ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない第1話「空条承太郎! 東方仗助に会う」雑感

おおお…。あの容貌魁偉な益荒男たちはいずこへ…。これまでのジョジョといえば、筋肉質な究極の肉体美で、むせ返るほどの男の色気で視聴者を魅了し続けてくれていたというのに、第四部に入ってその強烈な絵力が嘘のように雲散霧消。いくらマッチョだけがジョジョの魅力ではないと言っても、これではテンションガタ落ちですよ! 姉汁のあとにSchoolぷろじぇくと☆をやらされる気分! 伝わります!? この私の無念がっっ!!

登場人物が完全に一新されていたなら、まったくの別作品として受け止められていたかもしれませんが、前作の主人公承太郎が引き続き登場しているだけに、どうしても三部との比較で見てしまいますね…。同じ1話で丁度いい比較画像がありましたけど、この劣化具合はあまりに残酷。あれだけ渋くてセクシーだった承太郎が、こんなのっぺりしちゃうなんて。夢壊しますなぁ。

第四部主人公の東方仗助(ひがしかたじょうすけ)から承太郎ほどの格好良さを感じないのも気掛かり。同じヤンキーキャラでも、ヤンキーという枠組みに収まりきらない規格外の風貌だった承太郎に対し、仗助はちょっと奇抜なだけのどこにでもいる(いません)普通のヤンキーって感じ。ヘアスタイルをバカにされると見境なくブチギレるという設定も、正直面倒臭いという印象しか。

性格的には、ややお調子者っぽいタイプでしょうか。どちらかというと、第二部主人公のジョセフ・ジョースターにイメージは近そう。さもありなん、彼はジョセフの実子であり、なんとジョセフが61歳の頃に妻スージーQとは別の女性と恋に落ちて生まれた隠し子。承太郎にとって仗助が「甥」なのではなく、承太郎が仗助にとっての「甥」というのがややこしい(笑)

それにしても、還暦を迎えて不倫に走るとは、なんというゲスの極みジョセフ! ジョナサンが草葉の陰で泣いていますよ!(笑) もし今の時代だったら、ジョセフは週刊文春にすっぱ抜かれて、ネット住民の集団リンチで叩かまくっていたのは間違いない。時代が時代で良かったね!

歴としたジョースター家一族の血を引く仗助には、やはりスタンドの力が備わっている。その能力はまだ全容解明されていませんが、どうやら“破壊したものをめちゃくちゃにして直す”ものらしい。壊すだけならいざしらず、でたらめにして直されるなんて、はた迷惑な能力です(笑) この回りくどい力が、今後どういうシーンで役立っていくのか楽しみ。仗助の魅力も、第2話以降で徐々に見えてきたらいいな。

キャーキャー騒がしい仗助の取り巻きの女子たちに、「やかましい!」と一喝する承太郎。すると、叱られた彼女たちがすぐに従順になって、逆に承太郎に惚れ始めたのは笑いました。大幅劣化したとはいえ、やっぱり承太郎がNo.1!

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なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
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  1. 原作自体の絵柄もこの頃から変わり始め、人物がドンドンとシャープになっていくのですが(元々荒木先生的には細いほうが好みらしかったのですが、ジョジョ連載開始時は北斗の拳などの益荒男漫画が大人気を博しておりましたので、まあそういうことです)、それにしてもアニメのこれはちょっと言葉が見当たりませんね……。
    キャラデザ担当が女性の方に変わったと小耳に挟んでいたので嫌ぁ〜な予感はしていたのですが、結果はご覧の有様だよ! てなもんで。
    しかしながら四部の面白さ自体は間違いありません。どうかキャラデザに関してはグッと堪えて、お楽しみください。

    この段階では残念ながら今ひとつパッとしない仗助も、モチロン魅力を備えた主人公です。
    ただ、流れ的に承太郎のあとですとどうしても、ね? しかもご本人もいらっしゃるという、地元なのにまるでアウェー戦であるかのような……いやそれはジョセフと旅をしていた承太郎も一緒ですね。……やっぱり承太郎がNo1!
    三部の面々に負けず劣らずなキャラクターたちも続々登場します!

    • 今の荒木飛呂彦さんの絵も芸術的で大変素晴らしいと思うのですが、やはり近年めっきり見かけなくなったマッチョという見た目的な強さが失われてしまったことは残念の一言。画像をキャプチャーするときの楽しさが雲泥の差ですよ。三部の頃は絵になる男ばかりでキャプチャーしているときも楽しかったのに…(笑)

      >ジョジョ連載開始時は北斗の拳などの益荒男漫画が大人気を博しておりました
      華奢な優男=強いという価値観の逆転は、丁度ジョジョ四部連載時期の90年代ぐらいから根付いたものと思いますが、既に30年近く同じようなノリが続いているんですから、いい加減揺り返しがあってもいいでしょうに! マッチョ暗黒期はいつまで続くのか。高身長で筋肉質の男が正義のヒーローたる時代が来てほしい!

      >この段階では残念ながら今ひとつパッとしない仗助も、モチロン魅力を備えた主人公
      それを聞いて安心しました。偉大すぎた承太郎の後を引き継ぐのですから、すぐに魅力が見えなくても仕方ない。ジョナサンとも、ジョセフとも、承太郎とも違う、仗助なりの格好良さが見えてくるといいな。偉大すぎたいちごちゃんから後を引き継いだアイカツ!のあかりちゃんのように、仗助にも頑張ってもらいたいものです。

  2. まだ4部のアニメは見てませんが、画像を見て不安になりました・・・
    3部の時のようなクオリティにならないですかねー

    ジョジョファンの中には4部が一番好きだという人が結構います。私も大人になってから3部よりも4部の方が
    好きになった口です。特にラスボスが大好きですね。

    単行本のコメントで荒木先生がこういったことを書かれています。
    ”4部のテーマは「人の心の弱さ」で「弱さ」が「恐ろしさ」になることをスタンドにしている”
    ”「敵」とは「心に弱さを持った人」であり真に怖いのは弱さを攻撃に変えた者”
    ラスボスもそういった存在です。

    1から3部までとはかなり雰囲気が変わりますが、4部も楽しみましょうね!

    • ジョジョ好きな人に何部が好きか尋ねると答えはバラバラですが、確かに4部は人気のように感じます。以前、オフ会でもジョジョ4部の面白さ・素晴らしさを教えてもらっているので、それを信じて見続けようかなと。その言葉がなければ、ちょっと1年を完走する自信はなかったですが。

      >「敵」とは「心に弱さを持った人」であり真に怖いのは弱さを攻撃に変えた者
      んー、至言ですね。今、ネットで誰かを吊し上げて炎上させている人間もそういう類でしょうし…。強者による暴力はどうしても罪悪感が勝ち、どこかで手心を加えてしまいますが、弱者による暴力は罪悪感がなく、どこまでも残酷になれる。

      ラスボスはディオのようにわかりやすい悪ではなく、どこかシンパシーを感じる悪なのかもしれないですね。登場を楽しみにしたいと思います。

  3. 顔の記号自体はほぼ原作通りですが、それぞれのパーツが小さかったり線が細く陰影が少なかったりであっさりしてますね。まあアニメ絵は大体そういうものですが…。漫画では細身のキャラでも凄みがありましたが、この絵だと体型そのものの影響が大きく出ちゃいますね。作画も3部よりは低予算な感じでその辺はちょっと期待できないかもしれません。

    ただ体型はともかくファッションやスタンドのデザインでは面白いものが多いです。しかし一番はやはり展開の面白さ。3部以上に一話完結の感が強いですが、一つ一つの話は前半から粒ぞろいだと思います。キャラも濃く、内容もバラエティに富んでます。

    急きょ始まった連載のためか序盤のフックに欠けますが、仗助も魅力的なジョジョなのでご安心を。でも承太郎の後だとかっこよさよりも愛嬌の方が目立つかも(笑)

    • 描き込みの量が単純に減ってしまっているので、どうしてもチープ感は出ていますよね。仗助のデザインは、途中CMで紹介されていたアプリゲームの絵だとフツーに格好良かったんですが…。下睫毛ばっちりのくっきりした顔立ちは、承太郎とは違ったセクシーさがあって。

      作画に慣れるのにはしばらくかかりそうですが、戦闘シーンは三部に引けを取らない迫力がありましたので、そこは一安心です。

      >ファッションやスタンドのデザインでは面白いものが多い
      正直、承太郎のファッションはどうかと思うんですが(笑) 特にあの帽子のセンスは…。まぁ、学ランで海外旅行に出かけていた承太郎にファッションセンスは求めてもしょうがないか。

      スタンドのデザインというと、クレイジー・ダイヤモンドの外見がディオのザ・ワールドに似ているのは偶然?

  4. 既出のコメントにもあるとおり、第三部までのキャラメイキングはかなり
    当時の売れ線を意識しているというか、

    「王道の少年漫画を描くなら自分の趣味より先に
     読者に支持されるビジョンを追求しなければならない」

    という命題が荒木先生の中にあったのですが、このあたりまで来ると漫画家として
    安泰に入ったせいなのか、本来の先生の趣味であるファッショナブルかつ
    映画的なキャラクターが多くなってきます。
    最近はそれをこじらせすぎて主人公の衣装がゲイボーイのピンナップから来ているという有様ですが(笑)

    >姉汁のあとにSchoolぷろじぇくと☆をやらされる気分! 伝わります!? この私の無念がっっ!!
    エンジン音を聞いただけでブルドーザーだと認識できるように分かりました(笑)
    でも仗助も特有の魅力に満ちた主人公であり、涼子おねーさんが
    涼子姉に代わってしまったかのようなビミョーな肩透かしは決して食わないと思うので
    是非レビューの連載もお願いします。

    >高身長で筋肉質の男が正義のヒーローたる時代が来てほしい!
    同じく新番組で同じくジャンプ作品の「僕のヒーローアカデミア」のオールマイトさんがまさにこれ。
    作中でもトップクラスの強さと読者人気を誇る面白いオッサンですが、作者いわく

    「初めに『こんなキャラじゃ読者には受けないよ』と編集さんに言われた」

    らしいです。
    天下のジャンプを作る側の人材が今そういう認識なのですから、
    まだまだ筋肉の夜明は遠いですね。
    ちなみにこのアニメはハイキューと同じボンズ制作でアクション方面にリキ入れてくようなので
    映像的にはジョジョよりずっと見応えあるかもしれません。

    • つまり、初期のジョジョは読者の支持を得るがために、作者自身の趣味嗜好を抑えて少年漫画の王道を意識した作りをしていたということですね。といっても、1~3部のジョジョがそんなに少年漫画の王道だった気もしないのですが(笑) 幾年月の時を経て視聴しても、これだけ新鮮さと斬新さを感じさせてくれるのですから、やはりジョジョは独自色の強い作品だと思います。これからもっと独自色が強まるってことかもしれませんが。

      >仗助も特有の魅力に満ちた主人公
      承太郎が引き続き登場してくれるのは嬉しい反面、旧主人公がいつまでも側にいると新主人公の魅力が発揮しにくくなるんじゃないかという心配も。いちごちゃんが側にいることで、なかなか個性を出し切れなかったあかりちゃんのように(アイカツ!の例えばかりですみません)。

      承太郎も一応前作の主人公とずっと共演していたわけですけど、ジョセフはお爺ちゃんになってほぼ別キャラになっていたので、そこはあんまり気にならなかったですよね~。

      >天下のジャンプを作る側の人材が今そういう認識なのですから、まだまだ筋肉の夜明は遠い
      うーん、その様子だとまだまだマッチョ暗黒時代は続きそう。別に私も筋肉信仰をしたいわけじゃないんですが、あまりにもマッチョ系のキャラの扱いが軽んじられているのが可哀想で、彼らの価値をもっと認めてほしいという思いです(笑) いつもマッチョ=ダサイ・バカ(単細胞)・弱いというネガティブなイメージがつきまくっていますから。力と技、剛と柔、どちらか片方を賛美するのはよろしくないです。

  5. キャラデザや作画に関しては他の方が言及されてる感想と大体同一なので割愛を。まぁ戦闘回では
    きっちり見せ場作ってくれると信じてますのでそこまで悲観はしてません。1年の長丁場なんで全て全力っての
    も難しいでしょうしね。初回のアニオリ部分も上手く補完してましたし期待出来ると思います。
    マッチョに関しては確かに見た目の筋肉的な外見的なマッチョ性は原作でも失われていきます。
    が、しかしその反面として精神的な部分、つまり内面的なマッチョ性はむしろ増していきます。
    ネタバレしない程度に言及すると戦闘の過酷さがより増していくんですね。
    スタンドとは精神の力ですから外見的なマッチョよりも内面的なマッチョを重視する方向にしたのでしょう。
    この4部もまぁ色んな凶悪なスタンドが色んな趣向を凝らして襲いかかってきます(方法が多彩で飽きません)
    そういう面に注視して鑑賞するとより楽しめるかもしれません。感想楽しみにしてます。

    • 四部のクォリティが低いというよりは、三部のクォリティが高すぎたというのが正解かも…。途中インターバルを挟んだとはいえ、あのクォリティで1年間の長丁場を乗り切ったのですから、本当に贅沢な出来でした。四部は描き込みの線が減った分、動きの方で進化を見せてくれるとありがたいですね。

      >精神的な部分、つまり内面的なマッチョ性はむしろ増していきます
      内面的なマッチョ性ですか…。まだピンとこない言葉ですが、この先第四部の視聴を続けていれば、私にも意味が理解できるようになるかな~?

      三部のスタンドも最初は必殺技の代用といったものが多かったですが、後半になるにつれバリエーションに富み、頭脳的な用途が増えてきましたので、第四部では更にその方更正が推し進められると見ています。クレイジー・ダイヤモンドもただのパワーファイターではないので、スター・プラチナより奥深いバトルが期待できますね。スター・プラチナの有無を言わさぬ鉄拳制裁も好きでしたが(笑)

  6. 私は独特な色使いに目を奪われてましたね
    奇妙な街感がうまく表現されているように感じて
    こういう表現の仕方もあるんだなと感心させられました

    1話目ということもあるのでしょうが
    コメントの数が多い気がしますね、ジョジョは人気あるのかな

    • 元々ジョジョは配色センスが飛び抜けていましたが、第四部になって更にそれが加速したような。空の色が終始黄色ってすごいセンスですよ。そこがジョジョの奇妙な世界観を表現できていますね。

      >1話目ということもあるのでしょうがコメントの数が多い
      これだけ反応あるとジョジョ人気の高さを改めて実感します。感想であんまり適当なこと言えないなぁ(笑)

  7. 3部のテレビアニメもぶっちゃけ言っちゃうと抜く所はきっちり抜いてペース配分してましたよ。
    具体的に言うとアヌビス神回の前編はそりゃもうここまでやるかってぐらい書き込んでヌルヌル動いてましたが
    後編(アヌビスポルナレフ回)の方は何というか若干作画レベル落ちてました。
    4部も同様に力入れる回は入れてくると思うんで3部と比較しても遜色ないような気はしてますね。

    キャラデザに関しては4部は最初期こそ3部までのマッチョ体型なのですが最終回付近はやたらスリムになり、
    全てのジョジョ作品の中で最もキャラ体型の移り変わりが激しい部なんです原作は。
    ですので原作を完全に再現してアニメ放映中に体型がころころ変わって視聴者を混乱させるより批判が出ようと
    も最終回付近のスリム体型に固定してイメージ定着させるってのは後々考えたら正解だと思います。
    まぁそれでも好き嫌いはありますが、結局慣れだと思います。
    声優交代も各所で散々批判されてましたが放映された途端応援の声が激増しましたからね。
    個人的には今までのジョジョアニメの中で総合バランス的に最も出来がいいと思ってます。楽しみです。

    • ジョジョ三部は作画の波というのはあまり感じなかったです。実際にはあったのかもしれませんが、大事なところはしっかりいい作画を見せてくれたからかな。四部も常に最高のクォリティなんて求めていませんから、バスケでいうクラッチタイムさえしっかり仕事してくれれば。三部のDIO戦のように、最後ブザービーターを決めてくれたら文句なしです。

      >全てのジョジョ作品の中で最もキャラ体型の移り変わりが激しい部
      丁度過渡期だったんでしょうね~。アメリカンな装いが、ヨーロピアンな装いに。いずれにせよ異国情緒あるオシャレな絵柄ではあるんですが。

      私もなんかマッチョマッチョ煩い人みたいになっていますけど、必ずしもそうでないとダメというごりごりの筋肉フェチではないので安心してください(笑) バトル作品としては、ある程度見た目で屈強さを感じさせてくれる方が好きという程度です。本来は。

      >声優交代も各所で散々批判されてましたが放映された途端応援の声が激増
      ああ、ゲーム版と一部声優が変更になっているのですね。共通していることが望ましいですが、ゲームが先行してしまっただけに、これはしょうがないかなぁ…。