ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない第13話「やばいものを拾ったっス!」雑感

仗助が自分の家までジョセフを案内する道すがら、スタンドの力によって姿形がまったく見えない謎の赤ん坊と遭遇。これは放っておけないと、2人は透明な赤ちゃんの世話を始めて…。もしやこれはスーパーサイリウムコーデを手に入れるチャンス!? さぁ、神アイドルのステージへ! 神アイドルに相応しいコーデを貴方に! クローゼットの扉が、開く…!

と、プリパラを見ていない人にはさっぱり通じないネタはともかく、トレンド先取りに定評のあるジョジョが、赤ちゃん育成要素まで取り入れていたとは驚愕でございます。プリパラのジュルル、まほプリのはーちゃんと、2016年の女児アニメ界は絶賛ベビーブーム到来中。まさかその中にジョジョが割って入ってこようとはっ! ジョジョは女児ョアニメだった!?

見知らぬ赤ちゃんの世話を通して、互いに気まずさのあった仗助とジョセフの距離感が少しずつ縮まってきたのは嬉しい。子はかすがいとよく言ったもの。服を着せて、玩具を与えてあやして、赤ん坊の世話に夢中になるうちに、ぼけぼけだったジョセフも、段々昔の溌剌とした自分を取り戻せてきましたしね~。

ただ、この赤ちゃんは自らが透明なだけでなく、自分に触れるもの、更にその身近にあるものまで片っ端から透明化させてしまう力を持っているから大変。ベビーカーに乗せるとベビーカーそのものも透明になってしまい、ジョセフの不可抗力でベビーカーが坂道から転げ落ちてしまうと、乗っていた赤ちゃんは行方知れずに…。

ジョセフは通行人のタバコのポイ捨てから身を挺して赤ちゃんを守っただけなんですが、そういった事情を知らない仗助は、「こいつがよたよたしてたからこうなったんだぜ…! この老いぼれジジイ!」と容赦なく心の中でそしる。年老いた自分の父親に批難を浴びせる仗助の行動はとても悲しかったですが、彼には16年間ずっと母子共々放置されてきた拭いきれない不信感があるのも事実。どちらの立場の気持ちにも理解が示せるだけに辛いです。やっぱりこの2人の親子はわかり合えないものなのか…。

坂道を転がり落ちていった赤ちゃんは、勢い余って池に飛び込んでしまい、事態は最悪。水中に沈む透明の赤子を手当たり次第に探すなんて、土台無理な話。絶望しかける仗助の傍らで、ジョセフは突然自らの手をナイフで切り始めた。

勢いよく吹き出す出血に、あたりの水面が赤く染まる。血の色が広がりを見せる中、ぽっかりと空いた無色の空間。これにより居場所が判明し、すくい上げられた赤子は無事一命を取り留めた。ジョセフの咄嗟の機転と決死の覚悟によって

仗助「こんなこと、普通は思いつきもしねぇっすよ。見たこともねぇ、他人の子供のためにここまで…」
ジョセフ「格好付けたかったんじゃよ、お前の前で」

大好きなジョセフが老いぼれて、実の息子から疎まれる姿を見せられるのは辛かったですが、最後にこうして往年の格好良さを見せてくれたことに感動。何より、このジョセフのセリフが私の涙腺を直撃しましたよ! 赤ちゃんを助けたいという思いより、息子の前でカッコイイところを見せたかったという父親の思いで突き動かされていたのが、人間味あっていいじゃないですか~。仗助を大事に思う愛情も伝わってきました。

和解を果たした2人は、親子の絆を取り戻すことができてめでたしめでたし。かと思ったら、ジョセフが仗助の貯金で大量のベビー用品を買い込んでいた事実が発覚して激怒する……というオチは秀逸でした(笑)

ジョセフの買い物シーンは話の流れ的にそんな重要な場面でなかったと思いますが、やたらと詳しく丁寧に、豊富な種類のベビー用品を長尺で説明していたのが逆に面白かったです。紙おむつを買いに来たジョセフが、自分用だと店員に勘違いされていたのも笑えましたし。

4 Responses so far.

  1. 白柴 より:

    本当、最後のジョセフの行動と言葉が素晴らしかったです。どんなに老いぼれてもジョセフはやっぱりジョセフだった。
    この話は多分子供の頃より大人になってから見るとグッとくるんじゃないかなあと思います。ジョジョって割とそういう話多いですよね。
    ベビー用品の行も、少年ジャンプの読者にそんな知識を与えてどうしようと言うんだ荒木先生は(笑)ここは原作からある程度カットされるのかと思ったら殆どそのままだったのでそういう意味でも笑いました。

    • 大人になってから見ているせいか、相当グッとくる話でしたよ。ジョセフに思い入れが強いという理由もありますが、息子の前で格好つけたくなる父親の思いには思わず涙が…。親子愛には昔からホント弱いです。

      今回はストーリーとストーリーの間のインタールードにすぎない回だと思いますので、ここに満点付けるのはどうかと迷いましたが、素直に感動させられたんでケチケチしてもしょうがないなと(笑) 文句なく素晴らしいエピソードでした。

  2. ゲスト より:

    今よりさらに自分が年老いて、子や孫に不甲斐ない姿を晒す場面が増えたら
    ジョセフの気持ちにさらに共感できるようになるのかもしれないなと思いました

    これから自分が人生経験を積むにつれて、新しい受け取り方が何度でもできそうな
    深い内容の詰まった素晴らしいエピソードですよね

    • 親(大人)としてのプライド、男としてのプライド、そんな小さな矜恃のために、子供や妻(恋人)の前で格好つけたくなる格好悪さが好きです(笑) 他人のために自分を演じることは、とても強い愛情だと思いますしね。