ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない第7話「間田敏和 (サーフィス)」雑感

同じ学校に通う間田敏和(はざまだとしかず)はスタンド使いではないかという疑惑。好きなアイドルやアニメを批判されてカッとなったとき、謎の力でそいつの目玉をえぐり取ったという。今回7話の感想は若干批判がちになっていますけど、どうかカッとなって私の目玉をえぐり取るのだけは勘弁してくださいね(笑)

間田の素性を詳しく調べるためにロッカーを探っていると、出てきたのは木製のデッサン人形。「なんでこんなものが」と何気なく手で触れてみれば、みるみるうちに人形は仗助の姿へと変化した。これこそが間田のスタンド「サーフィス」。人形を依り代(媒体)に実体化させたスタンド。

サーフィスは対象の見た目や声を完全にコピーできるのと同時に、本体の動きを人形にリンクさせることもできる、言わば逆操り人形。コピーされた仗助は事実上傀儡と化したに等しく、本来ならこの時点で“積んだ”と言えるほどヤバイ状況に置かれてしまいました。

ただ、使い手である間田が、このサーフィスの特性を充分に活かしきれていない感じ。せっかく仗助をコピーすることに成功したというのに、やったことは電話口で承太郎の呼び出したことぐらいで、仗助に化けたメリットが全然出せていませんでしたので。

承太郎を呼び出しておきながら、その動きを察知した仗助らにあっさり先回りされてしまったのもなんだか間抜け。諦めない間田は再び仗助を操り、背後から承太郎に襲いかからせようとしましたが、それもすんでのところで邪魔が入り、結局何もできないまま終わってしまいました。

ここのシーンは承太郎もちょっと格好悪かった。仗助を仲間と信頼しているがゆえの油断だったかもしれませんが、自分のボールペンを盗られて首筋に突き刺されそうになった迂闊さは“らしくない”というか…。仗助が予め手を打った結果とはいえ、もしタイミング良くチンピラたちが間田に絡んで邪魔しなければ、そのまま承太郎は死んでいたのかと思うと、釈然としない気持ちがありますよ。

スタンドが仗助に化けた展開なら、てっきり承太郎の前に2人の仗助が現れ、「どっちを本物だと信じるか」みたいな流れになると思ったんですけどね~。そのとき承太郎に真実を伝える役目として、康一の腕の見せ所だったんじゃないのかと。「お前がいるじゃねぇかよ、康一!」という意味深なセリフもあったのに、まさか踏切の音を偽装するだけだったとは。

仗助、承太郎、康一、それぞれにこれといった見せ場がなくて残念。間田も、小者らしい愛らしさがあった前回の小林玉美と違い、フツーに魅力を感じにくいキャラでしたし…。第四部ジョジョにおいて初めてどうでもいいと言えるエピソードだったかも。第四部は単発エピソードが豊富っぽいので、こういった当たり外れは今後もありそうですね。

ストーリーにあんまり関係ないところでボコボコにされ、人知れず病院送りになっていた小林はちょっぴり不憫(笑)

20 Responses so far.

  1. ゲスト より:

    信じられないと思いますが、原作初登場の間田センパイは仗助の首元あたりまである
    なかなかの高身長キャラでした。
    じつは玉美も康一くんより頭みっつくらいデカかったのですが、なんだかいつの間にか
    チビキャラになっている始末。
    でもそれはそれで4部の小ネタのひとつになっていたとは思うので、アニメ化にあたり
    映像の整合性を優先するためにスポイルされてしまったのはちょっと悲しい。

    >第四部ジョジョにおいて初めてどうでもいいと言えるエピソードだったかも
    3部のボインゴなどがそうでしたが、
    「能力がある事は必ずしも絶対的な優位・幸福ではない」
    という真理を感じるエピソードのひとつです。
    能力を思うままに活用できず、しかし能力の優越感に引きずられて許されざる無法に手を染めてしまう。
    その果てにしっぺ返しを受けたり、悪として成敗されたりもする。
    あくまで深読みであり、エピソードとしてはまぁ要らないっちゃあ要らないんですけどね。

    >人知れず病院送りになっていた小林はちょっぴり不憫(笑)
    原作だともうちょっとサッパリとコミカルなオチ扱いだったのですが、画像で抜粋すると
    もう殺害されてしまったかのような殺伐感がなんとも・・・
    血だまりの上で仰向けになる姿なんてまんま刑事ドラマの小悪党の惨めな末路ですね。

    • 間田や玉美が高身長だったというのは想像がつかない…! いつの間にか小さくなっちゃったっていうのは、人間性の小ささに引っ張られて背も縮んでしまったということ? 康一といい、小林といい、今回の間田といい、第四部はやけにちっちゃい奴が多いですけど、丁度作者がそういうキャラにはまっていた時期だったんですかね~。もう柱の男たちみたいなのは出てこないのか…(笑)

      >能力がある事は必ずしも絶対的な優位・幸福ではない
      スタンドの強さだけで勝敗が決まるようなバトルは論外ですので、勿論そういう精神は絶対必要だと思います。ただ、相手の強力なスタンドの弱点を突いて逆転するというよりは、相手の自滅に助けられている感が続いているので、そうなると勝利の爽快感も乏しい。相手が無能であるがゆえに助かったというよりは、こちらの機転が相手の頭脳を上回ったという戦いを求めたいですね。

      >もう殺害されてしまったかのような殺伐感
      レンガ片で後頭部を全力で殴られたら、フツー死にますよね(笑) 小林玉美だからなんとかギャグでセーフでしたが。

  2. ヒンメル より:

    元々大したエピソードじゃないですからね間田の話は。
    私は今回の感想は「間田が初めからちっちゃい!」だけですw

    • 序盤はキャラクターの紹介が主で、本格的なバトルは中盤以降だと思えばいいんでしょうか。間田も今後は仲間になる? 確かにコピー能力を持つスタンド使いが仲間にいると、今後の戦略に幅が広がりそう。

  3. 白柴 より:

    ジョジョ4部好きなエピソード人気投票をもしやったら、ワースト2を間田と玉美回が占めるような気がします。
    玉美回は私は4部らしくて好きなんですけどね。敵が自宅で母親と談笑してるのが気持ち悪くてもう。

    間田を追いかける時に女生徒に「俺どっちにいった!?」とルパン展開やってたのがカットされたのも個人的にはちょっと残念。小ネタですけどね(笑)

    >自分のボールペンを盗られて首筋に突き刺されそうになった迂闊さ
    「承太郎さんはたしかに冷静沈着な人だし スタープラチナの能力は圧倒的だ
    しかし しょせんスタンドというものは人間の心があやつるもの…」
    と康一くんは言ってました。
    実際見た目だけでなく態度や喋り方までコピーできるサーフィスで、油断しないというのは難しい気がします。
    どこぞのハンサムとは違うのだよ!

    >どっちを本物だと信じるか
    仗助「クレイジー・ダイヤモンド!」
    サーフィス「あっ」
    てなる気がします(笑)スタンドまではコピーできないので。

    • ベストエピソードを選ぶとしたら下位に落ちそうですが、私も玉美回は好きでした。罪悪感の重さを物理的な重さに変えるというアイディアが秀逸でしたし、クズい玉美のキャラもすごく好きでしたので。

      でも、間田回は全体的に良いところがあんまり見当たらなかったです…。コピー能力も展開次第では面白くなりそうでしたが、感想にもあるようにその特性を生かし切っていたとは思えず。願わくば、このエピソードが私にとっての第四部ワーストエピソードであることを願いますよ(笑)

      >見た目だけでなく態度や喋り方までコピーできるサーフィスで、油断しないというのは難しい
      油断しないのが難しい状況で油断してしまうのは普通の人。「これは絶対騙される!」という状況でも、承太郎には鋭い洞察力で見抜いてもらいたかったな。あんな無防備な背中をさらけ出していたのは、第三部で数々の死線を潜り抜けてきた承太郎らしくないと思って…。

      >スタンドまではコピーできない
      しまった。そんな簡単な見分け方がありましたか(笑) まぁ、康一も“コピーの方には額にネジがついている”ことに気付いていましたし、「どっちが本物なんだ!?」という展開にはなりようがなかったですね~。

  4. ゲスト より:

    承太郎って基本スロースターターで相手の思惑にはとりあえずはまりまくってる印象なのであんま気になりませんでしたね。

    • 銃弾でさえ防ぎきるスター・プラチナ持つ承太郎が、下手すりゃボールペンに刺されて死んでいた……というのは、ちょっと引っかかってしまいましたね。

  5. ゲスト より:

    >まさか踏切の音を偽装するだけだったとは。
    ここはむしろ逆に上手くエコーズを使ったと思いますけどね。
    目を潰した音を出して相手を上手く欺く咄嗟の機転といい。
    これがショボいのなら、3部でジョセフがやったことは「ただ地図を見ただけ」って
    言うのと一緒だと思います。

    • 最初の機転は素晴らしかったです。ぐしゃっと目玉を潰した音を出して、相手の誤解を招いた。自身が虫の息でありながら、咄嗟に仗助のピンチを救ったのは文句なしに格好良かった。

      >3部でジョセフがやったことは「ただ地図を見ただけ」って言うのと一緒
      ジョセフのハーミット・パープルは最初から最後までしょぼい能力だと思っていましたよ(笑) ですが、ジョセフはスタンドの弱さを補ってあまりある戦闘能力と知恵を自身が有していたので、そこが逆に魅力的だったものです。

  6. ゲスト より:

    あのチンピラにやられるオチは色々と皮肉な感じで嫌いじゃないんですが、ボールペンとられて全くのノーリアクションなのは私も気になりました。単発っぽい話ですが、意味があるとすればエコーズとの初タッグということかな?前回は音による精神攻撃でしたが、それと違う使い方だったのはよかったです。

    >間田も、小者らしい愛らしさがあった前回の小林玉美と違い、フツーに魅力を感じにくいキャラ
    展開の出来はともかく、こっちはたぶん狙い通りでしょうね(笑)

    • 第三部ではあれだけ格好良かった承太郎が、第四部では今のところあまり冴えた一面が見られないのが寂しくて。まぁ、ジョセフも第二部の頃と比べると、第三部はかなり格好良さは落ちていましたし、主人公じゃなくなったらこんなものかな…。承太郎がいつまでも存在感ありすぎると、仗助が目立たないですもんね。

      >(エコーズ)前回は音による精神攻撃でしたが、それと違う使い方だったのはよかった
      音を偽装して相手の誤解を招くやり方は、今後も使い所がありそうですね。最初は地味な能力と思いましたが、意外と使い勝手の良い能力。

  7. ゲスト より:

    これだけコメントがあるなら、浅生さんもサーフィスが欲しくなりますね

    今放送回は話がつまらない所も残念ではあるのですが、それにも増して
    何か不快な、気持ちのスッキリしない要素が多く私も苦手でした

    とはいえ四部がこのまま落ちるとも思えないので、今週末が今から楽しみですよ

    • 間田のエピソードはちょっと自分には合わなかったですけど、前後編ではなく単発でスパッと終わりましたので、気持ちを切り替えられます。

      私も興味は早くも次のエピソードに移っていますから。「山岸由花子は恋をする」というエピソード名からして期待感大! あのジョジョがまさかのラブコメ!? 今から待ちきれない!

  8. ゲスト より:

    私的には、原作でも不評気味なこの話さえ、アニメ化したのだったら、安心して全部やってくれるんだろうなーって思いました。カットされててもおかしくなかったと思うので。まぁ、細かい描写がカットされるのは、さすがにしょうがないかなと思います・・・。

    • なるほど~。尺を詰めるとなると、今回の話はカット候補だったわけですね。それがちゃんとやってくれたということは、今後も全カットされるエピソードはないって読みですか。

      尺の都合で原作の話を短縮するのは仕方ない判断ですが、全カットはさすがに原作ファンの不満が出るはずですので、いい判断だと思います。

  9. さーべ より:

    ジョジョ、原作で読んでると、自分は絶対漫画家にはなれない、と感じることがよくある。別に真剣に目指したことはないけど。
    一部はディオが頭を撃ち抜かれながらも迫る臨場感、二部はカーズ溶岩からの復活シーンの絶望感。3部は時間停止の表現力。そして四部、地味ではありますが、今回のサーフィスのコピー直後の指の描写。指は顔よりもよく見ているという着眼もそうですが、漫画では自分の指そのものという絵の説得力が凄かった。
    あくまで私の感性の話で、こんな地味なシーンに感動したなんて話はあんまり聞かないものですが。アニメで期待してたけど、ちょっと作画に残念。

    承太郎の油断については、カットされちゃいましたが、コピーの後、どんな人も油断しないなんてことはできないってモノローグもありました。ジョジョ特有の例えもありましたが、そこは原作で。で、サーフィスのヤバさは、先んずればほぼ絶対に先手をとれるところです。間田自身がそばにいることも、「仗助」がてきとーに話しちゃえばそれで解決します。

    • 原作漫画の迫力とはまた違うと思いますが、アニメでもジョジョ特有の臨場感や絶望感は強く感じることありますね。第二部で柱の男が最初に3人揃ったときの格好良さとか、今でも結構衝撃が残っています。登場しただけで「おおっ!」と思わせる敵キャラ、久しく見ていなかったので。

      “サーフィスのコピー直後の指の描写に説得力があった”というのは、正直理解に難しいところですが、実際に漫画の絵で見てみたら、それだけ感じ入る何かがあるんでしょうね。私は“ジョジョは絵が下手”というイメージをずーっと持っていたんですけど、今にして思えばとんでもない誤解でしたよ。でも子供受けする絵じゃないよね、やっぱり(笑)

      >どんな人も油断しないなんてことはできないってモノローグもありました
      原作の方では、もうちょっと承太郎をフォローするようなやりとりがあったのでしょうか。しかし、偽者に電話でのこのこ呼び出されて、仗助にボールペン取られたことも気付かず、操られていることも気付かず、終始油断しっぱなしだったのはねぇ…。

  10. ゲスト より:

    ジョジョに於いてメインを張った部(ジョセフにとっても2部)以外で登場したキャラは他の部に登場した時、極めて弱体化される傾向にあるので承太郎が油断してる云々はそういう描写の一つだと思います
    基本的にどのキャラもメインを張った部が全盛期なのでそれより前でも後でもその時より弱いです
    例えば承太郎は3部の頃と比べて冷静さや落ち着き、戦闘経験等を積み重ねていますが精神的な攻撃性が明らかに劣化してます
    例外は1部と3部の両方で活躍したディオくらいですね

    しかしそこに大人が青春時代を思い出しながら「あの頃は馬鹿だった」と言うような、精神的な劣化と反比例する自身の成長の実感があり、コイツも年を取ったんだなぁというなんとも言えない感慨深さを感じます
    そういった時代や世代の移り変わりに触れられるのもジョジョの魅力の一つなのです
    承太郎については「弱くなった(成長した)んだなぁ」という感慨深さと寂しさと併せ持った感情で接して欲しいと個人的には思います

    • 全盛期が過ぎているがゆえに、弱体化してしまっていること自体には文句ないです。前作の主人公がいつまでも最強のままじゃつまらないですし、人間が避けられない“衰え”と向き合うのも面白さの1つ。かつて無敵を誇っていたスター選手が、ベテランになって衰えを隠せなくなった寂しさと感慨深さはスポーツでも日常的にあることですから、そこは私は好きなんです。

      それでいて今回承太郎にガッカリだったのは、洞察力や判断力といった部分で衰えを感じたから。身体能力・戦闘能力の劣化は受け止められるのですが、洞察力なんかは年を重ねても失われるものではない、むしろ磨きを掛けてほしいところでしたので…。

      しかし、「承太郎にガッカリした」ことも含めてジョジョの楽しさとして見ていますので、どうかご心配なく。仰る通り、時代や世代の移り変わりに触れられる大河ロマンは、ジョジョの掛け替えない魅力ですね。