THE IDOLM@STER シンデレラガールズ第7話「I wonder where I find the light I shine…」雑感

客入りの少なかったデビューライブに気落ちして、感情的に「アイドルなんてやめる!」と叫んでは、すっかり捨て鉢になってしまった未央。プロデューサーが自宅まで説得に向かっても、「会いたくない。家にまで来ないでよ」とけんもほろろ。このまま未央はコンビニのじゃがりこに爪楊枝を入れるような人生を歩んでしまうのか…。

どうして未央はデビューライブで大勢の観客が押し寄せると思い込んでいたのか? 最初に大舞台を経験したのは卯月と凛も同じなのに、何故未央だけが勘違いを生んでしまったのか? 「バカだから」では身も蓋もありませんので、それ以外の理由を探ってみると、彼女の友達の多さに原因があったんじゃないかと私は考えます。

友達が多いことは勿論素晴らしいことなのですが、未央は周りの友達に過剰にちやほやされたことによって、自分が既にトップアイドルになったかのような錯覚に陥っていたのかもしれません。友人関係を第一に優先する人は、どうしても自分の世界観が友達の範囲に縮小されがちですし、狭い世界の常識と世間の常識の間に乖離が生じて、当たり前の公共性や客観性を欠いてしまっていた可能性があります。

アイドルとしてその視線の先は「ファン」であるべきなのに、未央はまだ身近な「友達」にしか意識が向いていなかったのではないでしょうか。事実、人気の指数ぐらいにしかファンを見ていなかった未央は、お客さんが笑顔だったので成功だというプロデューサーの説得によって、ようやく自分の過ちに気付く。

「いい笑顔だと私は思います。確かに身内を除けば、数は多くありません」
「ですが、その人たちは足を止めて、貴女たちの歌を聴いてくれていました」

まぁ、それを早く言ってやれよって話ですけどねっ! 「今日の結果は当然のものです」じゃなくて、このことを最初にぱぱっと説明してりゃ、何も問題は起こり得なかったでしょうに(笑)

6話放送後、バッシングの矛先は未央にばかり集中していましたが、私は最初から未央と同様にプロデューサーの未熟さも感じていました。言葉足らずな発言が誤解を生み、愛想のない事務的な対応のせいで、未央以外のアイドルからも「あの人、何考えてるかわかんないんだもん」と言われる始末。それは過去にしでかした失敗を繰り返さぬようやり方を変えた結果らしいですが、結局それで再び同じ過ちを繰り返そうとしているんですから、どう考えてもプロデューサーとして失格です。

つまり、この7話では未央の反省と同時に、プロデューサーにも反省と改善が求められました。未央を連れ戻して「はい、解決」ではなく、プロデューサー自身がこれまでの言動を省み、メンバーから真に信頼を得られる存在へと改まることがなければ、本当の解決となり得なかったのです。脚本家はその点をちゃんと踏まえていて、未央の成長と合わせてプロデューサーの人間的成長も描いていたのが素晴らしかった。“距離感を縮めるために丁寧口調をやめる”という約束はかなりハードル高そうですけどね~(笑)

ただ、脚本を評価する一方、1つ得心できない部分もありました。それは未央を叱ってあげる役目がいなかったこと。未央は自分の間違いに気付き、反省をし、謝罪した。それで禊は充分済んだと言えますが、「アイドルをやめる」という暴言はメンバーの心にしこりを生んでしまっただけに、その件に関して一人でも誰かが彼女を諌めてくれれば、この問題は遺恨を残すことなく完全に解決できたはずなんですよ。

「アイドルやめるなんて二度と言わないで」ぐらいの一言で良かったんです。胸の内をぶつけて仲直りすれば、それで綺麗に後腐れはなくなる。仲間たちは未央の謝罪を受け入れましたけど、言いたい胸の内をただ引っ込めただけでは、いずれ何かの拍子で再びその芽が顔を出しかねません。問題の芽を摘み取らずに残してしまったままなのは、ちょっと気掛かりです。

★今週の渋谷凛★


ヘタレていたプロデューサーにしっかりダメ出しをしてくれた凛はさすが。結果的に未央とプロデューサーを立ち直らせたのは、凛のおかげですもんね。彼女は私の思いを常に斟酌してくれているキャラクターですよ。凛の怒りは私の怒りですし、凛の喜びは私の喜び。

好感度ランキング推移

1 - 渋谷凛
2 - 島村卯月
3 - 新田美波
4 ↑ 前川みく
5 ↓ 諸星きらり
6 - アナスタシア
7 - 城ヶ崎莉嘉
8 - 本田未央
——————————————–
9 - 神崎蘭子
10 - 双葉杏
11 - 多田李衣菜
12 - 三村かな子
13 - 赤城みりあ
14 - 緒方智絵里

「そんなのプロ失格にゃ…!」

未央を「叱る」役目は前川みくが適任だと思っていました。誰よりもプロ意識が高いみくにとって、未央のボイコット騒動は腹に据えかねるものがあったはず。そんな彼女が未央と相対したとき、一体どのような反応を見せたのか? 思い切り面罵? 落伍者に興味はないとばかりに無視? 自分が恵まれた立場にあることを諭す? 温かく励まして立ち直らせようとした? いずれにしても、そこには大きな重みがあったでしょう。

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ABOUT

なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
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  1. アニメ感想 15/02/20(金) #アイドルマスターシンデレラガールズ 第7話、 #冴えない彼女の育てかた 第6話

    アイドルマスター シンデレラガールズ 第7話『I wonder where I find the light I shine…』今回は・・・早くも解散の危機です。なんか、いきなりプロデューサーがめんどくさいキャラになりま …

  2. アイドルマスター シンデレラガールズ 第7話「I wonder where I find the light I shine…」感想

    アイドルマスター シンデレラガールズ 第7話「I wonder where I find the light I shine…」感想

    一歩ずつ、一歩前進。

  3. アイドルマスター シンデレラガールズ 第7話「I wonder where I find the light I shine…」

    迷走モードのPと未央、負の連鎖が広がり始めた時はどうなることかとヒヤヒヤ。
    天使の卯月ちゃん、部長さんの懐の深さにPはなんとか水際で踏みとどまれました。
    Pはかなり期待され…

  4. デレマス 6話と7話で本田と渋谷のドラマに質の差ありすぎよねって話

    6話の話からですけど、本田の問題って実は大した話じゃないんですよね。
    あのステージが失敗だったと思ってるのは本田だけで、Pも他のアイドルも観客もあれは成功だったと思ってい…

  1. 今回の事案からの反省点をまとめると、

    未央さん ⇒ プロ意識と自分の立場の認識が欠落しています。あと、自分の不意な発言がグループ内に与える影響を考えましょう。

    プロデューサー ⇒ 逃げるな!!伝えるべき事を真摯に丁寧に解りやすく説明しましょう。伝える相手の中には、何も解っていない人間が含まれている可能性があります。あと、もっとコミュニケーションをしましょう。内容が無くても構いません。様々な会話を重ねることで、互いの相手への理解度が深まります。また、間違いを叱る勇気も持ちましょう。

    こんな感じですかね。

    >最初から未央と同様にプロデューサーの未熟さも感じていました。
    同感です。
    プロデューサーに関しては、1話からなんか不安でした。いくらなんでも喋らなさ過ぎですwww

    >未央を叱ってあげる役目がいなかったこと。
    同感です。
    むしろ、相手は叱られるのを待っている可能性もありますねww

    >未央を「叱る」役目は前川みくが適任
    同感です。
    仲間だからこそ強く言える部分があると思います。上からだと、どうしても押し付けてしまう部分がありますので。

    デレマス、面白いですね。毎回、退屈しません。
    デレマスは、何話構成なんでしょう?2クールぐらいやって欲しいですね。

    あと、最後になりましたが、卯月さん、したい事が無くなったら、アイドル止めそうで怖いですww

    • 口数は少なくても、彼女たちの心情をちゃんと酌み取って、適切な配慮ができるプロデューサーだと思っていました。また、社内で浮かれてはしゃぐ彼女たちのノリに流されず、きちんと遅刻を注意したり(第2話)、大事なところは口に出してものがいえるプロデューサーだと思っていました。

      そうでなかったことは単純に残念でしたけど、本人は今までの自分を改めて、今後改善に務めると誓っていましたので、これからに期待したいです。人間的にはとても好感が持てる人ですし、デレマスの中で一番好きなキャラクターはプロデューサーであることに変わりはありません(笑)

      >相手は叱られるのを待っている可能性
      ただ許されるだけでなく、何かしらの罰を与えてあげることが優しさだったりしますし、未央に対して面白からぬ感情を抱いている視聴者も、それで溜飲が下がったはず。心にしこりを残したのは、メンバーだけでなく、視聴者にも当てはまることですからねー。

      >デレマスは、何話構成なんでしょう?
      2クールみたいですよ。11時34分から始まって、毎週1分ずつ時計が進む演出がありますから、全26話ですね。それぞれの個別ストーリーをやるだけでも1クールじゃ収まりきれませんし、2クールは必要だと思います。

  2. >まぁ、それを早く言ってやれよって話ですけどねっ!

    お客さんの笑顔云々で説得はお見舞い中のPの反応(表情)からして、
    卯月の一言で思い至ったのかなぁと思いました。
    凛に発破掛けられたり卯月に気付かされたりで頼りない大人だな・・・とも思いましたが、
    吹っ切れた今後はお互いに影響を与えあう関係になって行きそうでそこはよかったです。

    >未央を「叱る」役目は前川みくが適任だと思っていました。

    ですよねーw
    叱ってくれると期待してたんですが。

    あと、美嘉が凄く後輩を気にかける描写に「いい先輩だなぁ・・・」とほっこりしました。

    • どうすればいいかわからなくなっていたプロデューサーが、凛と卯月に触発されて説得に駆り立てられたのは間違いないですね。アイドルに背中を押されないと思い切って行動できない頼りない大人ですけど、背中を押されたあとは思い切って行動ができたのは良かった。

      >(前川みく)叱ってくれると期待してた
      話の流れとして、当然そういうシーンはあると思っていたんですけどねー。仲間同士でギスギスした関係は見せたくなかったのかなー。

      >美嘉が凄く後輩を気にかける描写に「いい先輩だなぁ・・・」とほっこり
      ステージにあげてしまったことに責任を感じて、おろおろしていた美嘉がカワイイ(笑) 何かしら力になりたいのに、部外者ゆえに口出ししにくい美嘉の葛藤が伝わってきました。

  3. このアニメアイドルメンバーにも魅力はありますが、「アニメ」としてみるのならプロデューサーさんの魅力が大きいと感じています。無機質な雰囲気をかもし出してはいますが、キャラクターたちに向ける思いは決して無機質なものではありません・・・!!

    不器用ながらもアイドルたちへの配慮は忘れませんし(それが悪い方向に行ってしまったのですが汗。プロデューサーさんの過去もそれとなく掘り下げられ・・ますますプロデューサーさんが好きになりました。
    「自ら車輪になること」に徹しているそのあり方に、私はアイドル以前にプロデューサーさんのファンになってしまいましよ笑

    キャラデザも三白眼にガタイの良さ最高ですね笑
    このキャラの濃さが某76〇プロとの魅力の差ですね。ストーリは基ゲーム知らなくても物語として面白いと思います。ひとえにプロデューサーさんのおかげです。今回の物語はアイドルとプロデューサーさんの成長がうまく描かれハッピーエンド・・とても良い回でした。うまく作られたアニメです・・

    • 無骨で不器用な人となりはとても好感が持てるのですが、14人の少女をまとめ上げるプロデューサーとして、「自分は不器用だから…」で許されないのも事実。プロデューサーという立場である以上、やはり人間性だけでなく能力面での優秀さも求めていきたいもの。そのためには、苦手なコミュニケーションも積極的に取っていく姿勢を今後見せてもらいたいですね!

      プロデューサーが過去にしでかした失敗というのは、この先詳しく描かれることはあるのかなー。以前、楓さんとのやりとり(挨拶)の中でただならぬ空気を感じ取りましたので、何か関係性ありそう。

      >キャラデザも三白眼にガタイの良さ最高
      見た目のインパクトに、若干17歳が演じている声。スター性・話題性は正直誰よりも持っていますよ(笑) このせっかくの良材を決して無駄にしないよう、上手に物語の中で活かしていって欲しいな。まだまだ魅力を引き出せる存在です。

  4.  未央に関してはもうちょっと作中で誰かが責めてほしかったな、と思いますね。某矢口復帰の時も中途半端に同情的な復帰だったため、周囲はいじりづらいし、かと言って視聴者からのバッシングは止まらなかったという全く禊が終わっていないような状況でしたからね。某峯岸みたいに頭を丸刈りにしろとまでは言いませんが、誰かに苦言を呈されて禊を行う場面はほしかった。アイドル、特に距離の近いシンデレラプロジェクトのメンバーをその役にすると皆が復帰して喜んでいるところに水を指すような形になってしまい、印象が悪くなるためにやらなかったのでしょうが、部長やちひろさん、美嘉辺りの近すぎず遠すぎずな人たちがやんわりとでもいいので注意して、それに対して未央が反省するシーンはほしかったですね。

     話は変わりますが、このアニメ実はモバゲーのシンデレラガールズに登録して毎週ある条件をクリアすると、アニメ内での舞台裏を描いたボイスドラマを聞くことが出来ます。今回だと敬語をやめるために悪戦苦闘するプロデューサーの姿など、新しい魅力が見えてきますので、チェックしてみてはいかがでしょうか。と最後にステルスマーケティングをきめてみます。笑

    • 言っても、未央はルールを逸脱したり、直接的な損害をもたらしたわけではありません。だから、矢口さんや峰岸さんと同列に語るのは酷ですし、「罰」を与えないといけないほどの悪事を働いたとは全然思わないんですが、口頭で何かしら苦言を呈しておくぐらいはあっても良かった。その方が、未央も周りもスパッと次に気持ちを切り替えやすかったと思いますから。

      そして、その役目はメンバーの誰かでないと意味がなかったと思いますね。確かに仲間内だと角が立つかもしれませんが、一番迷惑をかけたのはメンバーなんですし、本音を言い合えることで友情を深めてほしかった思いがありますよ。

      >敬語をやめるために悪戦苦闘するプロデューサーの姿
      何それ、すごく聞いてみたい(笑) ていうか、むしろそんな重要なシーンは、アニメ本編でやってもらわないと困るんですけど~!

  5.  仮に以前担当していたアイドルが楓さんや瑞樹さんなど一話のアバンを飾っていた先輩アイドル達だったとしたら、大人同士で問題なくやり取りできていたのかもしれませんね。先輩アイドルには若い子達もいますが、それこそ大人組がなにかとフォローしてくれていたとか。
     やり方を変えたとは言え、根本的な部分がそう大きく違ってしまうということはないでしょうし。プロデューサーもまだまだ新米な頃はただただ不器用なだけで互いに四苦八苦しつつ、とかあったんでしょうか。

     過去の失敗とやらがアイドルと必要以上に親しく付き合っていた結果惚れられてしまって…………とかだったら実に面白いんですけどねぇ……。(ゲスマイル)
     まあ、ないでしょうけど。

    • 最初の失敗を経験した頃のプロデューサーは、やる気に燃えていて今より積極的にコミュニケーションを取ろうとした結果空回りしてしまった感じですかね。あの不器用さは生来の性格だと思いますから、そんなに180度イメージが違うことはなさそう。

      >アイドルと必要以上に親しく付き合っていた結果惚れられてしまって
      それはそれで面白そう……と一瞬思いましたが、ハピネスチャージプリキュアのブルーを思うと、やっぱりその路線は却下です!(笑) 捨てられた元カノの恨みが地球の存亡に発展する不幸な愛憎劇はもう懲り懲り。ブルーも、不器用で言葉足らずな男でしたから…。