ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない第31話「7月15日(木) その1」雑感

いつものジョジョとはやや趣向が異なり、現在の日付と時間が逐次表示されて、様々な視点から多面的な展開が繰り広げられていました。まるで24 -TWENTY FOUR-を彷彿とさせるような演出。この物語はリアルタイムで進行する…?

確認できた敵と思しき存在は、送電鉄塔に棲み着く男、康一の行く手を遮った男、仗助の母親を付け狙う男、露伴の家を尋ねてきた男の4人。そのうち康一と仗助の母親の前に現れた男は見た目同一人物っぽかったので、もしかすると全部で3人かもしれませんが。

るろうに剣心でも、雪代縁の同士たち(戌亥番神、乙和瓢湖、外印ら)が同時襲撃してくる熱い展開がありましたっけ。律儀に1人ずつ順番に襲いかかってくるのではなく、徒党を組んで同時攻撃を仕掛けてくると、それだけで「ピンチ!」という焦りが出てくるから好き。仗助&億泰、康一、露伴がそれぞれ襲来する敵を各個迎撃するシチュエーションは燃えますね~。って、承太郎には誰も刺客は向かわないの?

まぁ、ジョジョの場合は、意図して仗助の仲間たちを同時襲撃するつもりではなくて、吉良のオヤジが適当にスタンド使いを量産しまくったせいで、たまたま敵とのコンタクトが重なっただけという感じもしますけどね。敵同士、お互い面識はなさそうですし。

31話では送電鉄塔の男(鋼田一豊大)×仗助&億泰がメイン。送電鉄塔で生活している怪しすぎる男に近づき鉄塔内に足を踏み入れると、そのまま中に閉じ込められてしまう。代わりに中にいた男は外へ逃げだした。鉄塔内は常に誰か1人が閉じ込められるようになっており、もし自分が外に脱出したいなら、別の誰かを代わりに招き入れる必要があるというわけ。なんか昔話にでもありそうな設定です。

鉄塔の中で暮らしているとか、鉄塔そのものがスタンドとか、鉄塔の中に1人だけが閉じ込められるとか、いつもながら作者の発想はすごいなと感心させられます。よくこんなの思いつくなと。仗助が強引に鉄塔から抜け出そうとしたとき、身体半分が鋼鉄に変わってしまうところの作画とか、並々ならぬ天才性を感じますよ。でも、その発想のすごさと実際の面白さが、今回あんまり比例していなかったのが残念というか…。

個人的な見解ですが、この戦いは「閉じ込められた鉄塔からどうやって脱出するか?」に焦点を絞った方が面白かったと思います。他に間抜けを捕まえて代わりに犠牲になってもらうとか、億泰が仗助を信頼して代わりに中に入るとか、なんとか自力で脱出する方法を見つけるとか、まず鉄塔からの脱出のプロセスに集中して、それが成功したあとに、じっくり鋼田一を始末する方法を考えたら良かったんじゃないかなーと。

鋼田一も鉄塔から脱出することが目的ならさっさと逃げりゃいいのに、いつまでも無駄口叩いてのろのろ。戦うのか逃げるのか、この辺「一体どうしたいの?」というもどかしさがあったのは事実ですね。

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なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
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