ハイキュー!!第16話「勝者と敗者」雑感

運動部をやっていた人で今回の話に感動しない人はいるんでしょうか。共に1回戦敗退となってしまった常波高校と烏野高校女子バレー部にフォーカスを当てていた回。私も思わず感傷的な思いに浸りながら視聴していました。

圧倒的な実力差で蹴散らされた常波高校なんて、通常フィクションの世界においてはまったく認知されない存在ですよ。主人公チームの踏み台としてやられ役として、その役目を全うできればそれまで。しかし、ドラマは勝者だけではなく、敗者側にも存在することをハイキュー!!は教えてくれます

バレーにしろ、野球にしろ、サッカーにしろ、部活の締めくくりを“勝者”として有終の美を飾れるのは頂点に輝いた学校のみ。大抵最後は、“敗者”という苦い経験を噛み締めながら部活を辞めていくもの。ですから、何かしら運動部をやっていた人たちは、絶対こういった敗者側に自分を重ね合わせて感情移入してしまうと思うんですよね~。

「…俺にしては頑張ったよな…。それなりに…。サボらずやったし…」
「これで終わりか。早かったな。まだ6月だぞ」
「筋トレも走り込みももっと頑張ってたら、レシーブ一本にもっと必死になれてたら」
「もう少しバレーやれてたんだろうか」

私も部活で輝かしい栄光を残せたわけでもなく、100%の情熱を部活に捧げることもできなかった側なので、池尻の言葉には強い共感を憶えてしまう…。あのときもっと真剣にやっておけば良かったと、終わって去来するのは後悔ばかり。部活に青春総てを賭けていた人は勿論、そうでなかった怠け者にも怠け者なりの後悔や悔しさがあるんです。

インターハイ予選が始まった1発目に、こうやって名もなき敗者たちの想いを綴るエピソードを盛り込んでくるところに、ハイキュー!!のバレー愛を実感できますね。作者はバレーをやってきた人たちの気持ちを、とてもよくわかってくださっている。ただ大活躍する強い主人公だけを見せて、見ている自分も大活躍した錯覚を起こさせる現実逃避のための作品とは一線を画しますよ。せっかく主人公チームが快勝したのに、その気持ちよさを全然味わわせてくれないんですもの(笑)

池尻「勝てよ…! 俺たちの分も!!!」
澤村「ああ、受け取った」

烏野高校も、格下の弱小校相手でも最後まで気を抜くことなく全力で戦い抜いたところが立派。破れ去った選手の無念を笑うでも茶化すでもなく、真剣に面持ちで受け止めてくれる。それが最高に嬉しいです。

★今週の清水潔子★


他の部員たちがノヤっさんの頼もしい男らしさに心奪われている中で、ノーリアクションの潔子さん(笑)

贅沢言いませんので、毎回こんな風に何気なく姿を見せてくれればそれで満足ですよ。できれば、監督・顧問とのスリーショットではなく、潔子さん単独のショットが欲しいんですが…。空気読んで監督と顧問はカメラからどいてください!

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