ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース エジプト編第33話「「セト神」のアレッシー その2」雑感

ペロロロロロペペロロペローン。施錠した部屋へアレッシーが強引に侵入してくるシーンは、絶望に満ちた恐怖と、人を食った態度へのムカつきと、滑稽な言動に対する笑いがあり、どういう感情で見ればいいのか一瞬混乱がありましたよ(笑)

弱い者イジメが大好きな変態と自称するだけあって、幼児化したポルナレフを追い詰めるアレッシーは実に活き活きと楽しそう。圧倒的な優位からほころぶ下卑た笑顔に、滲み出る性格の悪さ。まさに一本気の通った正真正銘のクズ野郎です(褒め言葉)。

ジョジョは、こういうどうしようもないクズに限って、強力なスタンドを持っているのが厄介なところ。強制的に対象の年齢を低下させてしまう能力は、影が触れ合う時間の長さで胎児まで時間を引き戻してしまうことが可能。ほぼ防御不能な技でありながら、簡単に相手を無力化できてしまえるなんて恐るべき能力ですね。

同時にこのセト神の能力によって、若返った承太郎とジョセフの姿が見てみたいという期待感もありました。承太郎の方はその念願叶ったのですが、身なりが小さくなっただけで、従来の粗暴な性格は変わらなかったのが少々残念!? ホリィさんの談によると、グレる前の子供時代はお利口さんだったらしいので、そういう承太郎を見てみたかったなぁ(笑)

承太郎がそうならなかったのは、このセト神の若返りは肉体的な退化と精神的な退化にタイムラグがあるせいですかね。ポルナレフも背丈が縮んでしまったあと、頭脳が年相応になるまでには多少の猶予がありましたから。アレッシーの敗因は、小さくなった承太郎を焦ってすぐさま始末しようとしたところにあるかも。子供になっても、スタンドが使えなくても、依然として強い承太郎には驚きでしたが。

最期は怒濤のオラオラで華々しく散っていく、クズキャラの定められた末路。このお約束ともいえる定番の締めが、いつも最高にスカッとさせてくれます! でも、38歳独身は別にいいでしょうよ(笑)

無事元通りの姿に戻ったおねーさんが、子供のポルナレフの行方を探している最中、成人したポルナレフとばったり遭遇。ポルナレフは、親身になって優しくしてくれた彼女に仄かな恋心を芽生えさせていましたが、自分の正体を明かそうとはしなかった。

「一度も会ったことがないぜ。会うはずがない。俺たちは旅人なんだ」
「初めて来た場所だし、もう出発しなくてはならない。次の街へな…」

未練を残さず、颯爽と立ち去っていくポルナレフの後ろ姿がカッコイイのなんの! いつも不真面目で、コメディリリーフの役割に徹している彼ですが、シリアスに締める場面では一転して男前になるからズルイ(笑) 二枚目と三枚目を併せ持つ最高のキャラですね~。何も言わず無言でポルナレフの気持ちを汲んでいた承太郎も、またイケメンでした。

予想外の感動的なまとめ方に、思わず感極まった良エピソードでしたが、ジョセフの若返りが見られなかったことだけは心残り。杉田智和さんの声で溌剌と戦う若かりし頃のジョセフの姿を、なんとかしてもう一度見たかったな…。

ジョジョの奇妙な冒険スターダストクルセイダース エジプト編 Vol.1 (オリジナルサウンドトラック付)(イベントチケット優先販売申込券付)(初回生産限定版) [Blu-ray]

販売元:ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント( 2015-04-22 )

定価:¥ 10,260 ( 中古価格 ¥ 1,873 より )

Amazon価格:¥ 4,799

時間:94 分

2 枚組 ( Blu-ray )


ABOUT

なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
この記事のトラックバックURL
  1. ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース エジプト編 第33話 『「セト神」のアレッシー その2』 38歳独身とか書くの止めろよ!!

    アレッシー全然可哀想じゃないけど何か胸に来ます。 手首切れた、これ死ぬって!!完全にリストカット状態の上、風呂で溺れさせようとするアレッシー。抵抗しようにも子供の腕じゃ…

  1.  「承太郎は子供の時から『やるときはやる』ゥッ」「性格の人だったのか…」と強調されていますから、きっとあの状態でもホリィさんの回想に出てきたようなお利口な青少年で、しかし子供と言えども悪党を許さぬジョースターの血族! やるときはやるぜッ! ということかと。
     ちなみに余談ですが子供承太郎の声を当てたのは、シンデレラガールズの前川みく役の高森奈津美さんだそうです。

    • まさに「承太郎は自分を曲げないよ!」って感じの子供だったんですねー
      (モバマス原作ネタ)

      >どうしようもないクズに限って、強力なスタンドを持っているのが厄介
      スタンドという概念が登場して以降のジョジョ世界の摂理ともいうべき点ですね。
      悪い奴は自分の心の弱さ・醜さを省みない。ゆえに自制や自己否定がないから
      精神エネルギーの顕現であるスタンド能力も抑制されず、強く拡大するものというわけです。

      >杉田智和さんの声で溌剌と戦う若かりし頃のジョセフの姿を、なんとかしてもう一度見たかった
      今なお根強い人気を誇る格闘ゲーム版の第三部ではアレッシーが
      (上級者が使うとクソ強い)プレイアブルキャラとして登場し、能力によって
      相手を若返らせる事が出来ます。そして、ジョセフのみが浅生さんの期待するところである
      若ジョセフに変身する事ができるのですよ。
      ・・・問題はこのジョセフがかなり弱い上に声も杉田さんではない点ですが。

      しかし大塚芳忠さん演じるこのジョセフもしなやかな熱気に満ちており、
      2部アニメ開始前後の杉田ジョセフに批難が挙がった理由の多くに
      「杉田さんがどうこう以前に大塚さんのままでいいじゃん」というのがあるくらい。
      杉田さんもジョジョ全般に相当なリスペクトがあるのか、2部の名場面である
      「シィィィィザァァァァ」も、大塚さんの演技とはかなり違う表現を貫いたように思います。

    •  イノウエさん
      なるほど~。解釈としてはそちらの方が正解っぽいですね。承太郎は子供の頃から強い正義感を持っていて、いざとなれば悪に立ち向かえる子供だったと。ホリィさんの親の欲目で、お利口さんな部分しか見ていなかったみたいですが(笑)

      >子供承太郎の声を当てたのは、シンデレラガールズの前川みく役の高森奈津美さん
      え、ホント!? 全っ然気付かなかった…。語尾に「にゃ」をつけてくれないとわかんないよ!(笑) オラオラ上手だったなぁ。つまり、みくにゃんもマジギレしたら、あのオラオラが発動する!?

       ゲストさん
      使い手のクズさと、スタンドの強さにそんな因果関係が(笑) しかし、抑制されない精神エネルギーがスタンドの強さに顕現するというのは、実に納得のいく理由。あんまり強くないシルバーチャリオッツの使い手であるポルナレフは、人間的にいい奴だということですね! あれ、それだと承太郎は…。

      >ジョセフのみが浅生さんの期待するところである若ジョセフに変身する事ができる
      格闘ゲームって、ボロカスに叩かれていたPS3版の方ではなく、昔のCAPCOM版ってことですか。調べてみたら、全部のキャラに若返りパターンが用意されていて、その中でジョセフは第2部の青年ジョセフに戻るのね。やっぱり、アイディアとしてはみんな思いつくことですよね~。

      第3部の老人ジョセフも大好きなんですが、第2部時代の面影は結構なくなっているので、久々に第2部のジョセフが見たかった。承太郎と新旧主人公が並び立つのもビジュアル的に映えたでしょうし。

      >「杉田さんがどうこう以前に大塚さんのままでいいじゃん」というのがある
      一度声のイメージが定着してしまうと、それ以外の声優を受け入れるのはなかなか抵抗があるものですね。先入観ゼロだった私は、杉田さん以外のジョセフなんて考えられないぐらいベストな配役だと思っていましたが…。

      現行アニメ版とOVA版の比較として、小野大輔さんではない以前の承太郎の声をニコニコ動画でちらっと聞いたことはあるんですが、もう承太郎は小野大輔さん以外あり得ないと感じている私は、そのOVAの承太郎の声に激しく違和感がありました(笑) 恐らく、OVAから入った人は逆の印象を持っているのでしょうが…。でも、オラオラの演技は小野大輔さんの方が上手いと思う…!!

  2. スタンドは本体の性格や技能との関連があるんですよね。その度合いはキャラによりけりですが、セト神の能力は明確にアレッシーの精神を反映してますね(笑)。若ジョセフも見たかったですが、敵側からすればその事態を避けるために若い二人を狙ったのだと思います。

    そして次回はダービー・ザ・ギャンブラー。ここのところグンバツの脚・ジョセアヴの絡み・お風呂と、視聴者サービスが続いていましたが、サブタイがかっこよくなるこのあたりからは真剣勝負。といってもまだギャグ回も残ってますが(笑)

    • 承太郎とポルナレフが共に幼児化させられてしまい、どうにもならなくなったピンチに駆けつけるジョセフ。アレッシーによってジョセフまで若返りしてしまうが、全盛期の姿を取り戻し、かつての波紋疾走を駆使してアレッシーを一瞬で葬る。それを見ていた承太郎がジョセフを見直して「お爺ちゃん」呼びに戻る…みたいな展開を思い浮かべていました(笑)

      ポルナレフが今回も見せ場を持っていくのは予想外でしたが、これはこれで感動的な良いお話でした。

      >サブタイがかっこよくなるこのあたりからは真剣勝負
      次回はどうやらギャンブル勝負を挑むようなので、予告を見るだけでワクワクしていました! ギャンブルしないくせにギャンブル漫画好きな自分としては、大いに期待! ポーカーフェイスの承太郎と、駆け引き上手なジョセフはギャンブルも超強そう~。