ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない第12話「レッド・ホット・チリ・ペッパー その2」雑感

承太郎と億泰、仗助と康一で2つのグループを作って別行動。承太郎&億泰組はジョセフを乗せた船が着岸する前にボートで船に向かい、仗助&康一組は陸上に残り、レッド・ホット・チリ・ペッパーを操作するスタンド使いを牽制。万全の布陣でジョセフを警護する。

承太郎の対策はずばりだったようで、地上からラジコンヘリでスタンドを飛ばしてジョセフを殺害しようと考えていたレッド・ホット・チリ・ペッパーのスタンド使いは、計画が封じられた格好。こうなったらやむを得ないと、まずは仗助と康一の2人を片付けるため、彼らの前に姿を現した。本人を特定する能力を持つジョセフを殺そうと躍起になっていたのに、その本人が自ら姿を見せてしまっては本末転倒な気がしないでもないですが…(姿見せる必要あった?)。

「名前は音石明! 19歳! まっ、このギターは気にしないでくれ!」
「将来の夢は、ジミヘンとかジェフ・ベックとかいったよ、ウルトラスーパーギタリストになって激しく熱く生きることなんだよぉ!」

謎に包まれていたレッド・ホット・チリ・ペッパーのスタンド使いはどんな人物か気になっていましたが、概ね想像通りのキャラでした(笑) ギタリストというのはちょっと意外だったかな。なかなかの腕前の持ち主で、真面目にギターやっていればウルトラスーパーギタリストになれたかもしれないのに、どうして人を殺してまで弓矢を盗んだのか不思議。彼の動機が今のところちょっと見えません。

仗助を小指一本で倒すと宣言しながら、速攻で小指を殴られて骨折してしまった音石。舐めていたことを反省すると、今度は地下電線のある地中にレッド・ホット・チリ・ペッパーズを潜らせ、排水溝の隙間から仗助を攻撃してくる。ひょこっと飛び出てまたすぐに引っ込む徹底したヒットアンドアウェイ戦法は、完全にモグラ叩きの要領

康一がレッド・ホット・チリ・ペッパーが出てきた居場所を仗助に教えても、そのときにはもう地下に引っ込んでいるので厄介。出てくる場所が先読みできなきゃとてもじゃないけど奴は捕らえきれない。そう考える仗助は既に手を打っており、地面のコンクリートを原料のコールタールにまで戻して、辺り一面に撒き散らしていた

地表をコールタールの油膜で覆うことで、レッド・ホット・チリ・ペッパーが姿を表す箇所から気泡が膨らむ。それを目印とすることで出現場所を読み切り、レッド・ホット・チリ・ペッパーを撃破。このアイディアは素晴らしいの一言! 咄嗟にこんなこと思いつくなんて頭良すぎでしょ~! コールタールで油膜を張るなんて発想、ヤンキー高校生の発想じゃありません(笑)

クレイジー・ダイヤモンドは最初“治療する”スタンドという認識でいましたが、どうやら“状態を戻す”スタンドという認識の方が近そう。壊れたタイヤを復元してレッド・ホット・チリ・ペッパーを中に閉じ込めたり、治療だけではない使い方も目立つようになってきました。

敗れた音石明もこのまま簡単には終わらない。一瞬目を離した隙に逃げ出した彼は、海を泳いで先に船に乗り込み、スピードワゴン財団の人間を装ってジョセフに近付く。正体がバレそうになると、咄嗟に別のスピードワゴン財団職員を犯人に仕立て上げようとした。2人のスピードワゴン財団職員が、お互いに「こいつが偽者だ!」と言い合う漫画的状況に。

どちらが怪しいかは誰が見ても一目瞭然なんですが、億泰にはこの簡単な二者択一が見破れない(笑) 頭を使うことが苦手な上に、ずっと兄に従ってばかりだったから自分で決断をすることも苦手。また後手を踏んでしまうのかと思ったら、犯人を特定しないまま、どっちもぶん殴るつもりの山勘に打って出て解決。億泰にしては、ベターな解決方法に辿り着けたといえるでしょうか(笑)

紆余曲折ありながら、無事にジョセフを保護。仗助とジョセフにとっては初めてとなる親子の対面。自分の父親だと実感が持てない仗助はジョセフと顔を合わせることに気まずさがあり、「今までいっぺんも会ったことねぇ人間なんだよ。親子の情なんてそんなもんないぜ…」なんてことも漏らしていましたが、いざジョセフと顔を合わせると自ら手を差し伸べ、杖を失ったジョセフの身体を支えてあげるいたわりを見せたのが泣ける。このツンデレはずるいわ~!!

億泰「おお! いいアイディアが閃いたぜ! この杖クレイジー・ダイヤモンドで直せば…」
康一「バ、バカ! なんてこと言ってるの! もう~バカだな、億泰君!」
億泰「ぬぁ? なんでぇ?」
康一「今回だけはね。直さないからいいんじゃあないか…!」

敢えて杖を直すことなく、父親の手を引いてスキンシップを図った仗助の優しさ。すぐにその気持ちを酌み取ってあげられる康一の察しの良さ。まったく空気が読めていない億泰のおバカさ。3人のらしさが見えた感動的なシーンでした。ジョジョ2部・3部・4部の主人公揃い踏みも感慨深いね。

ABOUT

なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
この記事のトラックバックURL
  1. 今回はレッチリの作画や演奏シーンなどに気合入ってて、前回サボった分をここにまわしたのかなって感じる良回だったと思います

    音石の動機はスタンドって特殊な能力で好き勝手したいとかだと思いますね
    自分の生活圏に何人も能力者がいて、それを無条件に増やしまくる京兆とかは音石的には目障りな存在だったのでしょう。いずれ自分を脅かす能力者が現れるかもしれませんしね
    音石自体はその能力をもっぱら盗み等に使ってたらしく、愛用のギターは相当な一品だと原作で解説されてました

    • 何という自分勝手な動機! 実は病気のお父さんがいて……って感じではなかったのね(笑) 私利私欲を満たすだけのために弓矢を強奪するなんて、完全に小悪党じゃないですか~。

      でも、そんな音石明は初見でお気に入りになりました。今回に限らず、是非再登場を願いたいです。むしろ仲間になってレギュラーキャラになってくれてもいいぐらい! キャラ的に面白味がありますし、スタンドも味方向きの能力というか。あと、ギターを使ったテクニックがあるので、エコーズとのコラボなんかもあったら面白そう。京兆を殺してしまっているので、億泰と和解するのは難しそうですが…。

  2. 浅生さんのサムネ、毎回楽しんでます
    一枚絵は、その話を象徴するようなカットを特に意識して選ばれてるのかな
    うまいもんですね

    あのジョセフがああも老いてしまうと切なさを感じてしまいます
    キャラの若い頃を思い出して胸が締め付けられるなんて、不思議な気持ちです

    • サムネイル選びは密かにこだわっていた部分なので注目してもらえて嬉しいです(笑) ジョジョの場合は、エピソードタイトルを象徴するような1枚を選んでいますね。作品ごとにカットを選ぶ基準があり、ジョーカーゲームだとスパイらしく顔が隠れた絵を選んだりしています。

      >あのジョセフがああも老いてしまうと切なさを感じてしまいます
      飄々としたお調子者で、頭の回転も速かった2部ジョセフの面影は完全に消えてしまいましたね…。寂しさはありますけど、老いて穏やかになったジョセフにも愛着が沸いてきます。何にせよ、ジョセフがまた登場してくれたことが嬉しい。