ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない第11話「レッド・ホット・チリ・ペッパー その1」雑感

強敵レッド・ホット・チリ・ペッパーと対抗するのに有効な能力を持つ男が、今杜王町へと向かっている。その男の名は、ジョセフ・ジョースター。既に齢79を数える老齢ながらハーミット・パープルのスタンド能力は健在らしく、未だ姿を見せようとしないレッド・ホット・チリ・ペッパーのスタンド使いの居場所を炙り出す切り札となり得る。

そのためにも、レッド・ホット・チリ・ペッパーにジョセフの存在を知られるわけには絶対にいかない。電気を経由してどこへでも自由に移動できる奴の能力を警戒して、周囲に電気のない野原で作戦会議を開く念の入れようでしたが、レッド・ホット・チリ・ペッパーは億泰が乗ってきたバイクのバッテリー内に隠れ潜んでおり、あっさりと作戦が露見してしまった。

情報を得たレッド・ホット・チリ・ペッパーは、先手を打ってジョセフを始末すべく、バイクを走らせ逃走。が、億泰はザ・ハンドで自分のバイクを破壊して阻止。相当なお値段がするであろう愛車を躊躇なくぶっ壊してしまうところに、億泰のレッド・ホット・チリ・ペッパーに対する怒りのほどが伝わってきますね!

こうして始まった億泰VSレッド・ホット・チリ・ペッパーの因縁の対決。右手で捕まえたら最期、一撃必殺の破壊力を持つザ・ハンドでも、レッド・ホット・チリ・ペッパー相手ではスピードのミスマッチ。電光石火の素早い動きを捕らえきれず、苦戦を強いられていましたが、電力供給のないレッド・ホット・チリ・ペッパーは時間の経過と共に体力が消耗していき、動きが止まったところを追い込んだ億泰に軍配が上がる。

承太郎は、情報を引き出す必要があるからまだトドメは刺すなと言う。一方でレッド・ホット・チリ・ペッパーは、今トドメを刺しておかないと油断している承太郎の首をかっ切るかもしれないと言う。レッド・ホット・チリ・ペッパーの発言は真実なのか? そもそも黙っていればいい自分の作戦を敢えて明かしてきた真意は何なのか? 何か裏があるのか、それともないのか。考え込むがあまり、混乱に陥る億泰。彼はじゃんけんでグーを出すと宣言されると、パニックになるタイプっぽい(笑)

堂々巡りの思考の末に辿り着いた結論は、“ごちゃごちゃ考えるのをやめてぶっ殺す”。しかし、それこそがレッド・ホット・チリ・ペッパーの狙い。ザ・ハンドのトドメとなる一撃はレッド・ホット・チリ・ペッパー本体と一緒に地面をもえぐり取り、地中に埋められていた電気ケーブルまで掘り起こしてしまった。予め地中に電気ケーブルが埋められていることの調べをつけていたレッド・ホット・チリ・ペッパーは、挑発して億泰に攻撃するよう誘導したのでした。

大量の電力を浴びることで、体力を回復させた上に更なるスピードとパワーを得たレッド・ホット・チリ・ペッパー。反撃に出ると、一瞬にして億泰の右手を切断。うずくまる億泰を、そのまま電気ケーブルの中まで引きずり込んでしまう。

億泰が連れ去られ泣き叫ぶ康一と裏腹に、億泰の安否をまるで気に留めることもなく、敵スタンドの能力分析を始める仗助と承太郎。2人が億泰の身を案じていなかったのは、切断された右手をクレイジー・ダイヤモンドで復元させれば、本体を取り戻せることがわかっていたから。それにしたって、まったく心配する素振りを見せない仗助と承太郎は非情すぎますが(笑) もはや「死んでもドラゴンボールで生き返るからいいだろう」的な感覚ですね~。

気落ちする億泰に言葉1つ掛けることなく、さっさと次の戦いに向けて頭を切り換えていた2人に向かって、「ちょっとお2人さん!? クールすぎやしない!?」という康一のツッコミが面白い。そんな如何なる状況でも泰然と落ち着いているのが承太郎の魅力であるのは間違いないですけど、今回に関してはちょ~っと愚鈍さに感じられる部分もあったと思います。

レッド・ホット・チリ・ペッパーにジョセフの情報を盗み聞きされたとき、「しまった! バッテリーの中に潜んで尾行していたのか」「こいつはまずいな。このまま逃げられたら、ジジイのところに先に行かれてしまう」と言いながらぼけーっと立ち尽くすだけだったり…。「しまった」と思うなら、時間を止めてすぐにでもレッド・ホット・チリ・ペッパーを捕らえなきゃダメだったんじゃないの? あまりに余裕綽々だったので、最初は盗み聞きされていることに気付いていて、わざと偽の情報を流したのだと思っていたぐらい。本当に情報を盗み聞きされたのなら、この対応の遅さは致命的

それから、億泰がレッド・ホット・チリ・ペッパーを追い詰めたとき、「俺たちがそこまで行くまで待て」と言いつつ、のんびり歩いて近寄っていた点。いやいや、急いで駆けつけましょうよ。途中億泰の異変に気付いても、まだ暢気にのろのろ。億泰の心理描写を入れるために時間稼ぎが必要だったのはわかりますけど、こんな風にだらだらした行動のせいで敵に出し抜かれてしまったのはイメージ悪かったなぁ。

8 Responses so far.

  1. 白柴 より:

    ひどかったですね。
    原作でもちょっと引っ掛かる部分を、アニメの演出力で更に驚きの不自然さに!
    何かあるたびに立ち止まって雑談を始めるし、「まだ捕まえたとは言えない」とか言いながらポケットに手を突っ込んで悠々と歩いてくるし。
    戦闘シーンも何だか迫力がなかったし(億泰がレッチリに足踏みマッサージしてるようにしか見えなかったり笑)全体的に原作の改悪になってしまっていたのは残念でした。
    私はだいたいいつもファン補正で内心で浅生さんより高い点数をつけているのですが(笑)今回は6点なんてとんでもない、私はせいぜい3点でしたね。
    今までジョジョアニメシリーズを見てきて一番ガッカリした回になってしまったので、来週は持ち直してくれることを祈るばかりです。

    • 作画を含めて、今回の話はちょっと普段よりも力が入りきっていなかった感じ。レッド・ホット・チリ・ペッパーは、1クール目の中ボス?的な存在だと思いますから、ここはもっと気合入れてほしかったですね。トニオ回で全力出し過ぎちゃったかな(笑)

      >今回は6点なんてとんでもない、私はせいぜい3点でした
      3点ですか! 点数は私も迷ったんですけど、地下ケーブルから電力補給という発想は「おお!」と感心させられるものでしたので、ちょっと甘めに。

      あと、やっぱりザ・ハンドがカッコイイなと。右手で次元を削るだけというごり押し感が私の心の琴線に触れます。相手に全部かわされようが、ひたすら右手で攻撃するのみ。でも、まったく考えなしで腕を振り回しているのではなく、その一芸を派生させた技で戦いを工夫することもできている。バカの一つ覚えを、極限まで昇華させていくのが私としてはたまらないです(斎藤一の牙突とか)。

  2. ゲスト より:

    マンガなら多少長いセリフでも演出や勢いで一瞬のことのように感じさせることもできますが、アニメは実際に人間がしゃべらないといけないので、なんだかゆったりした感じになってしまいましたね。

    原作マンガではここまで間抜けな感じではなかったんですよ。アニメの悪いところが出たと言えますね。それにしても、もうちょっと承太郎が急いでいる感じを出してもよかったのかなと思います。

    • 今回の問題はアニメの演出的なの問題だったといえるでしょうか。承太郎らが億泰の元に駆けつける遅さは、確かに漫画で読むとそれほど違和感にならなかったのかもと思いながら見ていました。

      例えば野球漫画だと、ピッチャーが投げてからバッターが打つまでいろいろセリフがあったりして、それは漫画で読むと大したことないんですが、アニメで時間をリアルに体感してしまうとすごい違和感になりますからね…。心理描写を挟むことで時間が間延びしてしまう部分は、せめてテンポアップさせて急いでいる感を出して欲しかったです。

  3. ゲスト より:

    しばらくバイクで逃げてた訳ですから、走っててなお到着するまで時間がかかったことにしても特段違和感ないと思うんですけどね

    • とりあえず、走っているフリだけでもしていたらだいぶ印象違っていたと思いますよ。走っている割りにはなかなか辿り着けなくてもいいんで! 3人揃ってだらだら歩いていたのが印象良くない。

  4. ゲスト より:

    せめて走れよ!と思いながら見てました。(笑)
    映像だと違和感が半端ないですね。

    • 電気のバリアがあって近寄れないとか、何か理由をつけて時間稼ぎしてくれたらよかったですね(笑) 100mぐらいの距離をすごい時間掛けてゆっくり移動するから…。