ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース エジプト編第27話「「クヌム神」のオインゴと「トト神」のボインゴ」雑感

ンドゥール戦で負傷した花京院は、入院を余儀なくされるほどの重傷だった。確かに両目をざっくりいかれていたんで、普通に考えればリタイアやむなしの大怪我なんですが、次の話では当たり前のように復活しているのがギャグ漫画のお約束ってもんじゃないの!? 現にポルナレフだって、二度ほど足首の腱をごっそり持っていかれながら、何事もなくぴんぴんしているじゃないですか~!(笑)

そんなあくまで“シリアス風ギャグ漫画”だったジョジョが、今回は全面的にギャグに振り切っていたのは驚き。こういうのは露骨に笑いを狙いに来ると逆に白けてしまいそうな危惧もありましたが、普通にめっちゃ面白くて笑えました。承太郎の顔と声でギャグやられるのは破壊力ありすぎですよ~。

エジプト9栄神の一人、オインゴ・ボインゴ兄弟。弟のボインゴが持つトト神という漫画型のスタンドは、これから起こり得る出来事が予言として書き記される未来予知のスタンド。承太郎たちが毒殺される未来が浮かび上がれば、兄弟たちは先回りして店員になりすまし、飲み物に毒を投じるチャンスを伺う。

ジョセフ「いいか。ここは敵地エジプトだ。これまで以上にどこに敵が隠れていて、いつ襲ってくるかわからんぞ。今まで以上に毒にも用心した方がいい。これからはビン入りやカン入りだけを飲むようにするんじゃ」
ジョセフ「おい! 紅茶を取り消してコーラにするよ」
オインゴ「コォォォラァァァァ!!??」

このオーバーすぎるリアクションがウケる(笑) ここまでのやりとりを見て、「あ、今回ギャグ回だ」と察しましたね~。

コーラが冷えていないという理由で一度は別の店に移ろうかと考えた3人でしたが、向かいの店が火事で焼けているのを見て、諦めて同じカフェで紅茶を頼むことに。その火事になった原因は、ポルナレフが店決めの際にポイ捨てしたタバコの不始末のせい。正直、ポルナレフだけは毒入り紅茶を飲んでもいいと思いました(笑)

結局、この毒殺作戦は店で暴れたイギーによって未遂に終わってしまう。オインゴ・ボインゴ兄弟は、続いて本に浮かび上がった「爆弾で承太郎が爆死」という予言を信じ、再び着々と暗殺準備を進めますが、車に爆弾を仕掛けている最中をジョセフとポルナレフに目撃されて危機一髪。慌てたオインゴは、変身能力を持つ「クヌム神」のスタンドを使い、承太郎に偽装することでその場をやり過ごそうとした

ここから先は完全にシチュエーションコントの世界(笑) 絶対にバレてはいけないと必死に承太郎になりすますものの、全然承太郎になりきれずボロ出まくりのオインゴが可笑しくて可笑しくて

普段と様子が異なる承太郎に疑いの目を向けてくるポルナレフは、口の中で5本タバコをひっくり返せだの、そのままジュースを飲めだの、オレンジの一口食い競争をしようだの次々無茶振りをしかけてきますし、オインゴの受難にお腹を抱えて笑っていました。

ていうか、ポルナレフとジョセフはとっくに本物の承太郎ではないことを見抜いていた上で、わざと無茶振りをしているものだと思っていたんですが、彼らは最後まで本気で承太郎本人だと勘違いしていたとは! ということは、承太郎は普段からあんな風に弄られキャラなんでしょうか?(笑) いや~、全然想像がつかないんですけど!

「承太郎が爆死した未来は、承太郎に変装したオインゴのことだった」というわかりやすいオチもついてめでたしめでたし(笑) 緊張感満点だったンドゥール戦との振り幅がひどいエピソードとなりましたが、シリアスからギャグまで幅広く対応できるところに、ジョジョという作品の懐深さを感じましたね

ジョジョの奇妙な冒険スターダストクルセイダース エジプト編 Vol.1 (オリジナルサウンドトラック付)(イベントチケット優先販売申込券付)(初回生産限定版) [Blu-ray]

販売元:ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント( 2015-04-22 )

定価:¥ 10,260 ( 中古価格 ¥ 3,194 より )

Amazon価格:¥ 7,239

時間:94 分

2 枚組 ( Blu-ray )


ABOUT

なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
この記事のトラックバックURL
  1. まさかのキャラソンEDまで含めて、一話ずっと笑いっぱなしの回でした。

    >あくまで“シリアス風ギャグ漫画”だったジョジョ
    おかしいな、ジョジョって真っ当なシリアス漫画だと思ってたんですけど…(笑)

    >承太郎は普段からあんな風に弄られキャラなんでしょうか?
    いつも「敵スタンドに襲われている場面」だけが物語として描かれていますが、それ以外の道中はあんな雰囲気で楽しく旅をしているのかも知れませんね。
    承太郎が煙草5本を口に含みながらジュースを飲むシーンは想像できない…
    でも第一話で缶の底から炭酸一気飲みしていたりしたし、他にも2、3くらい一発芸を隠し持っている可能性もありそうですね(笑)

    • わざわざこれ専用に、特殊EDとキャラソンをねじ込んできたのはびっくりしました。確かに今回のエピソードに、いつもの情緒的なEDじゃ全然似合わないですけど! オインゴが無駄に美声だったのが腹立つ(笑)

      >他にも2、3くらい一発芸を隠し持っている可能性
      なんだかんだでジョセフの血をしっかり引いているわけですから、そういった一面があっても不思議ではないですね~。オインゴが変装した承太郎に気を取られがちでしたが、その前の紅茶を吹き出す本物の承太郎のリアクション&顔芸も面白かった。超クールだけど、実は熱くて結構ノリもいい承太郎は愛すべき主人公。

  2. 改めて見ると、すでにイギーの顔が見違えてますね・・・
    まぁこれからもっともっと人間に近づいていくんですけど。お前がクヌム神か。

    「シャツがダサい」「ウンコがもれそう」とか、クールな承太郎のキャラクターが
    新手のスタンド使いによって遺憾なく再起不能にされていた回でしたが、なんのことはない
    持ち前のクールさを一番気にしていないのは本人ばかりなりと。

    ボケとツッコミといった、役割的な様式を利用しない笑いは
    なるほどアメリカのシチュエーションコメディ然としていて
    リアルタイムで読んでいた時にも大笑いしましたが、DIOの核心に迫るどころか
    ジョースター一行が敵の存在に気付く前に敗北していたという点では、
    TVアニメ化に際して最も要らない、収録に危惧されるエピソードの一つでもありました。
    蓋を開けてみればやりすぎなくらい充実に完全網羅してきてるんでファンとしては文句なし!

    • 承太郎の端整な顔立ちに、あの陽気なシャツの組み合わせ。このまったく似合っていないヴィジュアルだけで笑えてきます~。顔は瓜二つでもスタイルが全然違っていたりしますし、全身から醸し出される偽者臭がすごい(笑)

      コメディとしてこれだけ上質なものに仕上がっていたのは、二枚目役のみならず、三枚目役もこなせる小野大輔さんの能力の高さのおかげでもありますよ。OVA版との比較で、小野大輔さんの承太郎に違和感がある人もちらほらいたみたいですが、「オラオラオラオラ!」の発音といい、私はこれ以上ない適役だったんじゃないかと思います。「オラオラオラオラ!」って結構難しいよね。

      >TVアニメ化に際して最も要らない、収録に危惧されるエピソードの一つ
      めちゃくちゃ笑えて面白い回でしたが、もし尺の都合上でエピソードを端折らなくてはならなかったとき、ここは削られていた可能性大だったかも。そう考えると、4クールで作ってくれたことに感謝しなくてはなりません。4クールはちょっとだれるかなとも心配したものの、今のところその心配は杞憂っぽい。

  3. ギャグ調の話で非常に笑えるエピソードですが、得てしてバトル漫画のギャグ調の敵って恐ろしいやつばかりなんですよね。能力が恐ろしすぎるゆえに使い手をお馬鹿にしたり、シチュエーションギャグにもちこんでおマヌケなエピソードにすることでようやく倒せる目が出てくる、という。

    オインゴボインゴとのバトルも弟が言うように変装を解いて正体を表していれば、確かにその場はボコボコにされて半殺しにされていたでしょうが、オレンジの正体には気づかず承太郎はオレンジ爆弾の皮をむいて爆死していた、という紙一重の結末。ああ、オインゴがリアクション芸に走らず冷静に任務を遂行していれば大金星だったのに(笑)

    • 言われてみれば、イエローテンパランスのときもその法則に当てはまっていたな~。ほとんど無敵に違いスタンドを持ちながら、使い手がアホで助かったという(笑) 逆に大して強力ではないスタンドの持ち主は、頭脳を駆使して戦うだけに利口な奴が多い。

      >オインゴがリアクション芸に走らず冷静に任務を遂行していれば大金星だった
      本人も早い段階で、「このままだと自分が承太郎の代わりに爆死してしまう!」と気付いていたんですから、さっさと変身を解いてしまえば良かったんですよね~。そういう考えが回らなかったからこそ、トト神の予言はあのような未来を提示していたのかもしれませんが。

      そもそも、漫画に内容が浮かび上がった時点で未来が確定しているなら、オインゴは自分から爆弾を仕掛ける必要もなく、ただ黙って成り行きを見守っていれば良かったのでは…。