=寛容=紳士的という風潮のせいで、基本的にバトルアニメの主人公というのは悪者にトドメを刺すことを嫌う。勝敗が決したら、なんだかんだで最後に甘さを見せてしまう。

確かにそれも1つの格好良さではあるんですが、最後まで日和ることなく厳しさを徹底できるところに、私はそれ以上の価値を感じますね。承太郎が不良キャラであるという事情を差し引いても、哀れに許しを請う動物相手に、情け容赦ない鉄槌を下したことは大いなる衝撃でした。承太郎は今の時代では異端すぎる主人公だからこそ、こんなにも魅力的に感じられるのかもしれません。

One Response so far.

  1. ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第7話 『力(ストレングス)』 キャストのフォーエバー(猿):山口勝平ってwww

    ウホウホしか言ってないじゃん!猿の心の声はナレーション:大川透がノリノリで?代弁してくれました。兼役とか新人で動物やるってのはあるけど、主役級の声優である山口勝平をこ…