ジョジョの奇妙な冒険第5話「暗黒の騎士達」雑感

もうディオとの再戦ですか。ディオは体力回復に努め、ジョナサンは波紋の習得に努め、しばらくはお互い内政フェイズに移行して英気を養う時期かと思っていたら、双方とも中途半端な状態のままケンカを始めてしまった。チョットの我慢もできないなんて、本当にこの2人は仲が悪いなぁ~。

「どうやらおびき出されてナイスキャッチされたのはわしらの方らしいぞ」
「ヘイ、ベイビー! そんな不安定なところで戦う気か!」
「ふーふー吹くなら、この俺のためにファンファーレでも吹くのが似合ってるぞ!」
「軟骨がうめーんだよ! 軟骨がー!!」

戦いの合間に次々放り込まれる軽快な語彙センスは今回も健在。ただ、スピードワゴンにツェペリにジョナサンにディオにナレーターに、みんながこぞって解説を入れてくるものだから、さすがに1つ1つのアクションに対して情報量が多すぎる

そのせいで全体の動きが乏しく、ほとんど止め絵の紙芝居になっていたのは残念。バトルの迫力を阻害してしまっては元も子もないので、解説役はスピードワゴンに一任した方がいいと思う。

「ジョースター卿の愛を血染めの裏切りで返した男! あいつ…! あいつだけはッ…!」

たった一度面識があるレベルなのに、育ての親を殺されたかのごとくお怒りになるスピードワゴンさんですから(笑) なんでもかんでも大袈裟に感情込めて解説してくれるのはいいキャラしている

スピードワゴン「ツェペリのオッサンよぉ、溶かせばいいんだな!?」
ツェペリ「なっ、何をする気だ!?」
スピードワゴン「これならどうだー!」
ツェペリ「スピードワゴン君…」

今回は本業以外でも少しだけ役に立ちましたけどね。凍傷を負ったツェペリの腕を自分のお腹に押し付け、人肌で温めて回復させるという、すごいのかすごくないのかよくわからない技。とりあえず、スピードワゴン君が好青年であることは伝わってきますが。

「俺の氷の火傷の痛みも忘れてしまうほどの戦慄!」
「ジョースターさんの195cmの身体が小さく見えるほどのビッグサーベル!」
「得体の知れぬ黒髪! それにあの二人の面構え! 何かを秘めている!」

一方、ディオを眼前にしながらジョナサンの前に立ち塞がるのは、非業の死を遂げ妄執に駆られるブラフォードとタルカスの黒騎士コンビ。わざわざ回想シーン付きで登場してきた奴らですが、いかにも前座って感じの風貌なので、来週ブラフォードを倒して、その次週にタルカスを倒すという段取りかな。

今週の名言で一番笑……心に響いたのはジョースター卿の教え

「なにジョジョ? ダニーがおもちゃの鉄砲をくわえてはなさない? 」
「ジョジョ、それはムリヤリ引き離そうとするからだよ」
「逆に考えるんだ、『あげちゃってもいいさ』と」

根本的な解決にはなっていない気がしますが、逆に考えるなら仕方ないですね(笑)

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  1. 今回は名言の数が今までで群を抜いて多かったので仕方ない面もありましたね。「お前は今まで食べたパンの枚数を覚えているのか?」という悪の代名詞とも言えるジョジョ史上1,2位くらいに有名な名言をカットしないでくれただけで私は満足でした。あの一言にディオという外道の全てが詰め込まれていてあんな名言をよく思いつけるもんだと単行本で読んだ時も思ったのを覚えています。
    アクションも確かに見たいのですが原作ファンからすると名言名シーンそしてスピードワゴンの存在すら丸々カットした映画版の二の舞にはなってほしくないのでそこら辺悩み所でもあるんですよね。
    制作費の問題もあるでしょうし名言はなるべく再現してアクションで止め画採用の方法は案外この作品には合ってるのかもしれません。
    解説…というか状況説明をスピードワゴン一任はそれだけ名言カットしなければならなくなりますしそれやると映画版と同じになっちゃいますからね…
    やはりこういうスタイルがこの作品には適してるんじゃないかなとも思います。あと気に入られたら原作読んでみる事お勧めします。アニメもいいですがやはり最も魅力的なのは原作だと思うので。

  2. あと逆に考えるんだについては発想の逆転という意味合いでしょう。
    犬の警戒心を解かせる為に敢えて力を抜けという目的の為に敢えて真逆の行動を取る事=柔軟な発想の勝利という事です。私はそう解釈しました。

  3.  aaa 
    ジョジョはこの名言の数々が魅力であるのは間違いありませんが、戦いの最中にグダグダ無駄口を挟むのは基本好ましくないですし、やはりバトルはバトルでしっかり見応えあるものを期待したい。

    せっかくの名言もそれが一次的なものになるといずれ嫌気が差してくるでしょう。名言が映えるのは、しっかりした物語があってこそ。ジョジョの面白さ=名言の面白さにならないことを祈りたいです。

    >スピードワゴンの存在すら丸々カットした映画版の二の舞
    すごいですね。存在を抹消されても物語に影響はないと判断されるスピードワゴンが…(笑) 実際、彼が旅路に同行しているハッキリした理由もわからない。愉快なキャラだからいいですけど。

    >気に入られたら原作読んでみる事お勧めします
    これが10巻ぐらいの漫画なら既に原作に手を出していたでしょうが、さすがに全63巻のコミックスを今から集めるのは覚悟が入ります…。

    >逆に考えるんだについては発想の逆転という意味合い
    当然それは承知していますよ。押してダメなら引いてみなの理論で正論ではあるんですが、そのシチュエーションが面白かったので。

  4. >戦いの最中にグダグダ無駄口を挟むのは基本好ましくないですし
    確かにその通りではあるんですが、その戦闘中に敵味方が双方とも思い思いに口上を述べながらお互いを煽り合ったり味方を励ましたり自分自身を叱咤激励して気持ちを鼓舞させていく一種の舌戦の要素がジョジョの欠かせない魅力の一つなのもまた事実なんです。ジョジョが他のバトル漫画と一線を画しているのもその「戦闘中の口上合戦」が理由の一つだったりします。
    基本的にそういう作品なので良い悪いとは別にそういう作品だと割り切ってもらうほかないかなと。仕様なんで。慣れると段々その舌戦が魅力的に見えてくるんですけどね。
    あと尺の問題もあるんでしょうあの詰め込み具合は。1部の後に控えてる2部が1部よりも若干巻数が多いので相当に圧縮してるのがよく分かります。
    もうちょい尺があればアクションにも尺取れたかもと思う反面、あの怒涛の圧縮具合が異常なテンポの良さに繋がってるとも言えるのでやはり今の構成はジョジョという作品にはぴったりじゃないかなと。
    (ちなみに名言よりもアクション重視した映画版はあまりの興行成績の酷さにBD&DVDが出ないまま黒歴史化してしまいました…)

    >存在を抹消されても物語に影響はないと判断される
    まぁBD&DVDが出ないほど酷い有様だったのを鑑みれば明らかな判断ミスでしたね…ネタバレになるので詳細は省きますがスピードワゴンは色々と重要なキャラなので映画版で彼が登場しないのを知った時は「ああ、こりゃダメだろうなぁ」と。タルカスやブラフォードもカットされてましたし何か色々酷かったのを覚えてます(一応自分は映画館に見に行きました)
    EDのソールドアウトのブゥードゥーキングダムという歌だけがやたら良かったぐらいしか印象が無いですね。あの失敗があるからこそ今回のテレビ版はかなり出来が良いってのがよく分かるんです。原作が優れてる作品は映像化する際に足す事はあっても決して引いたらダメなのがよく分かりました。
    たとえ引くにしても余程センスのある監督じゃないとまず失敗するでしょうね。

    >全63巻のコミックスを
    えーと…現在8部まで刊行されてまして既刊分全巻合わせると現在107巻まで出ていますw
    現在アニメ化が決定している1部と2部だけ合わせた文庫本がセットで売られてるので放映終了後にお暇と懐に余裕がございましたら購入されてみるのも一興かと。個人的には1部から3部までは読んでみてほしいです。無理強いはしませんが。

  5. 追記(長くなったので分けました)
    例を一つ。
    第5部の敵はイタリアのギャングなのですが、この敵の1人にギアッチョという奴がいます。こいつがまたべらぼうに強い難敵なんですがこいつは戦闘中にも関わらずいきなり「日本の故事成語に対して突っ込みを入れまくる」変わった癖を持ってます。根掘り葉掘りがどうのこうのと。もちろん誰に向けて言ってるわけでもない完全な独り言です。
    この描写に嫌悪感持つ人は多分この作品にあんまり向いてません。
    逆に何かよくわかんないけど面白そう!と思える人は向いてます。
    まぁ…そういう作品です。ご参考までに。

  6.  aaaさん
    戦闘中に口数が多いことは必ずしも否定的ではないですよ。ジョジョは一見すると御託を並べ過ぎて冗長になりがちなところを、テンポの良さと語彙の巧みさで上手くカバーしている方だと思いますし、こういった言葉数の多さが作品の味であることも承知しています。

    ただ、それだけに専心しないでほしいなという軽い気持ちです。

    >映画版はあまりの興行成績の酷さにBD&DVDが出ないまま黒歴史化
    こういうアニメ映画でDVD化されないなんてことがあるんですね…。曲がりなりにも知名度が高いジョジョの映画なのに。相当評判悪かったんだろうな~。

    >ソールドアウトのブゥードゥーキングダムという歌だけがやたら良かった
    ニコニコ動画にMADがあったので聴いてみましたがこれはカッコイイですね! 現在のアニソン丸出しの暑苦しい曲も似合っていますが、クールな洋楽もジョジョには似合っている(SOUL’d OUTは邦楽ですが)。

    >個人的には1部から3部までは読んでみてほしい
    以前に↓のMADを見てからジョジョ第3部に対して異様に興味を示すようになりました。

    登場人物が揃いも揃ってみんなセクシーでカッコイイし、スタンドを活用した独特な戦い方も面白そう。アニメで第1部~2部を見終わったら、コミックスで第3部をまとめ買いしようと今は考えています。それで面白かったら1~2部も集めようかな。

    ちなみに、こちらもSOUL’d OUTのDiggy-MO’さんの楽曲が格好良すぎ。てっぺこてっぺこ。

    >根掘り葉掘りがどうのこうの
    これはアメトーークでも取り上げられていましたね。「根掘りは意味わかるけど、葉掘りってどういう意味だよ!」みたいな。そういうクセのある個性的な敵キャラはむしろ好きです。ド変態の異常者として名高い吉良吉影にも興味津々です。

ABOUTこの記事をかいた人

なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。